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地域密着型 特養 むらやま 竣工披露式典

昨日、社会福祉法人 慈敬会の 「地域密着型 特別養護老人ホーム むらやま」 竣工披露式典に出席してきました。
法人の監事をしているものですから。

H26.03.26 特老むらやま竣工式典1

設置場所は、隣の市の村山市中央二丁目。木造(枠組壁工法耐火建築物)の2階建。
渋谷理事長の挨拶にもありましたが、内装も障子を利用したりということで、和風の家庭の雰囲気を少しでも味わってもらえるように配慮しているのがうかがえました。

H26.03.26 特老むらやま竣工式典2 渋谷理事長あいさつ

“ 地域密着型 ” の特別養護老人ホームということで、地元の人が住みなれた地域でできるだけ家庭と同じような暮らしができるように支援していくのが目的です。入所定員も29名と小じんまりとしています(国の基準が29床以下と決まっています)。プラス、ショートステイが1床の、計30のベッドがあります。全室個室です。
“ 地域密着型 ” の特別養護老人ホームは、当地の尾花沢市ではまだ作られていませんね。

30室を10室ずつ、3つのユニット(生活単位の小さな社会(家庭)・グループといった感じ)に分かれています。食事などは、ユニットごとに食堂へ集まって賑やかに食べることになります。介護の職員もユニットごとに担当し、親しい関係をつくって寄り添った介護を目指すのだそうです。

私も、市役所に勤めていた時に、介護保険関係を7年間担当しましたので、介護保険制度に関すること、そして、特別養護老人ホームなどの建設にも携わりました。


昨日はたまたま新聞報道で、厚生労働省の発表ですが、特別養護老人ホームの入所待機者は52万人。山形県内は8,358人とのことでした。
52万人というのは、現在の特別養護老人ホームの定員とほぼ同じだというのだから・・・。保育園の待機児童の数字をはるかに超えていますね。
しかし、その内容(状況)もしっかり見ないといけませんが・・・。特別養護老人ホームは比較的安価で利用できるため、別の施設に入っていながら申し込んでいる人や、介護度合いが悪くないのに早めに申し込んでいる人も少なくないのです。
とはいうものの、ベッド数が足りなさ過ぎることは間違いないですね。
やはり、家族(若い人)が居ても家庭での介護は大変というのが本音でしょうから。
ましてや、一人暮らしや老老介護(ろうろうかいご 老人を老人が介護する状況)であればなおさら。

私の父は、介護保険サービスは一切使用せずに倒れて直ぐに入院して病院で亡くなりました。また、母は1年ほどデイサービスや何度かショートステイの利用など、在宅でそれなりの介護保険サービスを利用していましたが、急な病気で病院に一泊しただけで亡くなってしまいました。
できるだけ在宅でとは思っていたのですが、あっけなかったです。でも、ベッドだけの生活でとなった場合、どこまで対応できたか・・・。

団塊世代に代表される年代層(私も含め)が要介護状態となるのもそんなに遠い先のことではありません。急速な超高齢化社会に対応する施設整備や24時間体制の在宅介護・医療のサービスが求められています。

外にも、医療・年金等々という社会保障制度の充実が求められるものの、その莫大な費用を賄う財源確保には、国費の無駄を省くのはもちろんですが、消費税も受け入れることが必要な気がしますね。

4月1日から8%ですね。
5%の内に買いだめをとの駆け込み需要で賑わっています。少しでも家庭の支出を少なくというのもわからなくはありませんね。
今日を含め、あと5日。
無駄なものは買わないように。買いだめしたものが消費期限切れで食べられなくなったらかえって損することになっちゃいますよ~。ご注意ください。



今日はこれで終わりにしようと思ったのですが、以下も書いてみました。

自分の“ ついのすみか ”はどこになるのだろう?などと思ったことはありませんか。
私の場合は、もちろん、最後まで東照寺でとは思っているのですが・・・。
でも、息を引き取るときの場所や状況はどうなんだろうか? などと・・・。

もし、人間は、自分がいつ死ぬかの判断を自分でしなければならないとしたらどんな基準でするのだろう。いつ、どんな時に。
胸のスイッチを自分でOFFにして死を迎えなければならないとしたら・・・。
その判断をする脳が「今、死のう」と判断するまで正常に動いているのだろうか。
などという空想をしてしまいました。

そんなことを今から考えてもどうにもならないですよね。自分の死の瞬間はいつ来るかわかりません。自分勝手にできるものではありません。
そう! それより、「今でしょ~!!」(もう古いですか?)

でも、この「今でしょ~!!」は、道元禅師様もおっしゃっていることなんですよ。

“ 而今(にこん) に生きる”と。

「仏道について学ぶ人は、あとで修行をしょうなどと考えては駄目だ。今日、この時をなんとなく過ごすのではなく、その日、その時を、勤めなさい。」とおっしゃっています。
 
“ 死 ” は自然に任せるしかない。
その時まで、できるだけしっかりと生きていけるよう。


でも、たまには自分の“ 死 ”の瞬間のことを考えるのも良いことではないかと思っています。
それは、“ 而今に生きる ” を実践するためのひとつの方法としてですよ。
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戦死病没者慰霊法要

毎年、春彼岸の期間内に、戦争で尊き命を落とされた戦死病没者諸英霊のご供養を行っています。

H26.03.22 戦死病没者慰霊祭 1 献茶湯 密湯 菓子 お茶を供えて

東照寺では、60余名の方々のお戒名を記した掛け軸を本堂正面に掛け、読経中、ご焼香をしていただき、お一人おひとりの俗名と戒名を読み上げご供養いたしました。

今年、平成26年は、昭和で換算しますと、昭和89年となります。終戦の昭和20年から数えれば69年が経ち、供養の年回忌から言えば70回忌の年に当たることになります。

法要のご案内をするのは遺族の方のみですが、参加者の中には戦没者の奥さんはもうおられません。ご兄弟やお子さんの外には、甥っ子や姪っ子、孫等々と、当然ながら毎年のように血縁の薄い方々が増えてまいります。
私も含め、戦後に生まれた人も少なくありません。

時が経てば、段々と薄らいでいく “ 戦争 ” 。 他の国での戦争、銃撃の様子を報道で見聞きするも、対岸の火事と傍観しているといわれても仕方がない状況です。
だからこそ、私たちの国の忌まわしい戦争という出来事を心に刻んでいくことが大切です。いつまでも供養という行為を行いながら、戦争を知らない世代に参加し続けていってもらうことが、忘れてはならない戦争を受け継いでいくことになるのではないかと考えています。

参加者がいなくなったとしても、供養し続けて行こうと考えています。

H26.03.22 戦死病没者慰霊祭 2 お孫さんと一緒に

H26.03.22 戦死病没者慰霊祭 4 過去帳を読み上げて

H26.03.22 戦死病没者慰霊祭 3 心からの合掌

25日には日米韓首脳会談が行われそうです。私たちの生活においても、隣家との関係がどのようになっているかで住みやすいか住みにくいか、安心できるか怯えて暮らすかといったことに強く関係します。隣人と信頼関係のもとに尊重しながら仲良く生活することが望まれます。
戦争により、今も信頼関係を大きく壊してしまっている隣国との関係、仲介者がいるうちにほころびを少しずつ直していくことが重要な気がします。

今年は70回忌。そして、来年は、終戦後70周年となります。節目の年となります。
改めて、恒久平和を願いつつ、戦没者の慰霊を行っていきたいと思います。

だんご作り

     H26.03.14 だんご 1
      まずは米の粉を練るところから

「涅槃(ねはん)のだんご」とか、「お釈迦様のだんご」などと言われています。
東照寺では、一個一個、手で丸めるんです。
細長く延ばしたものを包丁で切るというお寺さんもあるようですが、それよりはずーっと手間が掛かります。


お釈迦さまが亡くなられた日は2月15日。
亡くなる前のエピソードについては、いろいろなお話が残っていますが、その中のひとつに「だんご」が出てきます。
お腹を壊して伏せていたお釈迦様。弟子たちは、なかなか召し上がってもらえないため、やわらかく練っただんごであれば食べられるのではないかと考え、準備して枕元にお持ちするものの、間に合わず、食べていただけなかったというのです。

ですから、この故事に習って、仏教徒がお亡くなりになったらだんごをお供えするんですね。

もちろん、お釈迦様のご命日であります2月15日の涅槃会(ねはんえ)というご供養の際にも、だんごをお供えするわけです。
東照寺の場合は、積雪等のことを勘案し、一ヶ月遅れの3月15日に行っています。

     H26.03.14 だんご 2
      担当は、“ ちぎる人 ” “ まるめる人 ”に分かれて

そのだんごは、涅槃会の前日にお手伝いをいただいてたくさん作るんです。
今年は、近くの4名のおばあちゃん方より協力を得ました。
初めて、住職、副住職も参加しましたよ。

     H26.03.14 だんご 3
     “ まるめ ”担当兼 “ ゆで ”担当は、住職の妻。

最後に茹でて粉をまぶして完成。
明日の涅槃会でお供えします。
お参りにおいでの方々にだんごをお分けします。

映画 『 ブッダ2 』

 映画 『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ -終わりなき旅-』 

先月8日に公開された手塚治虫原作の『ブッダ2』を妻と観てきました(先月14日に観てきたのですが・・・)。

“ ブッダ ”とは“ お釈迦様 ”のことですね。
3年前に最初の映画『ブッダ』が公開され、その続編として今回『ブッダ2』になります。
ですが、監督が交代しているということで、ちょっとおもむきが違うところもあるようなんですが・・・。。

などという難しいことは考えずにご覧ください。

今回は、釈迦族の王子として生まれたシッダールタが出家し、自分と自分以外の人々が抱える苦しみから救うにはどうすればいいのかということを求めて苦行の旅を続けます。
そして、そのシッダールタの人を愛する思いが描かれています。

「中道(ちゅうどう)」というものに気づき、悟りたる者「仏陀」になる。

生きとし生ける全て生物は、弱肉強食の世界の中で食物連鎖としてつながっている。
人間も同様。いつかは死にその死は別の生につながる。
アニメの映像は、より分かりやすく示してくれます。

お釈迦様の“ 悟り ”についての部分としては“ 薄っぺら ” とも言いたくもなりますが、一般の方の導入としては十分なんでしょう。
興味が湧けば、いくらでも本などは有るわけですからね。

まずは、ご覧ください。
とは言うものの、山形(ソラリス・ムービーオン)では今月7日で終わりのようですよ。

後日、レンタルでということもありますから・・・。



それから、浜崎あゆみが歌う主題歌の「Pray」も良かったですよ。

彼女はこの作品のために、原作を全巻と台本を読んで作ったそうですから、思いがこもっていますね。
恋人だけではなく、友人や家族の愛という大きなテーマで作詞したのだそうです。

プロフィール

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Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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