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坐禅体験

今日、午前中は楽しいひとときを過ごしました。

宮沢地区公民館が主催する 「 夏休み子供体験教室 」 が開催され、そのスケジュールの一環で “ 東照寺での坐禅 ” が組み込まれ、
小学1年生から6年生までの27名。
宮沢地区公民館の職員2名。
宮沢小学校の学童保育の職員の方3名。
計32名が、坐禅体験に訪れました。

9時40分に到着。11時10分までの1時間30分程の時間。
坐禅体験や私の話を聞いてもらったりしました。

最後には、子供たちからの質問でした。
「 お坊さんのお父さんとお母さんはどんな人でしたか? 」
「 お坊さんの兄弟は何人ですか?友達は何人いますか? 」
「 何回ウソをつくと地獄に落ちてしまいますか? 」
「 どうして頭を剃っているのですか? 」
「 どんな本が好きですか? 」 などなど、いっぱい。
答える側も汗をかきながら・・・ 大変です!

「 何回ウソをつくと・・・? 」 については、
「 ウソをつかないで一生過ごす人はいないんじゃないだろうか。でも、相手が困ってしまうようなウソをついてしまった時、あるいは悪いことをしてしまった時、あなたの心が痛むんじゃないかな。その時に、悪かったな、ごめんなさいと心から謝れば、懺悔(さんげ)すれば、許してくれるんだよ。 」
「 さっき坐禅をしている時にも話したように、人間はすべて優しい気持ち、仏性 ( ぶっしょう 仏様のような心 ) を持っているんだ。その仏様のような心を出し続けることは難しいけど、悪いことをした時に、反省し、許しを請う心からの懺悔をすることによってウソや悪いことをしない人間に近づけるんだよ。それは、すべての人が仏様のような心、優しい心をしっかり持っているのだから。 」 と、付け加えました。

H27.07.31 夏休み子供体験教室 坐禅 1

H27.07.31 夏休み子供体験教室 坐禅 2
靴の脱ぎ方 OKです。

H27.07.31 夏休み子供体験教室 坐禅 3

ところどころに “ 靴下 ” が・・・。

H27.07.31 夏休み子供体験教室 坐禅 4

それぞれの時間を過ごしています。
自由に考えられる時間です。

H27.07.31 夏休み子供体験教室 坐禅 6

しっかりと結跏趺坐 ( けっかふざ 両足を組んで ) している子も何人かいました。

H27.07.31 夏休み子供体験教室 坐禅 7

H27.07.31 夏休み子供体験教室 坐禅 8


15分間の坐禅が終わって、 「 坐禅はどうでしたか? やって良かったなと感じた人は? 」 と尋ねたら、まわりの人たちの様子を見ることもなく、8割ぐらいが直ぐに勢いよく手を挙げてくれました。
始まる前に 「 坐禅をやりたくてここに来ている人は手を挙げて 」 と言ったところ、手が挙がったのは1人だけだったような・・・。坐禅はしたくない方に手を挙げた人もいたのですから、終わってからの反応にビックリ もちろん、嬉しい方にビックリ

是非、また来てほしいですね。
楽しいひとときでした。
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百不当一老

4月から始めた “ 写経の会 ” 。
参加者からいろいろな反響がありますね。

その中には、 「 お経を写し取る1時間ほどの静かなひとときがいいですね。 」のほかに、写経の前に般若心経のお経の意味を説明していますが、 「 なんとなく意味がわかって来るのはうれしい。 」 とあわせて、 「 まだまだ納得とはいかないし、他の人に話ができるまでにはいかないけど・・・。 」 といった声が聞こえてきます。


道元禅師の著書 『 正法眼蔵 』 の中に、 “ 百不当一老(ひゃくふとうのいちろうなり) ” という言葉があります。

“ 今の一当は、昔の百不当の力なり、百不当の一老なり ”

弓矢で例えると、今、矢が的に当たったのは、そこに至るまでの鍛錬、当てようと必死に弓を何度も引いてきた結果であるということです。
一生懸命に努力した積み重ねがなせる技だというのです。


私たちは、努力したことが、少しずつ少しずつ、一回ごとに “ 均等 ” に成長していくと思ったりします。
でも、今までできなかったことができるようになる時というのは、急に起きたりするんですよね。
子供の時に中々できなかった鉄棒の逆上がりも、何度も練習する内に、いつの間にか簡単に回れるようになったり・・・ね。
世の中、そういうことって少なくありません。

般若心経も同じじゃないでしょうか。
今まで理解できなかったことも、知識を少しずつ目や耳から入れ、体験することにより、下地ができてくるのだと思います。
そすれば、なにかのきっかけで、自分なりに “ 納得 ” することができるようになるのではないかな。

自分も含め、一緒に、般若心経を学んで行きましょう。
茶話会でのみなさんのいろいろな感想、質問などが楽しみです。

H27.07.21 百合
境内の山百合も咲き始めました

第4回 東照寺写経の会

連日続いた猛暑でしたが、昨日は夕方から雨になり、今日はそんなに暑くもなく、写経日和だったかもしれません。

第4回は、20名の参加者でした。


写経を行う前に、般若心経をみんなで読経し、毎回20~30分程度、お経の説明を行っています。

今回は、主に “ 五蘊(ごうん) ” “ 空(くう) ” についてでした。
“ 観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊 度一切苦厄 ” のところですね。

「 それはね、 “ 色・受・想・行・識 ” の五つのまとまりが “ 五蘊 ” なんです。“ 空 ” とは、 “ なにも無いということではなくて、存在するものに永久不変のものなどない ” ということなんですよ。 」 と説明しても、 「 なんのこっちゃ! 」 ですよね。

H27.07.16 写経の会

「 たとえばこういうことで・・・ 」 的な話をさせてもらいながら、いろいろと解説したのですが、わかってもらえただろうかなどと、少々不安です。
でも、般若心経は奥が深いんです。そんな簡単にわかったとはいかないんですよ。
だって、大般若経600巻のお経の真髄を解いているんですから・・・。

私も勉強しながら、少しでも頷いてもらえるよう努力したいと思います。

次回は、9月17日(木)です。
その頃には、夏も終わって涼しくなってくれるのではないでしょうか。
ためしにでもいいですから、おいでください。


なお、事前の申込だけはしてください。
電話(0237-23-3223)か、あるいは、FAX(0237-23-3555)へ 住所 氏名 電話番号 何月何日の写経の会に参加するのかを記載し送信してもOK。
このブログのコメントに入れていただいても結構です。

大本山總持寺団参

暑いですね
昨日は全国的な暑さで猛暑日が各地で観測されたとのことです。

11日から2泊3日で横浜市鶴見の大本山總持寺へ檀家さんと参拝に行ってきました。
初日に本山へ宿泊。翌日は千葉県の勝浦温泉、ホテル三日月。
神奈川から東京、千葉へと、関東方面は暑いだろうな~。などと思っていたのですが、昨日に至っては、山形市で37.2℃の猛暑

フェーン現象で、北陸から東北の日本海側が特に暑いのだそうです。
台風の影響でしょう。
さっき、テレビでの情報ですが、フェーン現象を、昔、“ 風炎現象 ”と書いていたとか。
カタカナよりも実感が湧きますね。

今日も暑いです
今、午後3時。書斎の気温は32℃。
2階はもっと暑いだろう。
東照寺の1階にはエアコンはありません。水分補給と扇風機、そして、なんといっても “ うちわ ” で頑張っています

今、ネットでニュースを見たら、群馬県館林では、39.3℃。福島でも39℃を越えたとか・・・。
高温注意情報が各地に出されたようです。
みなさん、熱中症に十分注意しましょうね

今日のブログにはがいっぱいになってしまいました。



さて、一昨年の永平寺団参に引き続き、今年は總持寺を参拝してきました。
今年は、總持寺の二祖(2代目)峨山韶碩(がさんじょうせき)大和尚様が遷化されて650年を迎えます。
650回大遠忌(だいおんき)の年で、全国から大勢の檀信徒がお参りに訪れています。

参加者は18名と少なかったのですが、バスは大型。
一人ずつ席を使っても余ってしまうのですが、それゆえにゆったりして疲れなかったようです。
天候にも恵まれすぎて、暑いのが難点だったかな? とは、贅沢かもしれませんね。


【 初 日 】

若い雲水さんから 諸堂案内 を受けました。

H27.07.11 大本山總持寺団参 1
“ 百間廊下 ”  
毎日の雑巾掛けがワックスのように光ります。

H27.07.11 大本山總持寺団参 2
修行僧の生活ぶりも説明を受けました
10数kg痩せる人も珍しくないですよ。ダイエットにはもってこいと、笑わせます。

H27.07.11 大本山總持寺団参 3
紫雲台(しうんたい)  総ヒノキ造りの大書院
禅師さまが全国の住職さんと接見する部屋です。

H27.07.11 大本山總持寺団参 4
薬石(やくせき 夕食)
お客様用の夕食です。
修行僧は、ご飯に味噌汁、煮物が二品のみ。


【 2日目 】

H27.07.12 大本山總持寺団参 1
小食(しょうじき 朝食)風景
食事はすべて椅子とテーブルでした。足の悪い方が多いからだそうです。
薬石も小食も “ 美味しかった ” と評判が良かったですね。

H27.07.12 大本山總持寺団参 2
川崎大師(真言宗智山派)参拝

H27.07.12 大本山總持寺団参 3
海ほたるサービスエリア
東京湾横断道を通って千葉へ
天気が良すぎて、残念ながら遠くが霞んで見えませんでしたね。

H27.07.12 大本山總持寺団参 4
太海フラワーセンターで昼食
山育ちには海を見ながらの食事はいいもんです。

H27.07.12 大本山總持寺団参 5
鯛ノ浦遊覧
大きな鯛が近寄ってきました。
禁漁区(?)なので、鯛も安心しているのだとか。
波が高いため、いつもより短めだそうですが、揺れる船にもかかわらず、デッキに出ていた女性陣が大興奮。
デッキに出た男性は住職のみ。
船にさえ乗らない男性が2人。男は慎重なんですね~。
女性の方が圧倒的に元気です!!
船が揺れて、一瞬、腰が砕けた方もいらっしゃいましたが、笑顔いっぱいでした。

H27.07.12 大本山總持寺団参 6
夜の宴会
歌も交えて楽しいひととき。
写真は、あとあと問題にならないように1枚だけにしました。


【 3日目 】

H27.07.13 大本山總持寺団参 1
成田山新勝寺参拝
まだ新しい山門で記念撮影。

H27.07.13 大本山總持寺団参 2
新勝寺の本堂から三重塔をバックにして。


楽しく意義ある3日間だったのではないでしょうか。


初日の夜、總持寺での法話では、二祖峨山韶碩大和尚様のご遺徳に学ばせて頂きながら、自分たちが簡単にできることとして、言葉と表情を変えればいいと教えられました。
一言で言えば “ 和顔愛語(わげんあいご) ” ですね。
是非、それを実践してほしいです。
それを実践すれば、家族から、 「 お寺の行事には、また行ってきなさいよと言ってもらえるでしょうから 」 と、バスでの最後のあいさつをさせてもらったところです。
プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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