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落語と仏教

昨日、尾花沢落語を楽しむ会が主催した「第15回らくらく寄席」を家内と楽しんできました。
三遊亭小遊三さんと三遊亭笑遊さんが二席ずつ。
小遊三さんはさすがに落語芸術協会副会長(会長は桂歌丸さん)だけのことはありますね。笑点でおなじみの明るく軽やかな語り口でトントント~ンと流れていきます。腹から笑うことができました。

     H26.05.29 らくらく寄席

落語は小さい頃から好きなんです。
ただ面白いだけでなく、人情話もあったり、名人芸は唸らせられますね。

講談や浪曲も好きですよ。
講談はなんといっても、人間国宝の一龍齋貞水さん。そして、神田松鯉さんもいいですしね。ほかにも上手な方(好きな方)はいます。

浪曲であれば、≪ 京山幸枝若 ≫!!!
テレビで聞いた初代の幸枝若さんの浪曲に小学生だったのですが「浪曲って面白い」と思った記憶があります。
現在の二代目もさすがに親子。容姿も声もそっくり。

浪曲は昔に比べてテレビ中継が大分少なくなりました。録画する機会が減りました。
都会と違い演芸場などに足を運ぶのは大変です。


そんなことで、昨日は楽しめました。


ところで、仏教と落語って関係があるんですよ。
坊さんの説教が変化して落語になったというのです。

数ヶ月前に、NHKの「趣味Do楽」という番組で、 『 落語でブッダ 』 と題して8回。
お寺を会場に落語家さんが一席話をした後に、浄土真宗の坊さんで宗教学者の釈徹宗さんが対談しながら、演目と仏教の教えをリンクさせて解説する番組がありました。

「 この落語はお釈迦様の教えのこのことを伝えるための話なのか~。 そう受け取れるんだ~。 」
といった感じでしたね。
そこまで考えずに聞いていたのですが・・・。


私たちも、特にご法事などでは短い時間ではありますがお話をさせていただきます。内容はもちろんですが、声の調子や間の取り方、身振り手振りなど、落語や講談なども参考になりますね。
自分勝手な一方的な話では伝わる伝わらない以上に、耳を貸してもらえませんからね~。

参考にはなるのですが、身に付かないのが困りものです。  精進 精進



     H26.05.29 藤の花
      鉢植えの藤の花が咲きました。
      去年、檀家さんからいただいたもので、初めてのお目見え。
      白い花なんだ~。  てっきり紫かと思っていました。 白もきれいですね。
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あじさい定植

間が空きすぎました。書くことがなかったのではないのですが・・・。久しぶりになりますが書きま~す。

前回、“ ぜんまい ” の写真を載せましたが、収穫したぜんまいは保存食としていただきます。
茹でた後に、太陽に当て、天日干しをするんです。
カリカリに乾くまで干すのですが、今年はいい天気が続いてくれてありがたいです。晴天でも数日かかりますからね。
ある程度乾くまでは、日に数回、手で揉みます。そうしないと、水に入れて戻して調理しても、柔らかさに欠けてしまっておいしくないんですね。

沢山採ってくる方は、筵に一面広げ、少しずつ揉んでいきます。
量が多くなるとこれまた大変です。

おいしく頂くには手間が掛かります。


H26.05.20 ぜんまい
 東照寺では、箕(み)に干します。


写真を見て、こんな少しと思われるかもしれませんが、これでも収穫時には5・6kgくらいはあったと思います。

こんなことを書いていると、私が採って来たように思われるでしょうが、すべて妻が朝食前に東照寺の周辺で収穫したもの。写真は2日分です。

コシアブラやタラの芽、しおで、わらび、ふきのとう、などなど、春の山菜の収穫はほとんど妻まかせ。私は、たまにぜんまいを揉むくらい。 
料理もお任せですから、全てに「ごちそうさま」です。



さて、去年の7月18日にあじさいの写真を載せましたが、毎年、挿し木で増やしているんです。
鉢植えで2年、その後、地植えをしています。

今年、地植えをしてもいいのが5~60鉢ほどあるので、今、定植しているところです。
昨日は、今年2回目で20数株植えました。前回の10数株と合わせ、40株弱です。
場所は、観音堂に登って行くところの斜面。
数年枚に40株ほど植え付けたのですが間隔が広くてまばらなので、その間に植えました。

H26.05.20 あじさい3
 この写真の上の段。右の山門と上の観音堂の間の斜面に定植。


H26.05.20 あじさい1 H26.05.20 あじさい2
 20~30㎝に成長したものです。 周りも緑が多くて分かりにくいですね。

あじさい寺にしようというようなことまでは考えていないのですが、斜面が多い境内地なので、土留めの役割にもなると思って植えています。

いろいろな花の色、品種があればと思っています。
購入してくる場合もあります。それを挿し木で増やしたりしているのですが・・・。
檀家さんが持ってきてくれる場合もありますね。ありがたいです。

H26.05.20 あじさい4
 先日購入した「ダンスパーティー」

今は、大きくて白い花がほしいところです。

定植後も2・3年では大きな株にならないので、時間をかけて咲き揃うあじさいを楽しみに管理していきたいと思っています。

ホー ホケキョ

ゴールデンウィーク真っ最中! 天気に恵まれていますね。

雪国も遅まきながら “ 春本番 ” です。

桜は満開を過ぎたものの、新緑が鮮やかになってきました。

山菜も食卓に並びます。 
こごみ、あいこ、そして、こしあぶら 等々、春を思いっきり口で味わっています。

    H26.05.04 ぜんまい
    庫裡の裏の土手 ゼンマイも せいくらべ


4月中旬頃にウグイスの第一声を聞きましたが、徐々に鳴くウグイスが増えてきているようです。

でも、最初の鳴き声は下手なんですね。“ ホー ホケキョ ” と上手には鳴けません。
“ ホーケキョ ” ならまだいい方で、“ ケチョ ケチョ ケチョ ”なんていうのもよく聞かれます。
毎年、初鳴きの声はしばらく下手なんですよ。
子供のウグイスかな?とも思いましたが、寿命は7・8年程とのことなので、去年上手に鳴いたウグイスはどうしたのだろうかと疑問に思って調べたら、昨年上手に鳴いた大人のウグイスも初鳴きの頃は下手(下手という言い方が適切かどうかについては脇に置いといて)で、毎年徐々に “ ホー ホケキョ ”と鳴くようになるんだそうです。

求愛の時だけに限ってうっとりするような“ ホー ホケキョ ”ときれいに鳴くんでしょうかね。
“ ホー ”の “ ー ”のところが気持ちよさそ~に伸びますもんね。

こちらでは、今年は、まだその美声が聞こえませんね。もう少しでしょう。楽しみです。


ところで、一般的には “ ホー ホケキョ ”と鳴くと言われていますが、本当にそうなのかな?
などと思ったんです。
犬の鳴き声は、日本では“ ワン ” と聞こえますが、アメリカでは “ バウワウ ” と言いますし、ニワトリの鳴き声も “ クックドゥードゥルドゥー ” ですしね。
本当の鳴き声はどう表すのが正しいだろうかとなどと耳を澄ましましたが、脳の先入観を除くことができず、“ ホー ホケキョ ” にしか聞こえません。
脳も大分堅くなり、新たなものを受け入れる応用がきかなくなっているようです。


ということで、この件はあきらめましたが、ウグイスの鳴き声を “ ホー ホケキョ ” と表すのに理由があるようで、 “ 法 法華経 ” から来ているというのを聞いたことがあります。
法華経に対する信仰心から、鳥さえも法華経を信じ “ 法 法華経 ” と鳴くということから来ているとか。
江戸時代からウグイスの鳴き声が “ ホー ホケキョ ” となったのだそうです。


「 法華経 」 というと、 「 南無妙法蓮華経 」 を思い出し、日蓮宗だけのお経と勘違いしている方も多いのですが、曹洞宗でも 「 法華経 」 を読誦するんですよ。
「 妙法蓮華経如来寿量品偈 」 とか 「 妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈 」 といった法華経のお経は日々お唱えしていますし、道元禅師も法華経を大切なお経としているんです。


「 鳴き声 」 と 「 仏教 」 の結びつきは外にもありますね。

「 ブッ ポー ソー ( 仏 法 僧 ) 」と鳴くと思われていた ブッポウソウ。
「 鳴くと思われていた 」 と書いたのは、実際のブッポウソウという鳥がいますが、その鳥が 「 ブッ ポー ソー ( 仏 法 僧 ) 」 と鳴くという誤解から付けられた名前で、本当に鳴いているのは、フクロウの仲間の コノハズク という鳥だそうです。
とても長い間間違われていたようです。


「 仏 法 僧 」とは、「 三宝 ( さんぼう ) 」 といって、

  仏  教えの主であります お釈迦様
  法  お釈迦様のすばらしい教え
  僧  その教えを学ぶ人々

この三つを大切な宝であるとしています。
お釈迦様の教えに従っている仏教徒全てが 「 僧 」 でありますから、私たちは一人一人、「 宝 」 だということです。



鳥の鳴き声にもお釈迦様の教えを学ぼうとする仏教徒の心が感じられます。



峰の色 谷の響きも 皆ながら 
        吾が釈迦牟尼の  声と姿と  ( 道元禅師 )




    境内地に咲く花たち

     H26.05.04 花 1

     H26.05.04 花 2

     H26.05.04 花 3
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zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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