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まつり巡回活動 と ベビーカーおろすんジャー

今年度から尾花沢市の青少年育成推進員という役職をいただきました。
昨年の3月までは市役所に勤めていましたので、公の職はいただいたことがありませんでした。
暇そうにも見えたのでしょうか、声を掛けられましてお引き受けしました。

ボランティア活動は重要なことですよね。

今日、「おばなざわ花笠まつり」が開催されています。
午後3時から、本場の花笠踊りパレードがスタートしています。

市内小中学校が休校になります。お祭りは心が弾む分、心の緩みも出てきやすいんですよね。
ということで、尾花沢市青少年補導センターによる巡回活動が行われ、午後1時から3時までの担当をしてきました。子供たちの様子は問題なしでした。


さてさて、「無財の七施」といって、財産のいらない「布施」が七つあるのを知っていますか?
その中のひとつに「身施(しんせ)」というのがあります。
自分の体を使って他に利益を被るようにすることですね。

たとえば、道路のゴミ拾いのボランティアでもいいでしょうし、重い荷物を持った高齢者などがいらっしゃったら荷物を持ってあげるとかでもいいでしょうし、自分の体があるからできることであれば、それは「身施」ということになります。

そういえばですね、先日、テレビ番組で 「ベビーカーおろすんジャー参上」 を取り上げていました。
知ってます?

東京都杉並区にある東京メトロの丸ノ内線、方南町駅の駅近くの食品店に勤める27歳の男性が、この駅にはエレベーターがないため、お子さんを連れたお母さんが大変困っているということを聞き、「少しでも力になりたい」と始めたんだそうです。

その姿が、戦隊ヒーローの姿。 緑色の「グリーン」。
大学時代に使った衣装で、素顔では照れくさいからとの理由のようです。

でも、お願いするお母さん方も、普段着の青年よりも声を掛けやすいし、子供たちにもうけるというメリットもありそうですね。

ちなみに、レッドとピンクとイエローとブルーの4人を募集中とのこと。
大きな輪になってもらえれば、外野の私たちもうれしい気持ちになりますね。

テレビを見て、私の心の中にさわやかな風が吹き抜けました。「ベビーカーおろすんジャー」さんありがとうございます。
あなたの身施を私もいただいたような気持ちです。

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観音堂 鰐口の紐の取り付け

昨日、8月25日、「観音堂の鰐口の紐のことで・・・」と、天童市の押切さんという方がおいでになりました。

生家が東照寺の檀家さんで、お盆に先祖のお墓参りにおいでになった際、観音さまに手を合わせて、真ん中の鰐口をならそうとしたら、紐が切れてしまったのだそうです。
後日、取り付けに来るつもりで、当日は、切れたことを報告せずに帰ったのですが、今日、日曜で休みなものだから・・・。ということで伺ったとのことでした。

          鰐口紐1

鰐口紐2  鰐口紐3


職人さんとのことで、脚立や道具など全部持参です。
こちらとしては、喜んで取り付けをお願いしました。さすがに要領がいいです。今度はそう簡単に切れることはないでしょう。


ところで、この紐ですが、不思議だなと思っていいたんです。
なぜかといいますと、鰐口は3つあって、その紐が、全部同じ日に切れたんです。
8月16日です。押切さんが最初に真ん中の紐が切って、その後、続けて2本切れました。後の2本については、それぞれ別の方が「切れてしまった」と報告があったので、わかっていたのですが・・・。

取り付けている紐が古くなったから切れたということですが、同じ日に全部切れるなんて不思議に思っていました。

「ないか悪いことでも起きるのだろうか?!」 などとは思いません!
でも、こんな風に考えてみました。

観音さまが、
「あれあれ、真ん中の紐が切れてしまったな。取り付けている紐も古くなってたからな~。あら、紐を切った押切さんは、取り付けに来てくれると思っているようだ。職人さんのようだし上手に取り付けてくれるだろう。良かった。 そういえば、そろそろほかの2本も紐が弱くなってきたな~。 全部切れたら、優しそうな押切さんのことだから全部取り付けてくれるだろう。 そうだ、この際だから、全部切ってもらおう。ちょうど、お墓参りでたくさん来てくれて紐を引っ張ってくれるし・・・。」

な~んて、観音さまが打算的なことを考えたなんて思うと、ちょっとおもしろいかな。

     鰐口紐4 3本、取り付け完了です。

押切さんの優しい気持がうれしいですね。「早いうちに来なければと思っていたけれど。もう、和尚さんが直してしまったかなと思いながら来たんです。遅くなってすいません。」という言葉を発しながらの作業でした。


昨日は、“押切さんという観音さま”に出会えた日でした。

本寺 向川寺 本堂工事状況 1

東照寺の本寺(ほんじ 本家の寺)であります、隣町の大石田町黒瀧の向川寺(こうせんじ)の本堂(客間や台所、トイレなども一体となっている建物)の改修を行ております。

大本山總持寺の直末(じきまつ 本山の直接の末寺(まつじ))ということで、格式は高いのですが、檀家が少なく、住職も兼務で務めています。
以前に、スリランカからお釈迦様の骨であります「仏舎利(ぶっしゃり)」を頂戴し、その仏舎利を納める仏舎利塔が高台に造られ、夜にはライトアップが美しさと厳かさを引き立たせています。徐々に境内整備もなされてきたところです。

しかしながら、本堂は屋根が朽ちて大きな穴が数か所あり、簡易な補修では到底補えず、床、土台の傷みも激しい状況にありましたが、築二百年を超える年月を経ているものの、幸い、柱など躯体の損傷は少ないとのことから、改修工事で対応が可能ということになりました。

新築は免れたものの、それにおいても、改修費用等を少ない檀家と住職(兼務の住職)の負担だけでは対応が難しいとのことから、向川寺の末寺も支援することとなり、私たち末寺の住職の志納金をはじめ、末寺の檀家さん方からも一戸当たり千円の志納金のお願いがありました。
先に、ご協力をいただいたところであり、向川寺の事務局に納金しております。東照寺の檀家のみなさん、ありがとうございました。


今日、向川寺に行ってきました。

     向川寺 工事 2
     本堂玄関側からの写真です。屋根は完成のようでした。

屋根を始め、外側は大分工事が進んでいるようです。
内部も覗きました。6~7名の大工さんが一生懸命作業に当たっていましたが、まだ、時間が掛かりそうでした。10月15日が完成予定とか。2か月弱の期間がありますから、秋には見事に完成することでしょう。

     向川寺 工事 1 本堂内の状況です。

向川寺は、6月10日が恒例の「大般若会(だいはんにゃえ)」ですので、来年、その時に盛大な落慶法要が行われることでしょう。

     向川寺 工事 3
     篤志寄付を五千円以上された方のお名前を板に記載し掲示しています。
     東照寺の檀家さんのお名前も見受けられました。是非、ご協力ください。
     後ろに写っているのが「仏舎利塔」です。 歯骨の納骨も可能です。


また、そのうち、工事の状況を報告したいと思っています。

万松寺様での法話

お盆も終わりました。 「お疲れ様でした」でした。
期間中、なかなか書くことができませんでした・・・。


さて、昨日、8月17日のことですが、隣の市、村山市の岩野というところの万松寺様で「施食会(せじきえ)」が行われました。

2時からの打ち出し(法要のはじまり)ですが、その前に法話をさせていただきました。4月に行われました「大般若会(だいはんにゃえ)」でもお話をしましたので、2回目となります。
毎年、大般若会と施食会の法話をお一人の説教師さんにお願いしているとのことで、今年、事前にお話があり、お引き受けしたところでした。

約1時間ですが、2回ともおいでになっている方も多いわけですから、関連した内容にと思い組み立てをしたところですが、脇道にそれることも多少あって、意図する内容が伝わっただろうかなどと思っているところです。


貫長猊下(かんちょうげいか 曹洞宗のナンバーワンの方)が、今年の曹洞宗は、「布施」を布教方針として示していますので、「布施」について主体的に話をさせていただきました。

「布施」というと、「お坊さんにいっぱいお金を包めということ?」という素直な疑問と疑いのまなざしを向けられそうですが、決してそうではなくて、他の人に財産を分け与えることもそうですが、「無財の七施(むざいのしちせ)」といって、温かいまなざしや、笑顔、ボランティア活動など、財産がなくともできる「布施」があることなどを話してきました。


道元禅師は「一銭一草(いっせんいっそう)の宝をも布施すべし。此世他施(しせたせ)の善根を兆(きざ)す」とおっしゃっています。
私は若い頃、「一銭」は少しのお金でも布施をしなさいということだろうから納得できたのですが、「一草」については、草をもらって嬉しがる人はほとんどいないだろうから、たとえとしては変だな~と思っていました。しかし、この草というのは、地球の財産、宇宙の財産と受け取るべきことだろうと感じました。

空気や水と同じく、石炭や石油と同じく、宇宙の資源を草という表現にしたのではないかと感じるようになりました。資源と言えるかどうかわからないと思っている草のようなものでさえ有り難い資源であり、大切にし、そして分け与える必要性を示されたのです。
石油であれば、自分が最小限に使うということで、子孫に残していくということであり、これも「布施」ということになるということなのです。

曹洞宗の大本山であります「永平寺」の入口の左右に石の門柱があり、そこには、
  「杓底一残水  汲流千億人」  〔杓底(しゃくてい)の一残水(いちざんすい) 流れを汲む千億人〕  と刻まれています。
これは、永平寺73世の熊澤泰禅禅師が、道元禅師の逸話を基に示されたものと言われています。
その逸話とは、道元禅師が、谷川で柄杓に汲んだ水を使われた後、杓の底に残った水を、ただその場に捨てることなく、元の谷川に注ぎ入れたという話であります。「半杓の水恩」という故事が基になってつくられた偈であります。

自然に対する真摯な態度がうかがえるお話です。


後世に資源を残す、自然を守るということも含めて、2005年に始まった「クールビズ」が浸透してきました。冷房による室内温度はを28℃までとし、ネクタイなどを使用しなくともいいというところから始まりました。
その後、大震災の年からは「スーパークールビズ」といって更なる服装の緩和や真夏の長期休暇の設定など、いろいろな対策を打ち出しています。

しかしながら、服装については、単なる合理的な暑さ対策だけによるものになってほしくない。楽だからどんな姿でもいいというような考え方になってほしくないと思っています。本来の目的である「温室効果ガス削減」「地球温暖化対策」ということを忘れないでほしいのです。
正式な場となるべき所に、半ズボンや首に冷たいタオルを巻きつけている人の姿を目にすると不安になってきます。

クールビズという一言で、単なる楽な姿を選ぶということのないようになどと思っているところです。
節度あるクールビズをすべきではないでしょうか。熱中症の対応はもちろん必要ですが・・・。


法話の内容に多少プラスアルファして記載しました。


新盆供養

               新盆供養H25-2
     
東照寺の檀家さんで亡くなられた方が初めてお盆を迎える際に、「新盆供養」を行います。

施食棚を設け、新盆を迎える精霊のお位牌をお飾りし、8月13日から16日にかけて、毎日、夕方に読経し供養いたします。

この供養は、先代住職の時代から行っており、50年以上前から行われていたのですが、ご家族の参拝のご案内はしておりませんでした。
私が住職になってから、初日の13日と最終日の16日にはご家族にお集まりいただくことにしました。

どうしてもご都合がつかない方もおり、どちらかの日ののみというご家庭もあります。
今年は、例年になく都合が悪い方が多く、出席する家族も1~2名という家庭もあり、割合少ない中でのご供養となりました。

しかしながら、一年間で2名の方を亡くされた方(親子、夫婦、兄弟であったりと様々ですが)も4家族もいらっしゃるなど例年にない状況でもありました。
30~40㎞離れた所からの参加者も数軒あり、参加者の供養に対する思いは強く感じられました。

読経後に、短い法話をさせていただき、午後6時に行われました供養も6時45分には終了したところです。

本日と明日の15日は、副住職と二人だけの供養となりますが、16日には、是非、家族以外にも親戚の方などもおいでいただき、手を合わせていただければと思っております。

        新盆供養H25

ミンミン蝉

おとといあたりから本当の夏になったようです。

それまでが涼しすぎたのでしょう。

お盆が近づき、早めの棚経も開始しています。
法事も入っていますので、この間までの涼しさがなつかしくも思えてきます。

でも、夏はある程度の暑さがないと駄目ですね!


朝、「ミンミン蝉」の「ミ~ン ミィン ミィン ミィン ミィン」の鳴き声が聞こえてきました。
今年初めてのミンミン蝉でしたが、数回鳴いただけで泣き止んでしまいました。

家内と「アレ? もう終わり?」と思ったのですが、家内曰く、日中は一回も泣かなかったとのこと。
それが、夕方に「ミ~ン ミィン ミィン ミィン ミィン」の声。
「鳴いているよ~! ミンミン蝉!!」との家内のうれしそうな声。


夏の季節になくてはならない「音」なんでしょうね。


ミンミン蝉は、暑すぎても駄目なんだそうです。ちょうど良い暑さのところに生息するということでしょう。

我が家には、夏の音色を十分に聞かせてほしいと思っています。


風鈴の音色もいいね~!  昔あたんだけど、どこにいったかな?

墓掃除

今日は、8月7日、「墓掃除の日」ということになっています。

朝の5時頃から駐車場がにぎやかに。それ以上に、草刈り機械の「キィーン キィーン」という音が聞こえてきます。

新暦の7月7日や、旧暦の7月7日とか、あるいは、月遅れの8月とか、お盆の時期は地方によって違いますが、7日に墓掃除をするといのが全国的にばらつきながらも多いようですね。沖縄も8月7日という話も聞きました。


お盆は、ここ山形県尾花沢市では8月ですが、県内でも7月というところもあります。本来のお盆は7月なんです。月遅れのお盆の方が全国的にはメジャーのようですよね。8月の方が「お盆の帰省ラッシュ」ということで全国的に放送されますからね。

でも、7月というのが本来です。
当地方では、あくまでも一か月の月遅れでやっているということになります。

さてさて、そんな中で、お盆の始まりが7月7日ということから、今日、お墓掃除をしてお盆を迎えるということのようです。
「七日盆(なぬかぼん)」というのだそうです。当地方では聞きなれないですが・・・。
七夕(たなばた)というのは、先祖の魂を鎮めるための行事で、初日ということのようです。
ですから、お盆の初日の7日朝に第一の作業として、先祖が眠るお墓を掃除するということになったようです。

最近は、仕事の関係でお盆前の土日などに行う方も多くなってきました。10年ほど前には、8月7日の朝は本当ににぎやかだったですね。「おはよう!」の声や、いろいろな会話が聞こえてきたものです。

このようないわれがあるのですから、是非、8月7日の朝にみんなが揃って墓掃除をするのもいいんじゃないでしょうか。

休広忌・大練忌 

昨日、8月3日に先代住職(父)の休広忌(七回忌)と母の大練忌(四十九日忌)を厳修いたしました。

父は6月29日が命日で、その日に七回忌を予定しておりましたが、5日前の24日に母が亡くなり、延期しておりました。

母の四十九日忌は八月十一日ですが、お盆の直前でもあり、当方の都合もありますがおいでいただくご寺院さんの関係もあり、3日に行いました。
その日は父の誕生日でもありました。父にも縁のある日に行えたことで、命日に行えなかったことを許してもらえればとも考えたところです。

     七回忌 大練忌
     焼香師に、法類の東根市郡山 常光寺方丈様をお願いいたしました。
     約50名の参列を得ましてご焼香をしていただきました。

両親の子や孫も集まりましたので、昨夜はお酒をたくさん飲みながら、にぎやかに両親のことを思い出しての昔話や、それぞれの近況などについても語り合いました。「両親がいなくなったとはいえども、子や孫が集う機会をたくさん作ろう」「旅行なんかもいいんじゃないか」といった話も出ました。(ということで、昨日の内にブログに書くことができなかったんです)

両親にとっては、子供たちを始め親族達が仲良くしていることが何よりの回向になるんだとの思いがありますから・・・。
次の集いは、卒哭忌(百カ日)です。
来年は一周忌だし、当分は法事が主体になるのかな。



そういえば、気象庁が、昨日3日、「東北と北陸が梅雨明けしたとみられる」と発表しましたね。山形県県など東北南部の梅雨明けは平年より9日遅く、昨年より8日遅いんだそうです。
もっと遅いような気がしますが・・・。

梅雨明けとはいうものの、最高気温は30度に達しないんですから、まだまだ真夏の感じがしません。明日、明後日も曇りや一時雨の予報なんです。
7日からは真夏日になりそうな予報ですけども・・・。

庭木の剪定

お盆を前にして庭木の剪定をお願いしました。

キャラの木を中心に、二人で一日の作業です。

写真に写っている総てのキャラは一本の木なんですよ。根が一緒なんです。
写真に写っていないのですが、右の階段の下をくぐって、更に右側にもひとつの形を作っています。総て同じ木です。

職人さんも「めずらしいな~」とのこと。


このキャラも以前は手をまったく掛けずにいたので、伸び放題だったんです。しかし、20年ほど前でしょうか、檀家さんで好きな方がはさんでくれたのがきっかけでした。その後、いろいろな方に手を掛けていただいたりしまして、なんとか形になってきました。

もちろん、まだまだというところもありますが、毎年手を加えてもらえればそれなりにはなるんじゃないかと期待しています。

     sentei

庭の木は、まったくの自然よりも、手を加えることによって一層引き立ちますね。

足場の悪い中での作業、お疲れ様でした。 来年もよろしくお願いします。
プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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