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“ モラハラ ” に感じたこと

最近、 “ モラハラ ” という新語を耳にしました。芸能人夫婦の話題でですね。
“ モラル・ハラスメント ” の略だそうですね。
“ セクハラ ” セクシャル・ハラスメントは、随分と前から使われてきましたが、 “ ハラスメント ” とは、 “ 嫌がらせ ” の意味だそうですね ( 英語は不得意なもので・・・ (・_・;) )

ハラスメントの種類は26あるとうい弁護士さんのサイトを見つけました。
その26を列記すると大変ですので、有名どころ?? を挙げると、

パワー・ハラスメント 職場など立場の上の者が、その権限を利用しての嫌がらせ。
マタニティー・ハラスメント 妊娠・出産で労働制限や育児休暇により仕事上支障をきたすことに対して、職場での嫌がらせ。
リストラ・ハラスメント リストラをさせたい人に、辞めるように仕向ける嫌がらせ。
アルコール・ハラスメント 相手が嫌がっているのに酒を強要する嫌がらせ。
マリッジ・ハラスメント 未婚の女性に「早く結婚しなさい」「結婚はいつするの?」などの言葉。 どこかの議会でのヤジが問題になりましたね。
カラオケ・ハラスメント 歌が好きじゃない人に無理やりカラオケで歌わせること。

人間にだけではないようです。
ペット・ハラスメント ペットへの虐待。暴力を振るったり、必要な食べ物・水を与えない。世話をせずに放任・放棄すること。逆に、着せ替え人形のようにおもちゃ感覚で飼っていることも含まれるのだそうです。

自分が嫌がらせという意識のない中でこのような “ ハラスメント ” をしているということもあるのじゃないでしょうかね。


話を “ モラハラ ” に戻れば、テレビで一般の方(特に女性でした)へのインタビューに対して次のようなモラハラを受けていると語っていました。特に、ご主人が自分に対してのことが多かったようです。

● 名前を呼ばない。   「 おい! 」 としか呼ばないといった感じかな?
● 「いただきます」を言わない。
● 食事をずっと黙って食べる。
● 「 おいしい 」 と言ったことがない。
● 言葉を交わさない。無視されている感じ。
● 「 ばか 」 「 ぼけ 」 (対象者が関西人ぽかったかな?) などと言われる。
などなど、不満続出の答えが返って来ていました。

ほとんど、 “ 言葉 ” なんですね~。もちろん表情もそうなんでしょうが・・・。


「 目は口ほどにものを言う 」 ということわざがありますが、逆に言えば、ものを言うということがとても大切だということですよね。


道元禅師が示された 『 正法眼蔵 』 の中の 「 菩提薩埵四摂法( ぼだいさったししょうぼう )の巻 」 には、次のように記されています。

むかいて愛語を聞くはおもてを喜ばしめ心を楽しくす。むかわずして愛語を聞くは肝に銘じ魂に銘ず。知るべし、愛語は愛心よりおこる。愛心は慈心を種子とせり。愛語よく廻天の力あることを学すべきなり、ただ、能を賞するのみにあらず

面と向かって愛語(やさしい言葉)を聞けば、嬉しくなり心が楽しくなる。また、面と向かってでなく、人づてに、あるいは、隣の部屋に自分が居るのを知らずに自分をほめている言葉を聞いたならば、肝に銘じるほど、魂までもが動かされるほど嬉しくなる。よくよく知るがよい。愛語は、他の人を愛する心から起こるのである。愛する心とは他人を慈しむ心があってのことだ。愛語によって、天下(世の中)が変わるほどの力があるということを学ばなければならない。愛語とは、ただ単に、相手の能力を褒めるだけのことではない。

この “ 愛語 ” の文面の一部は、曹洞宗の法要等でよく読まれる『 修証義 』 の 第3章 発願利生 でも取り上げられており、菩薩行 ( ぼさつぎょう ) を行うに欠かせない行いとして記されています。


言葉の大切さは分かっていながらも口に出せないというのが、特に男性は ( こう言う書き方も性的な差別であり ジェンダー・ハラスメント になりそうですが・・・) ありがちなんですね。

しかし、何事も努力が必要。
夫婦仲を良くするにしても、職場での人間関係にしても、とても大切なのが言葉。
“ 愛語を根本とするなり ” です。

ましてや、○○○○・ハラスメント は厳禁です。


ただし、もうひとつ付け加えるとすれば、相手の言葉を受け入れる大きな心を持つ訓練も必要かもしれませんね。


これを書きながら、愛する妻の顔が浮かんできました。(^_^;)
私も、今以上に言葉に気を付けたいと思います。
みなさん、お互いに努力しましょう。

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東照寺ホームページアドレス変更

前回の8日に「本来なら新年早々にと思ったのですが、そのような気分になれなくて・・・」などと書いたものですから、「なにかあったんだろうか?」とご心配を掛けたようです。
失礼しました。

実は、元旦の早朝、家庭用の除雪車を操作中に除雪車の下敷きになりお亡くなりになった方(62歳の女性)がいらしたのです。全国ニュースでも報道されたので、ご覧になた方もいらっしゃるかと思います。
同じ集落の方なんです。4~5年前に千葉県柏市から移住し、農家民宿 「 雪ごろも 」 を一人で経営されていた方で、集落のいろいろな活動に積極的に関わってくれていました。

昨年、9月16日の記事にもしました “ 矢越を見て展 ” もそのひとつでした。

ご遺体はご兄弟がお住まいの地に埋葬されるとのことでした。
今後もいろいろなアイデアを出していただいて地域の活性化に取り組んでいただけるだろうと思っていたのに、残念でなりません。
ご冥福を祈るのみです。


このようなことで、年頭のあいさつも控えたところでした。

私も除雪車なしでの生活は考えられません。気を付けて操作していても、ヒヤッとしたことも何度かあります。今回の事故は他人事ではないですね。



さて、話は “ 東照寺のホームページ ” についてです。

平成13年に遊び半分で作り始めたもので、恥ずかしいような内容ですが、毎日、少なからずどなたかにご覧頂いているようです。OCNの無料ホームページ作成サービス 「 Page ON 」 を利用していたのですが、来月末でサービス停止になります。
そのため、このブログと同じFC2のサービスを利用させていただくため
アドレスが http://tousyouji.web.fc2.com/index.html/ に変わりましたのでご報告します。

左の “ リンク ” の中にも 「 横澤山東照寺ホームページ 」 がありますので、このブログと共にご覧いただければありがたいです。



ところで、今、裏山に 猿の夫婦? 来訪。 私の書斎から見えています。
栗の木だったかな? その木の枝に二匹の猿が寄り添って登っているのを見つけました。
猿は群れで行動するのが普通ですから、珍しいですね。
望遠があまりきかないので、ひとつの塊のようにしか見えませんが、二匹です。
仲よくデートでもしている感じです。

H27.01.19 猿

猿年は来年ですね。ひと足もふた足も早い話題で締めくくります。

寒に入りましたね

今年最初のブログアップです。
今年もよろしくお願いいたします。


本来なら新年早々にと思ったのですが、そのような気分になれなくて・・・(このことは後日にしますが)。
ということで、昨日、七草がゆも食べ終わってからということになりました。


昨日、寒中お見舞いのハガキを数名の方に送りました。
昨年11月に岳父が亡くなったために、新年のご挨拶を控える旨のハガキを差し上げなかった方からの年賀状をいただいたためです。
6日が小寒。 寒の入りですね。 今年は、2月3日までの期間が “ 寒 ” ということになります。

今年の雪は、ここ数年の豪雪の中でも一番ですね。今のところですが・・・。
愛車の除雪車もフル回転。燃料の買い出しも、いつになく多くなっています。今日も、妻に買ってきてもらいました。

H27.01.08 雪
山門からの参道  

ところで、 “ 寒 ” の文字が入る四文字熟語を調べてみたら、【 一暴十寒 いちばくじゅっかん 】 というのがありました。
“ 一日暴(あたた)めても、十日寒(ひや)したのではなんの意味もない 継続して努力をしなければ駄目だ ” ということのようですね。
年の初めに今年の目標を定める方もおられるでしょう。三日坊主なんていうのも少なくないのでしょう。私もですが・・・。

この熟語を見て、お釈迦様がお亡くなりになる前の最後の説法を示したお経 『 佛遺経 “ ぶつゆいきょう ” 』 の中にある教えが頭に浮かびました。

【 譬えば火を鑚(き)るに、未だ熱からずして、而(しか)も息(や)めば、火を得んと欲すと雖(いえど)も、火を得(う)べきこと難(がた)きが如し、是(これ)を 精進 と名づく 】

“ 鑚(き)る ” とは、木と木をこすり合わせたりして火をおこすことをいうのですが、小学生の時に学校で火おこしの体験をした記憶がありますが、煙が出るまででも大変でしたね。
“ 精進 ” が大切だということの例え話として、熱くなる前にやめれば、火をおこすことができないという説法をされたんですね。

『 佛遺経 』の後半には、修行者として大切な八つの項目を示されているのですが、そのひとつがこの “ 精進 ” なんです。
少ない水が常に流れることによって、石に穴をあけるということも、この“ 精進 ” の説明にあります。


さてさて、今のわが身に置き換えれば・・・。
雪深い山寺の住職に、毎日降り積もる雪に文句を言うことなく、自分の煩悩と見立てて、除雪(除煩悩)の精進をせよと、有り難くも天から贈って下さっているのだ! と思うことにしよう・・・かな?

寒さ本番です。皆さん、体調管理、しっかりして下さい。
今年一年、お互いに良い年となりますよう!
プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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