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奈良・京都の仏さま参拝 と 紅葉観光の旅 2

11月23日に載せました
 ≪ 奈良・京都の仏さま参拝と紅葉観光の旅 ≫ 
                            の、後半2日間を報告します。

    泣くよ(794年)うぐいす 平安京 

そうです。 日本の都としては、一番長い歴史のある都 “ 京都 ”です。

見るとこ沢山。参拝したい仏様がありすぎます。
そんな中で、二人で決めた箇所。プラス、当日、運転手さんのお勧めが入ってのコースです。

今年の紅葉は遅れ気味だそうです。
8割ぐらいの感じかな? でも逆に、赤や黄色に加え、きれいな緑がまだ生き生きしているものもあり、グラデーションがとってもきれいでしたよ。
紅葉は今が最盛期かもしれませんね。


まず、 嵐山方面 から。

今年の集中豪雨で被害のあった “ 渡月橋 ” 朝一番に行くと道路も空いていました。2年前に私が行った時は、昼食時で、ノロノロ運転でしたね。今回は、タクシーの運転手さんの判断で、その時間帯を避けるためにも朝いちで嵐山に行きました。

タクシーを降りて、少しの間、“ 竹林の道 ”“ 大河内山荘 ”へと竹林を眺めながら歩いていると、 “ な ・ なんと ビックリ

7月に永平寺に檀家さんと参拝に行った時の、山形の八千代交通のバスガイドさん、
智絵ちゃんとバッタリ(7月23日の記事を見て下さい)
後ろ姿を見て、もしやと思い声を掛けたところ、
智絵ちゃんも 「えええ~! どうしたんですか~~ 竹林の静けさを覚ます声
ツアーの仕事で来ているとのこと。まさか、京都で会うとは
同じ時間に、同じところを、同じ方向に歩いていて出会うんですからあり得ないことですよね~。
「世の中、狭いね~」などと語りあいました。
また、今度、いつの日か会える日を楽しみに、別れました。

   H25.11.19 京都 01

そんなことをしていて、あまり竹林をゆっくりは見なかったような気がしますが・・・。
でも、上の写真のとおり、緑鮮やか。


そこから丹下左膳で有名な映画俳優 大河内傳次郎さん(若い方にはわからないでしょう。私が4歳の時に亡くなってるんですからね)の山荘へ。紅葉と京都市内の眺めがいいですね。比叡山も眺められます。お抹茶を頂いてきました。

H25.11.19 京都 03 H25.11.19 京都 02

そこから、“ 常寂光寺 ”“ 二尊院 ”へ。 これまた紅葉。
ここで、カメラのバッテリーが無くなるという大失敗! 小さなバカチョンカメラに切り替えました。
昨日充電するのを忘れたんです。
昼食に伺った食堂にお願いし、充電器で急遽充電。人間のおなかにはお蕎麦、バッテリーには電気を頂戴することに。人間は満腹でしたが、バッテリーは腹4分目程度の様子。とは言えシャッターが切れることに。ホッ!

H25.11.19 京都 04 H25.11.19 京都 06

H25.11.19 京都 05 H25.11.19 京都 07


続いて“ 大徳寺 ”。一休禅師や千利休さんともご縁の深い禅寺(臨済宗)へ。

大徳寺内の塔頭である“ 大仙院 ”“ 高松院 ”を主に。
大仙院ではご説明をしていいただきました。

H25.11.19 京都 08 

H25.11.19 京都 09 H25.11.19 京都 10


そして、今回の目的のひとつ“ 広隆寺 ”

わき目も振らずに、まっすぐに宝物館(霊宝殿)へ。
国宝彫刻の部の第一号となった、木造弥勒菩薩半跏思惟像。妻が是非とも参拝したいとの思いがありました。何度も前にいったり後ろに行ったり、ほかの仏様を拝んでからまた行って手を合わせたりと。 最後にまた手を合わせて出てきました。
なんとも言えないお顔とお姿です。  写真はありません・・・。


途中、一服。 「あぶり餅」 一文字和助 こと 一和 さんでご馳走に。
「あぶり餅」オンリーのお店。 それでもおいしいから大繁盛、満席状態です。

H25.11.19 京都 13 H25.11.19 京都 11
一皿15串とはいえ、湯呑茶碗と比べればわかるように、かわいらしい餅。おいしかったですよ。

H25.11.19 京都 12 肖像権はないとのことなので(笑) パチリ


タクシーの運転手さんの勧めで “ 千本釈迦堂(大報恩寺)” へ。

「おかめさん」でも有名なお寺なんだそうです。
このお寺の本堂を建立した大工の棟梁の奥さんの名前がおかめ(阿亀)。棟梁が柱の一本を短く切ってしまうという大失敗に、おかめさんが妙案を教え、無事仕事が完成したのです。しかし、おかめさんは妻の助言で夫の仕事が成功したといここでは棟梁の名を汚すということから自害したんだそうです。身を捨てて夫を立てるという貞淑なおかめの菩提を弔うために、境内地におかめ塚が建てられています。
こういったいわれがあることから、このお寺は、今でも建設会社の信仰を集めているとのことです。

H25.11.19 京都 15 H25.11.19 京都 14

私的には、国宝の本堂も素晴らしかったのですが、何といっても霊宝殿内の木造六観音像、木造十大弟子立像などなど。特に六観音像は間近で手を合わせられるんですよ。お顔立ちもそれぞれ違いがあって。とてもとても気に入りました。
参拝者も少なかったです。霊宝殿に入った時は他に誰もいませんでしたから、貸し切り状態ですね。ゆっくりと手を合わせてきました。帰りには、観光バスが入ってきましたが・・・。


“ 二条城 ”  云わずと知れた京都の江戸時代のお城です。

徳川慶喜が大政奉還を行ったところですね。うぐいす張りの廊下。外様大名が主に通る廊下に供えられたとか。なるほどとうなずきました。

H25.11.19 京都 17 H25.11.19 京都 16
 右の写真は、うぐいす張り廊下の下。目かすがいが廊下の床板を固定しています。


3日目のラストは、“ 永観堂のライトアップ ”

永観堂の本堂には「永観遅し」と後ろを振り返っている阿弥陀様がご本尊。正面を向いていないご本尊は珍しいですね。ましてや完全に左に首を曲げているんですから。

庭の紅葉は最高。ベストショットをと張り切ったところで、なんと、バッテリーが切れました。やはり4分目だったんですね~。残念!
その分、目に焼き付けてきました。池に写るライトアップされた紅葉もきれいでした。

H25.11.19 京都 18 開場前は長い行列

H25.11.19 京都 20

H25.11.19 京都 19 H25.11.19 京都 21
 松もライトアップで幻想的


最終日です。

まずは、“ 六波羅蜜寺 ” から。早めに参拝が可能なんです。

ここでは、運慶の四男・康勝の作といわれる 木造空也上人立像。
空也上人がわらじばきで立ち、口から6体の小さな阿弥陀様が前に出ている姿。教科書に載っていました。念仏を形にするなんて他には見られないですよね。発想が豊かです。
平清盛や運慶といわれる座像も間近で見ることができますが、本当に写実的で、こういうお顔やお姿であったのだろうと思わせる像たちでした。

H25.11.20 京都 01 H25.11.20 京都 02


そして、メインイベントともいうべき、今回、最大の目的であります “ 三十三間堂(蓮華王院)”

1,001体の千手観音像。 圧巻です。 息を呑む荘厳さ。
一体一体の持ちモノには決まりがあって、同じものを持っているそうです。数体を見比べてみても同じようでした。身長もほぼ同じなのでしょう。
それでも顔やスタイルには違いがありますね。
運慶の嫡男であります湛慶(たんけい)作の千手観音像のお顔などは他の観音さまとの違いが鮮明でした。
自分好みのお顔の千手観音さまを見つけられそうです。私は見つけましたよ。
時間があればもっと居たかったな~。

H25.11.20 京都 03


次は、運転手さんお勧め “ 戒光寺 ” 

運慶・湛慶の親子合作の 丈六の釈迦如来(約10m)。
お釈迦様の大きな仏像は珍しいですね。私は知りませんでした。
東照寺のご本尊と同じお釈迦様。
南無釈迦牟尼仏 南無釈迦牟尼仏 南無釈迦牟尼仏

H25.11.20 京都 04


“ 御寺(みてら) 泉涌寺(せんにゅうじ)”
 
前に伺った戒光寺は、泉涌寺の塔頭だそうです。
鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇や、江戸時代の後水尾天皇以下幕末までの歴代天皇のお墓があり、皇室の菩提寺と呼ばれているのだそうです。
楊貴妃観音像 なんていう重要文化財だそうですが、珍しい観音さまもおられました。

H25.11.20 京都 05
 月輪陵(つきのわみさぎ) 天皇が仏式の石塔で祀られている。


途中、“ 知恩院 ”の梵鐘を見学。大きいですね。
70tとか。 東照寺の梵鐘は1tですから、70個分です。

H25.11.20 京都 06


“ 南禅寺 ”の山門に登りました。

天気も良く、見晴らしがいいです。
眼下に、赤、黄、緑のコントラスト。空の青も相まって最高でした。

H25.11.20 京都 07 南の天授庵の紅葉も最高

H25.11.20 京都 08 H25.11.20 京都 09

H25.11.20 京都 10
紅葉に隠れて、片隅に椿?もひっそりと咲いていました。


あと残り僅かの時間となりました。京都駅に1時30分に届けてもらうことになっているので、もう一カ所見れますねとのこと。


最後は、これまた運転手さんお勧めの “ 真如堂(真正極楽寺)”へ。

何がいいかと言えば、これまた紅葉! きれいです。
紅葉の時期以外は、建物に入らず境内であれば拝観料はいらないようなことを運転手さんが言っていました。新緑もきれいだろうと思いながらシャッターを切りました。

H25.11.20 京都 12

H25.11.20 京都 11


京都の中でも紅葉の進み具合はお寺によっても違うようです。木の種類もそれぞれでしょうからね。
今回の運転手さんは。MKタクシーの出口さん。
ホテルに迎えに来る前に、紅葉の状況を確認してくれたようです。ですから、いい所ばっかりという感じでしたね。
色々お世話になりました。京都駅で握手でお別れしました。 ありがとうございました。


 ≪ 奈良・京都の仏さま参拝と紅葉観光の旅 ≫ 大満足で終了  


お会いしたかった仏様を参拝し、天候にも恵まれ(雨に降られたのはほんの少しだけでした)紅葉も満喫。
よかったね! と 顔を見合わせて帰路につきました。

 妻と来て なごりは尽きぬ 奈良京都  仏と紅葉 目に焼き付けて   宏哉
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宮沢小学校4年生来訪

宮沢小学校4年生の皆さんが、東照寺を見学に来ました。

10月21日には2年生が来てくれました。その時は、私、住職が説明をしましたが、今日は都合が悪かったために副住職に対応させました。撮影は妻が担当です。


先生から依頼の際には15分程度の訪問予定とのことでしたが、30分くらいに延長だったとのこと。熱心に勉強してくれたのでしょう。

カメラを手に撮影している子も数人います。
メモをしている子と、していない子がいますね。
複数訪問するのでしょうから、分担制になっているのかな?
メモっているのは東照寺担当なんでしょうかね~?

     H25.11.28 宮沢小4年生 1

     H25.11.28 宮沢小4年生 2

     H25.11.28 宮沢小4年生 3

     H25.11.28 宮沢小4年生 4

終わりに近づいた頃、副住職にとっても遠慮しながら質問した男の子がいたそうです。
「とってもくだらない質問だけど、していいですか」と、何度も言った上での質問。

 男の子「和尚さんは何歳ですか?」
 副住職「何歳に見える?」
 男の子「36歳」
 副住職「え~! それはないよ。 26歳なんだけど・・・」 ちょっとショック

夕食時にそんな話をしていたら、さすがに母親ですね。「あの年頃からしたら、落ち着いて見えるんだよ」と。
もうひとつ。「先日の2年生に説明したあなたより、よかったね。若いこともあって、子供たちが生き生きと楽しそうだったもの。」とのこと。

今度からは小学生は副住職に任せた方が良さそうです。


そのうち、「すべてを任せた方がいい」と言われるかもしれませんね

奈良・京都の仏さま参拝 と 紅葉観光の旅 1

17日から20日までの3泊4日で、奈良・京都を妻と二人で旅行してきました。

夫婦で観光だけを目的にした旅行は、新婚旅行以来。
子育ても終わり、両親を送ることができたから、そういうことができるようになったということなんだな~ などと思っています。

本当は、結婚25周年記念の時にも計画したのですが、その年、先代住職が倒れ、5か月ほどの入院の後に遷化してしまい、その後は、旅行どころではありませんでした。
30周年の時には、母を一人置いて出かけることはできませんでした。介護のショートステイを利用することも拒んでいましたからね。

私も、今年1月にガンの手術をしたこともあり、「あまり先に延ばしていると・・・」などということも頭をよぎるわけです。誰しも、先のことはわからないのですから、私が特別なことは一切ありませんがね。


などということで、前置きはいいとして、
 ≪ 奈良・京都の仏さま参拝 と 紅葉観光の旅 ≫ を紹介したいと思います。


奈良に一泊、京都に二泊の行程。

初日は、途中、東京 上野の東京藝術大学大学美術館で、まずは『 国宝 興福寺仏頭展 』を拝観。
白鳳時代の微笑みに会いました。 そして、十二神将。 よかった

   H25.11.17 奈良 1

奈良に行く前の準備体操の感覚で行ってみたというところもあったのですが、圧巻でした。
薬師如来仏頭の素敵なお顔と、十二神将のお姿。
胸を打ちました。

ドキドキ感を懐いたまま、平城京へ。そうです、奈良へ。

まず、ホテルへ。チェックインせず、荷物だけを置いて直ぐに 興福寺 へと。300メートルほどの近さなので、五重の塔を目指して小走りに。

   H25.11.17 奈良 2

東金堂、国宝館をじっくり。
妻の今回の旅行に目的の一番に上がるであろう“ 阿修羅像 ”との出会い。これまた感動

   H25.11.17 奈良 3

途中、人なつこい鹿が置物のように。 奈良公園では、みんなそうなんでしょうけれども、不思議な感覚ですね。

境内の真ん中にあるべき 中金堂 の再建中でした。
平成30年落慶予定と掲示されていました。それも楽しみですね。


2日目の奈良は、奈良市内から離れ、室生寺、長谷寺、安倍文殊院、そして、奈良市内に入り、新薬師寺。これらのお寺を主に参拝。


女人高野といわれる“ 室生寺 ”

なんと、金堂の特別拝観中で、国宝 釈迦如来、十一面観世音菩薩。重要文化財の薬師如来、十二神将などを間近に参拝できました。
   H25.11.18 奈良 1

そして、弥勒堂に客仏として右脇におられる 国宝 釈迦如来の引き締まった表情の中に包容力のある坐像。女性を暖かく迎えていただける優しさを感じました。

帰り道、息子さんと娘さんだろうか、車椅子に乗っているおじいちゃんを、砂利道で進まないために車いすごと持ち上げて金堂に向かっていました。その脇を、奥さんであろう腰の曲がったおばあちゃんが杖をつきながら、地面を見つめているようにして歩いていました。
室生寺の仏様に手を合わせたいという想いに応えているのであろうお子さんたちのお姿に感心させられました。

   H25.11.18 奈良 2
   紅葉もきれいでしたよ。

国内最大級、大きな木造千手観世音菩薩の“ 長谷寺 ”

西国三十三所巡礼の第八番札所。そのご本尊、十一面観世音菩薩の大きさに圧倒されます。
鎌倉の長谷寺の十一面観世音菩薩も大きかったですが、それを超える大きさとか。
本堂と共に重要文化財。

   H25.11.18 奈良 3

ちょうど、これまた特別拝観期間中。通常は見ることができない足元まで近づき、両足に触れることができるんです。ですから、足ものと金箔ははがれ、真黒。
足元からお顔を見上げれば、首が痛くなりました。
お姿をぐるり一周拝見し、最後に合掌をし、満足。

   H25.11.18 奈良 4

山門から本堂に続く上りの回廊も灯篭がマッチして、火が灯ればこれまたいい雰囲気だろうと想像しながら帰って
きました。


今年7月に国宝指定を受けた文殊菩薩の“ 安倍文殊院 ”

安倍文殊院は安倍総理大臣とも関係があるようです。池の中にある金閣浮御堂の本尊の脇に「安倍晋太郎之霊」だったかな?お位牌が置かれていました。

   H25.11.18 奈良 5 
    金閣浮御堂から本堂を撮影

ここは、京都府宮津市の切戸文殊、山形県高畠町の亀岡文殊とともに日本三文殊に数えられるところです。
大きな獅子(この表情もいい)にまたがる文殊菩薩と獅子の手綱を引く優填王、そして、かわいらしい顔と動きのある善財童子。外に文殊菩薩と仏法の論戦を行ったといわれる維摩居士と、お釈迦様の十大弟子の須菩提を脇に従えて祀られているお姿は、快慶作とのことですが、目に焼き付きます。
智慧の文殊様。受験やボケ防止の為にもとのことでしたが、なにはともあれ、是非、機会があれば手を合わせに行ってみて下さい。お勧めです


天平の古刹“ 新薬師寺 ”

新薬師寺のネーミングから、新しい薬師寺ということであまり訪れる方も少ないのではないでしょうか。でも、天平19年(747年)ですから、とんでもないことですね。ただ、同じく奈良の薬師寺よりも30年ほど新しいということになりますが・・・。

   H25.11.18 奈良 6

堂内にいらした関係者の話では「新たかな薬師寺」ということだとのこと・・・。
国宝の奈良時代の本堂の中に、大きな目をしてどっしりと座る国宝で木造の薬師如来とぐるりと囲む等身大といえる最古で最大の塑像の十二神将。なかなかいいですよ。
境内は狭いのですが、建物の古さと国宝の仏像。ひんやりとした重たい空間が、更に歴史を感じさせます。
「古い都の空気がここに残っている」そんなことを思いましたね。


3日目は平安京。京都です。
紅葉もよかったですよ。
京都については、後日です。

珍しい双子のイチョウ

17日から20日までの3泊4日で、奈良・京都を妻と二人で旅行してきました。
その話は、後日、書きたいと思います。


今日は、イチョウの話です。
11月8日にも大豊作と書きましたが、チョット珍しいのを見つけましたのでお知らせです。


何が珍しいのか、わかりますか?

   H25.11.22 双子のイチョウ 2

“ 双子なんです。”
「え~ 双子なんて珍しくないんじゃない~」と言われるかもしれません。
そうなんです。数十~百個くらいに1個の感じで双子がありますね~。

でも、その双子の中でもチョット違うんですよ。よく見て下さい!

一般的には、軸の先にふたつの実が生るんですが、この双子は、軸の途中から2つに分かれているんです。
今まで見たことがないような気がします。

チョットビックリだったので、紹介してみました。

   H25.11.22 双子のイチョウ 1
左端が珍しい双子です。 そのほかは、普通の双子です。ちょっとの間にもいっぱい見つけました。


6月22日にさくらんぼの双子の記事を載せましたが、さくらんぼも軸の先にふたつ実を付けるのが普通で、あるいは、軸の最初のところ(枝に付いているところ)が一緒のものはあるけれど、今回のイチョウのような双子はさくらんぼでも珍しいんじゃないかなと思っています。


禅をきく会 南 直哉老師

昨日、仙台の東北福祉大で行われた曹洞宗主催の「禅をきく会」に妻と行ってきました。

       H25.11.13 禅をきく会 1

東北福祉大は、私と妻の母校で、5・6年前に約30年ぶりに二人でキャンパスを歩いて以来です。
5・6年前に歩いた時に感じたのは、「面影は十分にあるけれど、なんて小さいキャンパスだろう」ということです。3人の息子たちが入った東京の大学のキャンパスと比べるとですが・・・。
でも、思い出のいっぱい詰まったキャンバスです。
カメラを持って行ったので、つい、写真を撮ってしまいました。

自分たちが在学中の建物も少なくなっていましたが、八角形の福聚殿、図書館、坐禅堂、3号館、そして、かろうじて、卒業の時にはあったような気がする正面の管理棟。

     H25.11.13 禅をきく会 3
      福聚殿 と 図書館 福聚殿で学食を食べてきました

     H25.11.13 禅をきく会 2
      3号館  一番多く講義を受けた教室の建物  当時は白かったんだけど・・・



そうそう、学生時代のことばかりでは駄目でした!
「禅をきく会」の講演は、青森県 恐山菩提寺院代で、福井県の霊泉寺ご住職の 南 直哉老師 『魂のゆくえ』と題してのお話。

     H25.11.13 禅をきく会 4

著書を拝見したことや、テレビでの対談などを聞いてはいましたが、生の講演を聞くのは初めてです。写真やテレビでの印象は、とても厳しい方と受け取っていましたが、聞いている方が顔を緩めたり、時には大きな笑い声となるような話しぶり、内容でありまして、私の想像とは違っていたというのが本音です。

     H25.11.13 禅をきく会 5

講演の最初に、「私の話は落語だと思って聞いてください」から始まりましたから、その方向で、一般の方にとっては興味深い、幽霊のことや霊媒師のことや、あの世のこと(「あの世の世界とはこういうもの」といったようなことではありません)などなど、あるいは、一般的な恐山に対する誤解についてなど、楽しく語られました。

   H25.11.13 禅をきく会 6

講演内容の一部を書いてみます。なお、講演を聞いた方で、間違っていると思われましたらご指摘ください。

 幽霊はいない。見たことがない。

 あの世については、釈尊は答えていない。「無記」としており、あるかないかは明確にしていない。「ある」といっても「ない」といってもおかしくなる。説明がつかない。

 生きている者にとって、愛する方が亡くなっても、その方の繋がりは死後も続いている.死によって繋がりが切れるものではない。
 幽霊のいる場所が恐山ではない。魂がそこにあると思えるからこそ、遠路、恐山に足を向ける方が大勢いる。だからこそ、1200年もの間、人々が手を合わせるのだ。

 最後は「是非、一度恐山に来てください」
 でした。

“雪”と“沙弥”

「今日の朝は全国的に気温が下がり、全国約7割の地点で今シーズン一番の冷え込みとなっている。(ウェザーマップ)」 とのことです。

昨日から降り続き、今朝、玄関を開ければ、ご覧のように “銀世界”。

H25.11.12 - 2

一番に喜んだのは、娘!
7歳にして四つん這いで走り回る 沙弥(しゃみ)ちゃん

ブログの左上のプロフィールのところにある写真が、沙弥の2か月頃の写真です。
ゴールデンレトリバー と ラブラドールレトリバー の ミックス(「雑種」とは言いたくないようです)で、毛が長いものですから、知らない人はみなさんゴールデンだと思いますね。

H25.11.12 - 6 H25.11.12 - 7

        雪に大興奮!! なにをしていいのかわからないようです

H25.11.12 - 8 H25.11.12 - 10

雪玉を投げてもらうのが、とっても好きなんです。何度もせがんできます。
除雪作業をしていると遠慮がちに回りを歩いていますが、我慢できないと催促してきます。

雪が降ると、外に出て遊んでも足が汚れずに家に帰って来れるので、手足(前足は「手」なんです)を拭く手間が省けます。
でも、これからたくさん積ってくると、長い毛に雪が纏わり付いて、大小の団子がいっぱい付くという状態もしばしばなりますが・・・。

冬期間は一日中家の中で過ごしているんですよ。暖かくなると日中は外(建物の中ですが)での生活になります。寝る時は、一年中、私と妻の間に川の字になって寝ています。時々、いびきや寝言を言いながら・・・。
 

愛娘の沙弥ちゃんについても、今後、ブログに紹介していこうかな~。などと考えています。
“沙弥”という名前の由来なども、後日、紹介します。


H25.11.12 - 3 山門への電線にもこんなに

H25.11.12 - 4 リフォームの足場も寒そう

H25.11.12 - 9 H25.11.12 - 11
イチョウも雪と一緒に実と葉っぱが大量に落ちてきました


初雪です!!

天気予報が当たりました。
「平地でも雪となるでしょう」とのことでしたが、標高200mくらいの東照寺では間違いなく降ってくれました。

H25 初雪 5

 ♪ 花の山形 紅葉の天童 雪をながむる尾花沢 ♪

民謡の“花笠音頭”に謳われているように、尾花沢といえば“雪”なんです。

 ≪ 雪とスイカと花笠のまち ≫   これまた尾花沢市のキャッチフレーズ!

H25 初雪 3

そんな尾花沢の中でも当地は積雪の多い方ですから、早めに降ってもらわないと困ります なにが困るのかはわかりませんが・・・

H25 初雪 1

先日、そがき(雪囲い)も行いましたので、準備態勢はそれなりにしていますからそんなに慌てることでもないです。


H25 初雪 2 でも、黄色いバラのつぼみが寒そう

H25 初雪 4 紅葉で色づいたもみじも・・・

今週前半は特に冷えるようです。



庫裡の改修工事はまだ終わっていません。生活しながらのリフォームですから、工事中は隙間風が入ってきて寒いんですよね。
来週いっぱいが工期になっています。大丈夫かななどと素人は考えてしましますが、棟梁をはじめ職人さんが一生懸命に取り組んでいただいていますので、なんとかなるのでしょう。

本格的な雪の時期にはもう少し時間がありますから、その頃には暖かく利用できることでしょう。

イチョウ大豊作

今朝、庭に出ると、ご覧のとおり、“イチョウ”がいっぱい落ちていました。
昨日の夜から強い風が吹きました。

   イチョウ 1

発達した低気圧の影響から北日本全域で風が強かったようです。
今後も、北海道では平地でも雪となり、吹雪もあり得るとか。
あまり嬉しい話ではありませんが・・・。


ということで、今日の作業は、寒い中でのイチョウ拾いと、杉の葉のはき掃除となりました。
拾ったイチョウを、後日、寒い時期に水で洗って中の種だけにするのがひと苦労。独特の臭い匂いもあるのでね~。

イチョウ 4  イチョウ 2

先代の住職が亡くなってから、去年までは、妻がやってくれました。今年は私も手伝ってと思っています。
苦労しての作業ということもあって、だからこそおいしいと感じられるのかもしれませんが・・・。

イチョウの木はどちらかというと寺や神社の境内地に多いですね。どうしてか明確にはわかりませんが、私が思うには、
①葉っぱの保水力が強いので、火災がおきたときに類焼しにくいということもあるようで、大切な仏閣を守るために植えられたのでないか。
②精進料理で生活した僧侶にとって、イチョウの実は貴重なタンパク源になったのではないか。
など、こんな理由からかな?などと・・・。


イチョウの木を見上げると、まだまだいっぱいの実が見えます。
今回の強風で実の方は落ちましたが、葉っぱはほとんど散っていません。紅葉もせずに緑色のままです。葉っぱの掃除も大変なんですが、この“葉”があるから実がなるのだろうし、さらに、火から守ってくれるのだということであれば、感謝しながらのはき掃除と考えなければ。

   イチョウ 5

イチョウの実は、正月にご年始においでになるお檀家さん方に差し上げています。


イチョウは、漢方では昔から、ぜん息やせき止め、夜尿症・頻尿の改善に効くというんだそうです。
タンパク質がコレステロールを減らして、滋養強壮にも効果があるとか。
また、イチョウの葉が血行を良くして、若がえりにも効くということで、最近、漢方で利用されているのだそうです。
なお、イチョウの実は、お子さんが食べすぎると良くないといいますから、適量を賞味ください。


最後に  【 イチョウの簡単な食べ方 】 

「どうやって食べるの?」 とか 「ペンチで割ってから火で炒らないと駄目だから面倒だな~」 などと言う方もおられますが、食べ方はとても簡単です。
電子レンジ と 封筒 があればOKです。

①郵送で使用済みの茶封筒に10~15個程度のイチョウの実を入れます。事前にペンチで割る必要はありません。

②それを電子レンジに入れて約1分“チン”するだけ。
“パン パン”という音が封筒の中で何度かしたらOK。
イチョウの殻が破裂しても、封筒を破くことはないです。
破裂しない実も、やわらかくなっているので、ペンチで割るにしても力がいりません。

③そして、そのまま食べてもおいしいですよ。 お酒のつまみにも・・・。

作業の一日

秋晴れの一日でした。

今日の作業は、本堂玄関部分と観音堂、そして、庫裡の雪囲い。
窓が雪で壊されないようにするのです。雪が沢山降らない所の方には想像ができないでしょうね。

雪囲いのことを、尾花沢地方では「そがき」と言います。どういう意味かわかりません。「粗末な囲い」という意味なのかな??

     キャラの木のそがき

そして、庭の木もご覧のように“そがき”をしました。
金沢の兼六園などで、「雪吊り」という縄で枝を吊る光景をテレビで毎年のように見ますが、雪の量が違いますからね。尾花沢地方では写真の様に木で囲まないと雪で枝が折れてしまいます。

今年は、毎年お願いしている檀家のお二人の内、お一人が足を痛めたものですから、代わって、私、住職がやってみました。
何カ所も縄で結ぶ作業があり、慣れていない“縄で結ぶ”という作業が特に疲れました。普段使わない握力を使って、手が特に疲れましたね。

とはいうものの、一日がかりの作業でしたが、無事に予定の作業を終えることができました。



また、家内は、“たくあん漬け”のため、大根を紐であんで、大根干しをしていました。

     大根干し 2 

山門の南側に27本の大根です。以前は50本ほど干していたのですが、家族も少なくなったこともあり、半分で十分になってしまいました。

     大根干し 1

山門の脇は、道路から見るととても目立つ所で、申し訳ないような気もするのですが、境内内では一番日当たりがいいところですので、毎年ここに吊るすんです。

たくあん漬けは、禅寺に欠かせない食料ですよ。
ご存知かもしれませんが、“たくあん漬け”の語源は禅宗のひとつ「臨済宗」の沢庵宗彭禅師が考案されたつけものだからという説が有名です。ですから、本山であります永平寺や總持寺はもちろんのこと、各専門僧堂で修行しますと、毎朝のようにたくあん漬けが出されます。

漬けものの中の本流といってもいいんじゃないでしょうかね。

ちなみに、語源には、“蓄え漬け”が変化したものとか、別の理由もあるようですが、禅僧であります沢庵さまとの関係はとても深かったろうと思われます。


今年のたくあん漬けがおいしくなるように、今日のような秋晴れが続けばと望むところですが、週間天気予報に晴れマークはほとんどありません。チョット心配です。

前句付大会

芭蕉清風歴史資料館30周年を記念し、尾花沢伝統前句付大会(尾花沢市前句付連盟主催)が開催されました。

9月30日が応募〆切日で、本日が巻開き。芭蕉清風歴史資料館で審査結果が発表されました。
うれしくも、私の句が第3位の「尾花沢市教育委員会教育長賞」をいただきました。

前句付 1
 芭蕉と清風の出会いを記念して30年前に芭蕉清風歴史資料館を開館

前句付 2 前句付 3
 芭蕉像 尾花沢には10泊11日の長逗留でした


とはいうものの、「前句付(まえくづけ)ってなに??」だと思いますので、まず、その説明をしますと、短歌でいうところの「5・7・5・7・7」の「7・7」に課題が出て、それに合う、前の「5・7・5」を付けるものです。
俳句の前身であります俳諧(はいかい 芭蕉の時代は俳諧と呼ばれていました)の時代から前句付はあり、尾花沢市の各地域で江戸時代から楽しまれてきました。
今、一般的なものとして「川柳」がありますが、それは前句付から独立したものと言われているようです。


代表的な例ですが、
「切りたくもあり 切りたくもなし」のお題に、
「さやかなる 月を隠せる 花の枝」と句を付ける(付け句する)といった具合です。

さやかなる 月を隠せる 花の枝  切りたくもあり 切りたくもなし 

情景と人の心が上手に歌われていますね。  季語はなくてもいいんです。

そのほかにも、「5・7・5」のそれぞれの頭の文字が決められ、それに合った「5・7・5」を作る。「折(おり)」といいます。
たとえば、「り・よ・う」という題であれば、
「料理とは 良き彩りと 旨い味」 といった具合。
この作品は、西塚哲也さんの今年の作品で、第7位「尾花沢前句付連盟賞」を得ました。

ほかにも何種類かのパターンがあるんですよ。

前句付 4 資料館の囲炉裏端での発表会

前句付 5



選者は露月庵枩風宗匠です。


ところで、私の「尾花沢市教育委員会教育長賞」をいただいた作品は、
課題が、「尾羽根の里は 尾羽根の里は」という「7・7」の前に「5・7・5」を付けるものです。ちなみに「尾羽根」とは「おばね」と読み、「尾花沢」のことです。

「舞う笠に 歴史文化を 漂わす  尾羽根の里は 尾羽根の里は」

花笠踊り発祥の地、尾花沢に相応しいとのことでしょう。芭蕉清風歴史資料館30周年の記念ということもありますしね。
賞をいただきありがとうございました。

     前句付 6 盾をいただきました。


ちなみに、もうひとつ、13位に、
課題 「秘密きらいよ 秘密きらいよ」
「永遠の 愛を誓った からこそは  秘密きらいよ 秘密きらいよ」 です。


「巻頭(かんとう) 尾花沢市長賞」は
課題 「輪数ふやせり 笠の踊り子」
「豊穣を 祈る市民の 総参加  輪数ふやせり 笠の踊り子」
近藤信子さんの作品が最優秀の賞となりました。
おめでとうございます。


興味のある方は、来年、是非参加してみてはいかかでしょうか。私から要綱等をご連絡してもいいですよ。
プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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