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手術一周年記念

去年の今日がガンの手術を行った日。 丸一年が経ちました。

去年の今日を振り返ってみました。


手術室に行く時には、キャスター付きのベッドで行くのかと思いきや、歩いてなんですね。初めての手術ということで不安もありましたが、足が震えるほどではなかったですね。ちゃんと歩けましたよ。

硬膜外麻酔と全身麻酔で、知らぬ間に病室で目を開けるも、麻酔が完全に切れるまでなんとも言えないだるさと嫌悪感。

12時に手術が終了し、午後4時30分には廊下を100歩ほど歩かされ、翌日は約3,800歩。
3日目はドレーン(排液管)が外され、5,000歩。
4日目には硬膜外麻酔も外され、6,000歩。
5日目以降は毎日7,000歩を超える歩行ということで、術後の安静などという言葉はなく、随分と歩かされましたし、歩けましたね。

4本の管が刺さっていた身体も、術後8日目には最後の尿管も抜けました。
翌日の9日目にはお檀家のご葬儀があり、導師を勤めるべく外出許可をもらって。
40㎞弱離れた葬祭場まで往復タクシーでなんとか勤めました。

入院後、手術の前にもご葬儀があり、これまた外出許可を得て。
手術を挟んで葬儀が続いたものの、管が刺さっている日を避けるかのように亡くなっていただいたということになります。

2回目の葬儀の時には、「このまま退院でもいいですよ。」と主治医の話でしたが、チョット不安もあり、一旦、病院に帰りましたが、その2日後には無事退院。

外は記録的な大雪。除雪も妻と副住職がなんとか対応してくれました。


そんな日から、もう一年。
定期的な血液検査もやっていますが、格別変化なしということです。

今年は、除雪作業も十分にやっています。

宇宙からお借りした身体だと思っています。 なんでも自分勝手になるものではありません。
自分の意思とは関係なく、心臓が動き、呼吸をし、そして、ガンなどの病気もやってきます。
自分の意思で頂いた体ではないんだから、自分の意思とは関係なく病気になることも当然ですよね。
そんな風に思うと、仕方がないことなんだと思えるような気がします。



さてさて、別の予定が入って、続けて書けなかったことを追加で書きこみます。

今朝も冷えましたが、昨日の朝はもっともっと冷えたんです。
日中は日がさしたりで暖かくもなるんですが・・・。

そんなことで、“つらら”が成長しています。

   H26.01.29 つらら-3
    本堂の周辺の写真です。

   H26.01.29 つらら-2
    拡大しました。 ミミズのようにデコデコしているのがわかりますよね。

   H26.01.29 つらら-1
    つららは寒いだけではできないんですよ。
    上の雪が溶けては冷え、溶けては冷えと繰り返すことによって、太くそして伸びるんです。
    この写真は先っちょの水滴が落ちる寸前のところです。

   H26.01.29 つらら-4
    愛娘の沙弥(シャミ)も観察中です。

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寺族会実践教室

昨日は午後から暖かくなるはずだったのに、日中は空気が冷たく感じました。夜になってからの方が暖かかったのではと思うような一日でした。

しかし、今日は今朝から暖かく、雪も柔らかくなって格好の除雪日和。
息子の副住職と二人で、雪に埋まりかけた白山堂の除雪と、軒下が雪でいっぱいになり、屋根の上の雪とくっついてしまった本堂の周りの軒の除雪。
本堂は、今月14日にも二人で行い、今年2回目です。
山門の棟に大きく固まって落ちてこない雪の除雪もロープを駆使しての技で無事完了。
雪との戯れの一日でした。 フゥ~。


ところで、今日は、妻の活動報告です。昨日、24日のことですが。
山形県第一宗務所の主催で行っています、「平成25年度の宗務所寺族会実践教室」に参加した内容を紹介します。

まず、“ 寺族 ”といいますのは、一般的には住職の家族と考えていただければわかりやすいのですが、特に、住職・副住職の奥さんが主体になりますね。
その、寺族会でおこなっている実践教室ですが、主に “ 裁縫 ” のようです。
毎月1回。10時30分から15時30分までの教室。
参加費は無料。作品のための生地等は自己負担です。

山形県第一宗務所の二階でご覧のように取り組んでいます。
参加者は、50~60代の方で、7名ほどと少なめなので和気あいあいなのですが、「多くの方に参加してほしいね~」と話をしているとのことです。

お裁縫 H26.1.24-1


家内は参加して4・5年なるのでしょうか。
これまでの作品は、私のものを作ってもらったのは、お袈裟、作務衣、着物の下着ですかね。
今回、白衣を製作中とのことです。
今年度は、私の身体や母の逝去の関係もあり、欠席あるいは遅刻、早退が多かったようですが、昨日はじっくりとやってきたようです。
とはいえ、いつ完成するかは未定のようですが・・・。


     お裁縫 H26.1.24-3
      ミシンを使うことも・・・。 今回は手縫いです。

     お裁縫 H26.1.24-5
      次は、再度、お袈裟をという話もあります。

     お裁縫 H26.1.24-6
     お裁縫 H26.1.24-4
      白衣 ほぼ完成!!  言うまでもなく、家内の作品ではありません


嫁いできた時には縫物はお手上げ状態で、私の衣や着物の繕いは全て母親でした。
でも、それではいつまでたってもできないということで、10数年ほど前から繕いは妻にしてもらうようにしたものの、出来上がりが とてもいまいち(気を使って、微妙な表現になりました) だったのですが、最近は、安心してお願いできるようになりました。

お袈裟も行事で被着したり、作務衣も気にいって着ています。


家内曰く、「もし、参加したいというご希望があれば、詳細は、宗務所に問合せしていただいてもいいですし、こちらにご連絡いただいても結構ですよ。」とのことです。
年度途中でも、問題は一切ないとのことです。

最後は参加者募集になってしまいました。




                     村山市内での写真

     家内が、宗務所に向かう際に、きれいな霧氷が目に入りシャッターを切ったとのこと。

            H26.1.24 霧氷2

     H26.1.24 霧氷1

 雪は、太陽の日が当たると数倍にもきれいさが引き立ちます。

雪 H26.1.24

尾花沢市のキャッチフレーズが “ 雪とスイカと花笠のまち ”ということで、“ 雪 ”は切っても切れない関係なんですよということで、昨年の 11月11日 と 12日にも書きましたが、その後、雪について書いていなかったので報告いたします。

     雪 H26.1.24-3
      東照寺前の県道

     雪 H26.1.24-2
      山門へ向かう参道  三界萬霊塔が埋まりそう

     雪 H26.1.24-1
      山門に待機する除雪車  今日は休養日です

ご覧のとおりですが、平地(駐車場)での積雪量は1m50㎝は超えているようです。測定をしていないのでわからないのですが・・・。

尾花沢市の公式ホームページに積雪情報が載っています。 
http://www.city.obanazawa.yamagata.jp/cgi-bin/snow/snow-obanazawa.cgi

その中の宮沢地区(上から3番目のグラフ)が東照寺の地区となりますが、観測地点から2kmほど山手の方ということで、そこより1~2割は多いんです。
この数値によると、今朝の観測で1m32cmとのことなので、やはり1m50㎝は超えていますね。

これでも、去年の記録的な豪雪と比べると少ないです。
去年の1月24日は1m82cmで、その後、下旬から2月の末まで毎日のように積雪があって増える一方。宮沢地区の観測地点の最高が2月26日の3m15cmでした。東照寺では3m50cmを超えたのではないかと思います。雪が名物とはいえ、2mを超えれば大雪なのに・・・。
50数年の私の記憶の中で最高の積雪と思っています。近隣のみなさんもそう言っていました。


今朝はとても冷えましたが、快晴で、午後には暖かくなる予報です。そうすれば雪も少しは沈んでくれることでしょう。


さてさて、これからの積雪はいかほどになるか・・・。
雪のことを話題にしない日はないというくらいの深い関係にありますので、ブログでもたまに写真を載せたいと思います。
「除雪がんばれ!」の意味を込めて 、左下の ≪ 拍手 ≫ をクリックしていただければ、嬉しいです。

死の体験旅行

昨日、村山市の渓永寺様で行われました、『死の体験旅行』 というワークショップに参加してきました。
曹洞宗総合研究センター専任研究員の久保田永俊師を招いての開催です。
参加者は、全員曹洞宗の僧侶(20~50代)で7名という少人数でした。


ガン患者が体験する喪失感・苦しみ・悲しみを疑似体験し、その体験により、深い悲嘆を抱えた患者や家族と接する際に役立てるというもののようです。

ネットで検索してみると、お寺(僧侶)や一般の方が行っているものも見られますね。

     H26.1.15 死の体験旅行
     15枚の紙をセットしました。まだ、表情もにこやか。 だんだん厳しい顔に・・・。


各自に15枚の用紙が配られました。
「もの」で大切なもの。「行動」で大切なもの。「人」で大切なもの。それぞれ5つずつ書き、目の前に並べます。
いざ書くとなるとなかなか出てこないものです。

その後、ガン患者の手記を基にした物語を聞きながら、その主人公になって患者が体験する喪失感・苦しみ・悲しみを疑似体験するのです。

映画やドラマ、小説などでも余命を宣告され残された人生を死に向かって生きていかなければならないという話を見聞きすることは少なくないわけです。
しかし、自分の身に置き換えるということができているようでなかなかできないのが実情です。

そんな中、この “ 死の体験旅行 ” は、段階的に訪れる、死への階段を上って行くような節目の出来事が起きた時に、自分の15の大切なものの中から苦渋の選択をして手放していかなければならないのです。

そして、物語の最後に、残された最も大切なもの、1枚を手放さなければなりません。
残っているのは1枚ですからそれしか手放すものがないのですが、その1枚を捨てるという行為にいろいろとこみ上げるものがありました。
血圧もあがっているような・・・。


その後、重い口が開き始め、意見交換となったわけです。



参加した私の感想を少し書いてみます。

私は、ガンで亡くなった遺族と接する機会は最近多くなりましたが、亡くなる前の当事者である患者さんと闘病中に接する機会は少ないです。
一般的な僧侶は私のような状況でしょうが、本来は、病気を患っている人の痛みを和らげることをしていくことが重要なことなのでしょう。わかっていながらも、積極的な行動ができていないと反省させられました。

私も、昨年、ガンの手術を受けた身ですが、末期ではなかったこともあり、今回の物語の主人公ほどの苦しみを味わってはいません。しかし、ガンが発症した身体であり、いつ、どんなふうにこのようなことになるかもしれないという可能性は低くはないだろうと思っています。
しかしながら、「雨やんでふと傘を忘れる」「のど元すぎればなんとやら」というように、今、健康とまで言えるかどうかはわからないが普通の生活ができている幸せを、そして「生きている」ということを見つめているだろうかと、改めて考えさせられました。

大切なものを具体的に考えること。そして、それを捨てていく(手放していく)という行為をすることで、「自分の生き方が」そして、「自分の足りなさが」見えてくるような気がします。


一人でもできることなのではないかなと感じました。


心臓に負担が掛かりました。 昨日は疲れました・・・。

平井慶祐氏写真展・講演会 予定

山形曹洞宗青年会北村山支部主催による

≪ 震災復興支援事業 ≫
『 平井慶祐氏写真展・講演会 - 笑顔でツナガル - 』 が行われます。

平井慶祐氏写真展・講演会 1

☆ 写真展
  期日 平成26年1月11日(土)~2月11日(火)
      午前9時~午後5時
  会場 1/11~1/17 村山市楯岡湯沢  祥雲寺様
      1/18~1/24 東根市観音寺    龍泉寺様
      1/25~1/31 東根市荷口     本源寺様
      2/ 1~2/11  東根市羽入      林松寺様
    ○ 写真展は <無料>
    ○ 会場には物品販売ブースも準備しています。

☆ 講演会
  期日 平成26年2月11日(火)
      午後3時~午後4時30分
  会場 東根市羽入  林松寺様
    ○ 講演会は <500円>

平井慶祐氏プロフィール ・・・ 笑顔のカメラマン
  フリーの写真家
  以下、こちらを参照 → http://funny3.seesaa.net/category/7877967-1.html
  香川県出身ながら、2011年の震災後に石巻に拠点を移し、人々と寄り添いながら撮影三昧の日々だそうです。

平井慶祐氏写真展・講演会 2

主催の「山形曹洞宗青年会北村山支部」には、私も若い時に会員でしたし、副住職の崇紀がこの事業の事務局を担い、ポスターにも書かれているように(見えにくいかもしれませんが)連絡先にもなっています。
ということで、ブログに載せてみました。

興味のある方もない方も、是非、足を運んでください。

“笑顔でツナガル”というテーマです。
どのような写真が展示されるのでしょう。
大震災を受けた後の被災者の“笑顔”なのでしょうか?
カンボジアなどの海外での人々の“笑顔”なのでしょうか?
それとも・・・?
私もわかりませんが、講演の内容も興味深いです。


菩薩行として、『無財の七施(むざいのしちせ(ななせ))』というのがあります。
お金のいらない施しに、7つあるというのです。
http://tousyouji.blog.fc2.com/blog-entry-35.html 参照

そのなかのひとつが“和顔施”
自分の笑顔を向けることにより、相手が喜びを得られるということです。

この度の写真の笑顔から、私たちも得られるものがあるのではないでしょうか。
そして、その得られたものによって、和顔愛語(わげんあいご)の生活ができるようになれればいいですよね。

私も楽しみにしています。


平成26年元旦

謹んで 新年のご挨拶を申し上げます

        H26.1.1-2

皆様におかれましては、輝かしき平成二十六年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

さて、私の昨年を振り返りますと、良きこと悪しきことを合わせ、いろいろなことがあり、慌ただしい一年でした。
ブログにも書いているものもありますが、改めて振り返ってみました。

1月から2月に掛けて半月間、人生初めての入院と手術。
3月まで降り続いた驚きの豪雪。通年であれば、4月中には全て消える雪が、5月の中旬の段階で本堂の前庭にうず高く、2mほどが消えずに残っていて、除雪機で崩さなければならない状況でした。
3月に、新たな弟子(一昨年11月に得度)の近藤頼風氏を永平寺修行に送り出す。
4月、母の米寿を子・孫・曾孫全員出席し、温泉に一泊の祝賀会
5月、梅花流全国奉詠大会(宮城県利府)に講員と共に参加
 庫裡一階の居住スペースのリフォーム契約
6月、千手観音開眼法要。
 新西国観音霊場120周年事業(出開帳(でかいちょう)と酒井大岳仏教講演会)
 母の逝去、葬儀
7月、永平寺参拝団実施
8月、先代住職七回忌
9月、リフォーム工事を開始し、12月下旬にやっと完成。一ヶ月以上工期が延びました。
10月、本寺向川寺の本堂改修工事完成。
 宗務所管内梅花流奉詠大会(新庄市)に講員と共に参加。
12月、庫裡の裏手(高橋集落の墓地に登っていくところ)に亀裂を発見。
崖崩れの心配あり、緊急役員会を開催し、ビニールシート等で応急対応。春には、本格的な対応が必要。
また、境内地の杉が雪の影響で倒木。根元から亀裂が入ったのが一本。途中から折れたのが二本。山門にぶつからなかったのが不幸中の幸いでした。

以上のとおり。個人的なことも含め、列記してみれば、毎月のように例年にはない出来事が多かった一年でした。


一昨年の3月で尾花沢市役所を退職。
二足のわらじを履いての状況でしたが、定年まで7年を残しての決断。
住職と市役所職員の任務を、それぞれ務めるには厳しいと判断した結果です。
その後、芭蕉清風歴史資料館に嘱託職員でとの話があり、週3日であればと受けたのですが、「住職の本業に力を入れるには…」との思いから、1月の入院をきっかけに辞しました。

もちろん、先に列挙した以外にもその他の寺務等があり、住職専任であったからこそ対応できました。あるいは、だからこそ新たに取り組めたということが言える平成二十五年の年であったと思っています。


本年も、埼玉県秩父市を中心とする『秩父三十四カ所巡礼』を企画しています。
今年は「午歳総開帳(ご開帳)」の年。
御詠歌は唱えられなくても結構です。
ご家族、ご夫婦での参加も歓迎です。
例年であれば、桜の咲き乱れる時期で、それも楽しみです。


そのほかにも、具体的ではありませんが、新たな取り組み(写経や坐禅などはどうでしょうか)をする時間も取って行きたいと思っています。
一人でも「これをしたい」等の声があれば検討したいですし、曜日や時間も柔軟に対応したいと考えています。


檀信徒のみなさん、そして、ブログを見ていただいているみなさん、今年もよろしくお願いいたします。
是非、ご意見ご希望をお寄せください。

    H26.1.1-1     H26.1.1-3


プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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