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第63回 東照寺写経の会

5月19日に行いました写経の会の参加者は18名。
今回も初めての方がいらっしゃいました。うれしいです!

今回の法話は
『 仏遺教経 』 の18回目。
お経も残りわずかとなりました。
来月が最後の解説になるかもしれませんね。

今回は、前回の “ 四聖諦 ” の復習から。
“ 苦・集・滅・道 ” ですね。
思いどおりにならないことが “ 苦 ” という “ 結果 ” になる。
思いどおりにならない “ 原因 ” が何かと見つけたものが “ 集 ”。
その苦しみは 「 八正道 」 という方法の実践 “ 原因 ” により、苦が滅するという “ 結果 ” になる。
集(煩悩)という原因 → 苦 という結果。
道(八正道)という原因 → 滅 という結果。

< 詳しくは先月のご報告をご覧ください >

お釈迦様は、お悟り後に最初に説法されたこの “ 四聖諦 ” を弟子たちに向かって 「 わかっているのか 」 「 わからない者がいたら申し出なさい 」 と繰り返し語りかけ、四聖諦のことをうやむやなままでいてはいけないと伝えるのです。
誰も質問しないので理解をしているということなのですが、それでもなお、お釈迦様は大いなる慈しみの思いをもって最後の力を振り絞りながらご法話を続けるのです。

“ 八正道 ” については、以前にも説明をしているのですが、遺経の法話が終わった後に、要望があれば説明していこうかと思っています。

2023.5.19
池の金魚  食欲も繁殖も旺盛のようです
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トルコ・シリア地震への救援金送金

2023年2月6日に発生した 「 トルコとシリアとの国境付近の地震 」 の被災者支援として、25,581円を 「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 」 に送金しました。
東日本大震災の後に本堂内に設置しています 『 国内外で発生する大規模災害に対しての義援金 募金箱 』 にいただいた 15,581円に、住職の10,000円を加え、25,581円を、先日、送金しましたのでご報告いたします。

募金箱設置以来、 “ 東日本大震災 ” と “ 熊本大震災 ” そして、今回が3回目の送金となります。
ご寄付いただきました方々、ありがとうございました。

2023.2.18 トルコ地震への募金 1
右の募金箱に、左の金銭をいただいていました。
2023.2.18 トルコ地震への募金 2

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 ( SVA ) は、国際開発NGO に分類されており、 「 曹洞宗東南アジア難民救済会議 ( JSRC ) 」 が前身となっています。
曹洞宗と深いかかわりがあり、このたびの地震への募金の受け入れを開始したことから、こちらに送金しました。
少しでもお役に立てればと願うところです。

2023.2.18 トルコ地震への募金 3

桐の木の倒木処理

豪雪のニュースが新聞・テレビで賑やかです。
雪が名物の当地。もちろん積雪はありますが、毎年のことで、今のところ騒がれているほどではないです。

とはいうものの、先日、12月22日に東照寺境内の富山地区墓地内で、桐の木が根本付近から倒れてしまいました。雪の関係もあるのでしょう。県道脇の杉の木に寄り掛かり、あわや県道へ倒れるのでは・・・。
直ぐに駐在さんに電話、現地確認をしてもらい、本署から4名の動員を得て、5名で対応してくれました。
チェーンソーで切り倒すのも大変です。道路で車の誘導をしながら。最後の木の先端を切り落とした時には県道を半分以上超えてしまいました。倒木を気づかずにいたら大事故になっていたかもしれないと思うと、ゾッとします。
通報から2時間ほどで対応をしてくださいました。ありがたいです!
各地で倒木の被害があるようです。倒木が停電の原因になる場合も少なくないとか。
2年前の同じ日には、本堂裏手の杉の木が途中から斜めに割かれて倒木しています。本堂などへの被害もギリギリなく済みましたが、クリスマス寒波とは言うものの、気温も真冬日にはならないので、湿った重い雪にやられてしまうようです。

毎年、雪で命を失う方が多数いらっしゃいます。
みなさんお気を付けください。私も気を付けます!!

2022.12.22 桐の倒木処理 1
道路の左側は斜面で、奥の木が斜めに道路側の杉に倒れ掛かっているのがわかるでしょうか。

2022.12.22 桐の倒木処理 2
直径50cmほどの桐の木です。

窓掃除

春の作業は雪解けとともにいろいろとあります。
その中のひとつ。サッシの窓掃除。
高圧洗浄機の水の力でウォッシュ!
毎年、妻と二人の共同作業です。
水をかぶりながらですから暖かい日をねらっての作業になります。
本日、快晴。直射日光があついくらいの窓掃除日和

庫裡は一階部分のみ。閉め切った状態ではしごを掛けてウォッシュ!
本堂の玄関部分だけは取りはずして。

内側は手作業となりますが、きれいになった窓はガラスがないみたい!
気持ちいいですね~
心もきれいになった気分です

2022.5.10 窓掃除

2021年 成道会

曹洞宗では、毎年、お釈迦様に係わる3度の法要を行ないます。
それを “ 三仏忌 ( さんぶっき ) ” といい、2月の涅槃会、4月の降誕会、そして12月の成道会です。
本来は12月8日ですが、東照寺では土日を選んで行っています。
今年は、本日5日に梅花の講員さん方に集まっていただき、いつも通り詠讃歌もお唱えいたしました。

法要後の法話は、金子みすゞさんの
「 蓮と鶏 ( とり ) 」 を読みながら・・・。

 泥のなかから蓮が咲く。
 それをするのは蓮じゃない。
 卵のなかから鶏が出る。
 それをするのは鶏じゃない。
 それに私は気がついた。
 それも私のせいじゃない。
 

6行の短い詩です。

講員さん方も 「 どういうこと? 」 と首をかしげます。
咲くのは蓮だし、出たのは鶏だし、気づいたのも私と言っているのに 「 じゃない 」 と否定している・・・。

でも、お釈迦様の教えをいただいている人であれば、蓮や鶏だけ、表面だけを見ないで、全体を、まわりまでじっくり観ると、みすゞさんのように気づけるのではないでしょうか。
そう! 「 蓮は蓮だけの力で咲くことができたんじゃない。鶏は鶏だけの力で卵から還ることができたんじゃない 」 と。
蓮は、泥の中の栄養や太陽の光、空気や水などなど、周りの良きご縁を頂けたから花が咲けた。悪い縁ばかりであれば芽もでなかっただろう。
鶏も同様。

すべて、縁によって成り立っていることに気づけば、 「 それをするのは蓮だ。鶏だ。 」 と、自己主張するような、傲慢な表現はできないですよね。
世の中は、縁によって成り立っていること。これも、お釈迦様の成道におけるお悟りのひとつである “ 縁起 ” の教えによるものです。

蓮も卵も私も、すべてが縁によって生かされていると感じられるみすゞさんの心に近づきたいものです。

202112.05 成道会 1
6年間の苦行難行の後に、山を下りられるお釈迦様のお姿。
この後、菩提樹の下に12月1日から坐禅し、8日の明けの明星をご覧になり成道なされました。
19世のご住職が彫られた像をおまつりしての法要です。

202112.05 成道会 2
導師上殿中に、三宝御和讃
献茶湯中に、正法御和讃
般若心経の後、大聖釈迦牟尼如来御詠歌 ( 紫雲 )、大聖釈迦如来成道御和讃、御詠歌 ( 明星 )
全員が焼香中に、聖号をお唱えします。
計6曲の御詠歌をお唱えしました。

202112.05 成道会 3
大聖釈迦牟尼如来御詠歌 ( 紫雲 ) 奉詠中のお拝です。
プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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