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言辞施

おととい、3月7日、尾花沢市に隣接する村山市の寶鏡寺様の大般若会でお集まりの檀信徒の方に対してお話をさせていただきました。

『 布施行 』 についての話をしたのですが、
その日の朝、NHK “ ウイークエンド東北 ” で放送された青森県八戸市の公民館で、毎年、家族に向けた “ ラブレター・コンテスト ” の話題を使わせてもらいました。
檀信徒の方も、見た人が多数おられ、うんうんと頷いていましたね。


このコンテストは、普段、家族に口に出して言えないことを、手紙にならば書きあらわせられるのではという発想で、年配のご夫婦が企画し、12回目を迎えるものでした。
東北6県から事前に募集。
優れた 「 家族へのラブレター 」 を会場で本人から発表してもらうやり方のようでした。

その中で、豊島カヨ子さんという60代の方でしたが、農家に嫁いで42年。無口な旦那さんに対する手紙がメインの放送でした。
4歳半の娘さんを亡くし、自分も胃がんで全摘したことなど、これまで、いろいろな悲しみや苦労を旦那さんの優しさに包まれて過ごして来れたことへの感謝が綴られたラブレターでした。

コンテストの発表会場で、夫婦が前で向かい合い、そのラブレターを読み上げたのですが、その後、二人が席に戻った時、同時にハンカチを取り出し、涙を拭いていました。
二人が一緒に涙を拭ったのは、何年ぶりなんだろうかなどと、考えさせられました。
「 長く連れ添った夫婦っていいな~ 」 と感じましたね。
 
普段、口に出して言えないことを、手紙にならば書きあらわせられるという発想でのイベントですが、直接、声に出して本人から聞くというのは、手紙をただ受け取る何倍も感じるものが違ってくるのではないでしょうか。

 
布施行の中の “ 言辞施 ” とは、心からの言葉を相手に伝えること。
親しければ親しいほど言いにくい、あるいは、言わなくってもわかっているだろうと思い、言葉にしないことというのはありがちです。
とっても良い企画だな~と感じました。


と、そんな事を話しながら、皆さんも、まわりの人が喜んでくれるような優しい言葉を掛けて下さいとお願いしました。


そして、大般若会の法要が終わり、大勢の和尚様方とお茶とお菓子などの接待を受け、帰りに自分の車へ向かう途中、法話を聞いてくれた檀家さんが、私を見かけ、わざわざドアを開けて、 「 いいお話を伺いました。ありがとうございました。 」 と言って下さいました。
さすがに、寶鏡寺のお檀家さんですね。
有り難いです。直ぐに “ 言辞施 ” を実践して下さいました。
なによりのお言葉をいただき、嬉しさのあまり、ブログに書きました。


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zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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