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前句付大会

芭蕉清風歴史資料館30周年を記念し、尾花沢伝統前句付大会(尾花沢市前句付連盟主催)が開催されました。

9月30日が応募〆切日で、本日が巻開き。芭蕉清風歴史資料館で審査結果が発表されました。
うれしくも、私の句が第3位の「尾花沢市教育委員会教育長賞」をいただきました。

前句付 1
 芭蕉と清風の出会いを記念して30年前に芭蕉清風歴史資料館を開館

前句付 2 前句付 3
 芭蕉像 尾花沢には10泊11日の長逗留でした


とはいうものの、「前句付(まえくづけ)ってなに??」だと思いますので、まず、その説明をしますと、短歌でいうところの「5・7・5・7・7」の「7・7」に課題が出て、それに合う、前の「5・7・5」を付けるものです。
俳句の前身であります俳諧(はいかい 芭蕉の時代は俳諧と呼ばれていました)の時代から前句付はあり、尾花沢市の各地域で江戸時代から楽しまれてきました。
今、一般的なものとして「川柳」がありますが、それは前句付から独立したものと言われているようです。


代表的な例ですが、
「切りたくもあり 切りたくもなし」のお題に、
「さやかなる 月を隠せる 花の枝」と句を付ける(付け句する)といった具合です。

さやかなる 月を隠せる 花の枝  切りたくもあり 切りたくもなし 

情景と人の心が上手に歌われていますね。  季語はなくてもいいんです。

そのほかにも、「5・7・5」のそれぞれの頭の文字が決められ、それに合った「5・7・5」を作る。「折(おり)」といいます。
たとえば、「り・よ・う」という題であれば、
「料理とは 良き彩りと 旨い味」 といった具合。
この作品は、西塚哲也さんの今年の作品で、第7位「尾花沢前句付連盟賞」を得ました。

ほかにも何種類かのパターンがあるんですよ。

前句付 4 資料館の囲炉裏端での発表会

前句付 5



選者は露月庵枩風宗匠です。


ところで、私の「尾花沢市教育委員会教育長賞」をいただいた作品は、
課題が、「尾羽根の里は 尾羽根の里は」という「7・7」の前に「5・7・5」を付けるものです。ちなみに「尾羽根」とは「おばね」と読み、「尾花沢」のことです。

「舞う笠に 歴史文化を 漂わす  尾羽根の里は 尾羽根の里は」

花笠踊り発祥の地、尾花沢に相応しいとのことでしょう。芭蕉清風歴史資料館30周年の記念ということもありますしね。
賞をいただきありがとうございました。

     前句付 6 盾をいただきました。


ちなみに、もうひとつ、13位に、
課題 「秘密きらいよ 秘密きらいよ」
「永遠の 愛を誓った からこそは  秘密きらいよ 秘密きらいよ」 です。


「巻頭(かんとう) 尾花沢市長賞」は
課題 「輪数ふやせり 笠の踊り子」
「豊穣を 祈る市民の 総参加  輪数ふやせり 笠の踊り子」
近藤信子さんの作品が最優秀の賞となりました。
おめでとうございます。


興味のある方は、来年、是非参加してみてはいかかでしょうか。私から要綱等をご連絡してもいいですよ。
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Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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