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2022年 成道会

東照寺では、毎年、12月8日に近い土日を選んで、お釈迦さも悟りを開かれたお祝いの法要 「 成道会 ( じょうどうえ ) 」 を、梅花流御詠歌を習っている講員さん方と行なっています。
本日の参加者は、講員さん9名、住職、副住職、住職の妻の計12名での法要。

お釈迦様は、釈迦族の王子であり、結婚し長男を授かった後、私たちが欲しいと思っている財産や名誉、あらゆるものを捨てて出家します。
そして、6年間の人一倍厳しい難行苦行をなされた後、体を痛めつけて得られるものはないと思い、苦行する仲間たちから 「 脱落者 」 と冷たい視線を浴びながらも山を下りて来るのです。
そして、ナイランジャナー川で沐浴し、菩提樹の下で坐禅を組み、明けの明星をご覧になられお悟りを開かれたのが12月8日なのです。

今までやってきたことを途中でやめるということは、一見、中途半端な行いと見えます。また、自分のこれまでやってきたことを否定することでもあり、決断が鈍ったりもするでしょう。
しかし、今の自分の行っていることが間違っていないのか、よりよい方向はないのかを見つめることがとても大事なことだと思います。
それをお釈迦様が教えてくださっています。

脚下照顧。
自分の今の心の中を、客観的に見る時間を持ちたいものです。

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戦死病没者慰霊法要

恒例となっております “ 東照寺戦死病没者慰霊法要 ” を執り行いました。

今日は春彼岸の最終日。
この日のことを、 「 彼岸開け 」 とか 「 結彼岸 ( けつひがん が 短縮されて けちゅがん?と言ったりします ) 」 あるいは 「 結願 ( けちがん ) 」 とも言われるようですね。

日曜日に当たることから、本日行いました。


法要後にお話ししたのは、
東日本大震災のことを 「 忘れないようにしよう 」 と声掛けし、教訓として残そうとしていますが、当時、実際に被災し、家族を失い、家を奪われた方々にとっては、無残な思い出は忘れたいと思っているのではないだろうか。
忘れたくても忘れられない出来事なのではないだろうか。

戦争の犠牲となった英霊への思いを語り継ぐ人はだんだん少なくなり、私のように戦争自体を体験しない年代が多くを占めています。
戦争のことは、忘れていると言っても過言ではないのかもしれません。日々の生活に戦争を振り返ることはないのではないでしょうか。
だからこそ、年に一度の慰霊法要の大切さを、そして、家族で語り合う大切さを考えてほしい。

そして、“ あの日のオルガン ” という戦時中の映画を尾花沢で上映する計画を立てていることも話しました。
戦場で戦死あるいは負傷兵となった方々だけでなく、内地にいた多くの民間人、子供・赤ちゃんまでが多くの犠牲となったことを見つめなければなりません。

戦争を忘れず、無残で無意味な行為を起こさないことを認識し、語り継いでほしい旨の話をしました。


“ あの日のオルガン ” という映画は・・・・・・

今、各地で上映されています。
戸田恵梨香さんと大原櫻子さんのW主演で、昭和19年に53人の園児を連れて疎開した保育士さんの実話を映画化したものです。
各地で上映とはいうものの、今は、MOVIX仙台で見られますが、全国でも6都道府県だけのようです。

そんなことから、尾花沢市でもみなさんに見てもらえるように、先日、上映実行委員会を結成し、現在準備中です。
29日には実行委員だけの試写会を行う予定です。
映画のことは、また、後日、書きたいと思います。


2019.03.24 戦没者慰霊法要 2
遺族代表による “ 追悼の言葉 ”
正面には64名の戦没者のお戒名が記された掛軸を掲げてあります。

2019.03.24 戦没者慰霊法要 3

2019.03.24 戦没者慰霊法要 4
“ 般若心経 ” と “ 修証義 ” をみなさんで読経

2019.03.24 戦没者慰霊法要 5
みんさんに進前焼香をしていただきました。

プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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