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管内梅花流奉詠大会

今日、山形県曹洞宗第一宗務所主催によります「第51回 管内梅花流奉詠大会」が、新庄市市民文化会館で開催されました。

 第51回 管内梅花流奉詠大会 1 開会式風景

管内の26の梅花講(ばいかこう お寺さん単位の団体)が集合し、午前9時30分からの開会式に始まり、午後4時30分に閉会式が終了しました。

ステージでの登壇奉詠は、管内を4つの区域に分け、複数の梅花講が一緒に唱えるブロック奉詠が最初に行われ、続いて、梅花講単位(18の梅花講)の発表が行われました。
 第51回 管内梅花流奉詠大会 2
  ブロック奉詠前の整列(東照寺講の方々)

 第51回 管内梅花流奉詠大会 3
  東照寺講は右端の方。遠くて見えません。残念です。

東照寺の講員さんは7名で、ブロック奉詠のみの参加をしました。昨年は、見学だけでしたが、ワンランクステップアップと言えるでしょう。
ブロック登壇は、12~17教区(東照寺は16教区)では7つの講でした。課題曲は「正法御和讃」  ♪ 花の明日に片ほえみ~ ♪ です。
東照寺の講員さんは教典だけを持っての奉詠となりました(前列1・2列のみが鈴鉦の道具を使います)が、それでも緊張しますよね~。 でも、来年は東照寺講単独での奉詠も十分可能ではと思うのですが、今後の練習時に話をしてみたいと思っています。

  第51回 管内梅花流奉詠大会 4 参加風景


また、途中、詠範(お寺の奥様方)や、師範(和尚さん方)による奉詠などもそれぞれあり、お互いの日々の研さんを発表し合いました。

  第51回 管内梅花流奉詠大会 6 詠範の皆さんの発表
  第51回 管内梅花流奉詠大会 5 左から2番目が住職の妻

  第51回 管内梅花流奉詠大会 7 師範の発表 左から3番目が住職

奉詠が終了した後、歌手の庄司真理子さん(今日も日本シリーズで頑張っている楽天ゴールデンイーグルスのクライマックスシリーズでは国歌斉唱をされました)を招いてのトーク&コンサートのアトラクションもありました。
  第51回 管内梅花流奉詠大会 8 澄んだ歌声♪

参加されたみなさんは緊張もし、お疲れだったかもしれませんが、単なる疲れではなく達成感を感じられるものではなかったかと思います。
お釈迦様の教え、そしてまた、道元禅師、瑩山禅師の教えを、ご詠歌を通し、今後も勉強していきたいと、改めて感じました。

みんなで一緒に声をそろえて一体となってお唱えをする。これって、とってもいいことだと思います。
参加されたい方は、毎月2回程度練習をしています。どうぞおいでください。ご連絡を待っています。


 東照寺 山形県尾花沢市富山543  TEL 0237-23-3223  onoh@cocoa.ocn.ne.jp
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トルコキキョウいただきました

先日、檀家さんの押切栄一さんより“トルコキキョウ”をいただきました。

            トルコキキョウ 1

       トルコキキョウ 2

観音様の前など、各所に飾らせて頂いています。
昨年もたくさん頂戴しました。

トルコキキョウ 3  トルコキキョウ 4

トルコキキョウ 5

きれいな花です。

ところで、名前からしてトルコの国が原産地かと思ったら、アメリカのテキサス州周辺とのこと。
また、キキョウ科かと思いきや、リンドウ科に属するとのことですからキキョウとも関係ないんですね。
トルコキキョウは日本の呼び名のようです。アメリカではテキサスブルーベルなどと呼ばれているんだそうですよ。

トルコキキョウの名前の由来には諸説あるようです。
 1.ブルーの花の色がトルコ石に似ているから
 2.花色が地中海の海の色を連想させるから
 3.イスラム教の協会「モスク」に似ているから
 4.花がトルコ人のターバンに似ているから   などなど
 でも、トルコ人はターバンするのかな? よくわからないのですが・・・。

なんにしても理由のハッキリしない名前ですが、そんなことはなにも考えずに“きれいだな~”と眺めることにしました。

玉川温泉 初体験

23日から今日までの2泊3日、秋田県の北部にあります「玉川温泉」に行ってきました。

“ガン治療”ということで、全国各地から大勢いらっしゃっていました。
東北弁はあんまり聞こえませんでしたね。東北人が必ず東北弁で話すということもないでしょうが・・・。
50歳以上の方がほとんどです。

抗がん剤の副作用があるんだなとわかる方もいらっしゃいます。
杖をついて歩いている方もいらっしゃいます。
多くの方が本人あるいは連れ合いがガンでということなのかな。

     玉川温泉 H25.10 0

私も今年の1月にガンの摘出手術をしました。
妻が玉川温泉の話を聞き、どうしても行きなさいとの命令(誤解のないように。優しさからの命令ですから。)されまして一人で行ってきました。
2泊3日ですから効能は期待できないのでしょうが、どんなもんなのかということでプチ体験といった感じですね。

おいでになっている方からお話を聞いてみると、「妻が、あと3年の命と診断され、涙を流しながら玉川温泉に通い、去年まで10日の湯治を年4回してきた。おかげで、今でも夫婦で毎回来ている。」「国立がんセンターで2回手術し、余命3カ月の方が、ガンが消えた。」などなど。
効能を熱く語ってくれます。
「もちろん、全員に効果があるとは言えないけど」と、その方も言っていました。効果なく亡くなられた方は、もちろんその後おいでにならないわけで、いらっしゃっている方は効果があったということになるわけですから、「玉川温泉は効果がある!」ということになるのは当然です。

愛媛の女性の方、50代前半だろうか? ガンなんでしょうね。
直接はなかなか聞けないものですが、悩みを持ちつつ、効果を期待しつつみなさんおいでになっているのでしょう。

玉川温泉 H25.10 1  玉川温泉 H25.10 2


  浜までは 海女も蓑着る しぐれかな

江戸時代の滝瓢水(たきのひょうすい)の句です。

海女は海に入るのが仕事で、濡れるのは当たり前。でも、その海女でさえ海までは濡れないように蓑を着て行くというのです。
いい仕事をするために、今は、体をいたわることが重要であり、おろそかにしてはいけないということです。

生きとし生けるものは、必ず死を迎えます。 でも、それまでは大切な命です。
私は、自分の体を宇宙から借りたものだと考えればいいのでないかと思っています。
他人から借りたものは大切に扱わなければなりません。

借りた体は使い切るまで大切にメンテナンスをして使い切ったうえで、有り難く十分に使わせていただきましたとお返ししたいと思っています。
それまでは、海女が蓑を着るようにして使わせて頂こうと思っています。


来年、妻と二人で行ってみたいと思っています。

玉川温泉 H25.10 3  玉川温泉 H25.10 4
  紅葉が最高でした。

宮沢小学校2年生来訪

宮沢小学校2年生 11名が、生活科「町たんけん」の学習で、東照寺を見学に来ました。

本堂に整列し、お話をした後、自由に本堂を見学してもらいました。

子供たちの活発な質問攻めに合いましたが、それに答えると一生懸命にメモをしてくれます。
普段、ご法事などでお話をしますが、メモをして聞いてくれる方はほとんどいませんから、話をしたかいがあるな~などと思いながら楽しく話をさせていただきました。

小学2年生くらいになると、松尾芭蕉や織田信長など、歴史上の人物を話ししてもわかるんですね~。
大したもんです。

宮沢小2年生 01

宮沢小2年生 02 宮沢小2年生 03
宮沢小2年生 04 宮沢小2年生 05
宮沢小2年生 06 宮沢小2年生 07
宮沢小2年生 08 宮沢小2年生 09
宮沢小2年生 10 宮沢小2年生 11

帰りに、個別にあいさつやお礼の言葉を言ってくれる子供たちもおりましたが、2年生とは思えないほど立派でした。
「また、来てください。」と握手をして見送りました。

梅花流検定試験の合格の証を伝達

7月9日と14日に載せました「梅花流御詠歌の検定試験」の結果、全員合格でした。
先日、曹洞宗のナンバーワンであります管長猊下から、その証が届きました。

住職の妻が、 三級詠範 になり、鈴に白い房を付けることができるようになりました。
講員さんは、4名が受検され、最初の階級であります 教導 となりました。

本日、練習日でしたので、お一人お一人に階級のバッジと一緒に伝達いたしました。

梅花検定 証 2  梅花検定 証 1

右が講員さんの「教導」の賞状です。写真ではわかりませんが、左の「三級詠範」よりふたまわり以上大きいです。
なお、個人情報なので、講員さんの名前は隠しています。

日付は今年の7月20日になっていますが、届いたのは10月になってからでしたので、今日の伝達となりました。


合格されたみなさん、おめでとうございます。
更なる精進をして行きましょう

本寺 向川寺 本堂工事状況 2

8月19日に「本寺 向川寺 本堂工事状況 1」のタイトルでご案内いたしました。
「1」だから次は「2」はいつかしらと思っていた方もおられたでしょう。
今日がその「2」です。

なんと “ 完成 ” です  10日に請負業者より引き渡しがされたとのことでした。
途中経過がごっそりと抜けてしまいました。

今日は、向川寺様の「大祭(たいさい)」でした。毎年、10月15日に行われています。
このたび仏舎利塔に新たに納骨をされている家族や、これまでにご先祖を納骨されている方、そして、塔婆供養をなされる方などを始め、ご縁が有る無しにかかわらず大勢の方が参列され手を合わせておられました。

法要の状況写真は、私も読経を唱えており撮影することができませんでした。
最後には、仏舎利塔内と外に分かれてのもち撒き、これまた楽しみのひとつでしょう。
法要後には、向川寺の檀家さん方が準備されたもちが振舞われていました。
毎年、楽しみに参加しているという方もおられました。


写真は完成された本堂の外観。 after 

       向川寺本堂改修後1

こちらが before です。 向きが逆(正面に向かって左から撮影)になっています。

       向川寺本堂改修前1


改修後の本堂内は、こんな感じです。
 向川寺本堂改修後2 向川寺本堂改修後3

大祭に参列された方々が見学においでになっていました。まだ、本尊様などの仏像は安置されておりません。
また、畳が敷かれていません。これで完成です。全面フロアーなんです。みなさんに、本堂を多目的に利用していただきたいとの考えによるものです。

右の写真を見てください。天井がなく、梁などがすべて丸見えです。解放感がありますね。雨が降った時の音がうるさくないのか、ちょっと心配ではあります・・・。

一般的な本堂とは違っていますよ。


向川寺様は本山の直末(じきまつ 本山の末寺(分家の寺))ということで、格式は高いのですが檀家数が極わずかという状況で、この度、末寺やそのお檀家さんにもご協力を得、また、仏舎利塔に納骨された方々などにもご協力を仰ぐなど、多くのご寄進を得て改修されました。
そういったことから、開かれた禅寺をめざしておられるようです。


来年、6月10日には落慶法要を厳修する旨、住職様より本日の大祭でご挨拶がありました。
私も末寺の住職のひとりとして、多くの皆さんにおいでいただければと思います。

百か日忌(卒哭忌)

去る9月28日に母の百か日忌供養を行いました。10月1日が正当百か日でしたが、遠方の子供や孫も集まるため、仕事の関係やら生きている者の都合に合わせ土曜日の午後に行いました。

龍護寺の方丈様におつとめいただきました。

       卒哭忌2

百か日忌のことを「卒哭忌(そっこくき)」と言います。
「泣き叫ぶのを卒業する。悲しみに押しつぶされるな。前を向いて進め。亡き人はそれを願っている。」という意味合いからです。
私も、お檀家さんに申し上げる内容でもあります。

私としては、母の死で、泣き叫ぶほどの悲しみの生活を100日間過ごしてきたかといえばそうではありません。葬儀の喪主のあいさつで不覚にも涙で声を詰まらせてしまいましたが・・・。
兄弟や甥・姪たちも同様でしょう。
お檀家さんを見ても、このような状況がほとんどです。

しかしながら、1年過ぎても2年過ぎても悲しみの生活から逃れられない。あるいは、思い出すたびに泣いてしまうという方もいらっしゃいます。配偶者であったり、お子さんを亡くされた方に見受けられます。
かける言葉も見つからない場合があります。

「第二の矢に射られるな」 これは、お釈迦様のお言葉です。
愛する方の「死」と言う“第一の矢”には射られても、残された方が「嘆き・苦しみ続ける」という“第二の矢”に射られるなというのです。
“第二の矢”は自分自身が射るのです。自分が見方を変えなければ刺さった矢は抜けません。



仙厓義梵(せんがい ぎぼん)という、江戸時代の臨済宗のお坊さんの話です。
絵(禅味溢れる絵)や狂歌(社会風刺や皮肉、滑稽を盛り込んだ五七五七七)で有名な方です。

ある方が、その有名なお坊さんであります仙厓さんに、めでたい書をいただきたいと願った時の事です。
その時に喜んで書いてくれた文字は、『「祖死 父死 子死 孫死」(祖父が死に、父が死に、子が死に、孫が死ぬ)』だったそうです。
それを見て、「ふざけているんですか。こんな縁起の悪い!」と怒ったそうです。 そうですよね。「死」の文字が4つ並んで、みんな死んでしまうんですから・・・。

そうしましたら、仙厓さんは、「なにを怒っているんだ。“死”は誰しも必ず来ることだ。祖父が死に、父が死に、子が死に、孫が死ぬ。こんなに順序良く死ぬということはとてもめでたいことだろう。」と言われたとか。
“死”はもちろん「不幸」だけれど、どっしり腰を据えてじっくり考えてみれば順番に死んでいくとしたら、それは「幸せ」と見ることもできるんですね。

客観的に見れば、私の場合は、父を6年前に亡くし、そして、今回の母の死を迎えましたが、それぞれ今の平均寿命程度の人生であったわけであり、受け入れられる態勢となっていたのでしょう。


全ての百か日忌の供養を、ひとまとめに「卒哭忌」という単純な言葉でくくることはできないのでしょうが、≪亡くなった方は、残された方が、第二の矢に射られてほしいと願うことは決してありません。≫ これだけは共通することではないでしょうか。


大切な命。自分の意思で頂いた命ではないからこそ、自分の意志とは関係なく命が終わるのが自然の摂理です。
命ある限り、前を向いて生きていきましょう。


卒哭忌1 詣塔諷経(お墓参り)

プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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