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あじさい 咲きました

ご覧のあじさいです。
花が2つ咲きました。

H28.0529 あじさい

5月中に咲いたのは初めてです。
ほかの花芽はまだ固いので、まだまだ時間が必要です。

毎年のようにフライングで咲く花があるのですが、5月中に咲くのはなかったと思います。
一昨年は、6月15日に開花したのをブログに載せています。 ( こちらをクリック )


早目に咲く品種もありますが、そちらももう少し掛かりそうです。

雪解けが早かったこともあるのでしょうが、梅雨入り前に咲くのは珍しいです。
地球の気候変動が関係したりするんでしょうね。
植物ですから、人間よりも正直です。なにかしらの理由がなければ咲くことはありませんから。


東照寺の見ごろは6月下旬~7月上旬あたりかな・・・。
足を運んで見てください。

H28.0528 除虫菊
除虫菊もたくさん咲いています。
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裁判員裁判

今月23日、山形地方裁判所より “ 裁判員等選任手続 ” の呼び出しがあり、行ってきました。
昨年11月に最高裁判所から郵送物が届き、ちょっとビックリ!
開封すると 「 裁判員候補者名簿への記載のおしらせ 」 というものでした。
平成28年1月から一年間、裁判員の候補者名簿に登録された旨のお知らせです。

具体的な事件が発生し、裁判員が必要となった時には、名簿からくじ引きで裁判員候補者を選び、呼び出しをしますという内容です。
今回、名簿からくじで選ばれた一人として呼び出されたわけです。

午後1時30分から説明が始まりました。
候補者が23名だったでしょうか、その中から裁判員6名、補充裁判員2名、計8名が選任されました。

選任に当たっては、被告人との関係があり不公平な裁判をするおそれがある場合や、正当な理由による辞退者などを除き、最終的にはここでもくじ引きで選ばれます。
私は選ばれることなく、3時30分頃には解放されました。
選ばれれば、裁判が最優先となり、25日から31日までの一週間、土日を除く毎日裁判所に通わなければならなくなるのですから、実のところホッとしました。


対象となる裁判員裁判は、昨日25日に始まり、テレビ、今日の山形新聞にも大きく報道されていました。

被告人は24歳男性。
新聞によれば生後16日の赤ちゃんを鳴き声がうるさい。
ゲームに集中できないからと、18歳の妻と共に殺害したという内容のようです。
妻は子を邪魔者扱いだったとか。
その妻も来月に公判を控えているという。

若い二人の歩んで来た人生にどんなことがあったのだろう。
自分達の赤ん坊に愛情を込められない心を育て上げてしまった要因は・・・。
考えただけで心が滅入ってしまいます。

裁判員に選ばれた方には、若い女性もおりました。
裁判に当たっては、殺害の状況写真なども提示されるでしょう。
視覚的にも、そして、犯罪者の発する言葉、心の声も受け止めなければならない。
裁判員となって、人を裁くという、その人の今後の人生を左右する決断をしなければならないという精神的負担が大きくならないだろうかなどと心配したりもしました。


裁判所側は、国民の視点、感覚で参加する裁判員制度により、国民の理解が深まって裁判をより身近に感じてもらう。
そして、司法への信頼が高まることを望んでいるようです。

たしかに、私も裁判員候補者に選ばれただけで終わりましたが、いろいろと感じるところがありました。

人が人を裁くという難しい制度であることは間違いないことです。

平成28年は、もう呼び出されることはありません。
しかし、来年以降、再度裁判員候補者名簿に載ることはあるのだそうです。

あなたも、いつ裁判員になるかわかりませんよ。


H28.05.23 裁判員裁判
裁判員に選ばれなかった裁判員候補者に、最後に渡されたカード。
ハガキ大で、裏には忙しい中出席したことに対する御礼や、選任手続きに参加したこと自体が制度への貢献となる。今後とも候補者の負担を少しでも軽くするよう努力するといった内容が記載されています。

映画 “ 殿、利息でござる! ” 観てきました

先日、映画 “ 殿、利息でござる! ” を 「 面白そうな映画だな~。笑えるやつだろう。 」 程度で行ったのですが、あにはからんや、目頭がウルッとしたり、心がズキッとしたり・・・。

隣の宮城県大和町吉岡であった、江戸時代の実話を映画化したのだそうです。

宿場町だった吉岡は人の往来も少なくなり、生活困窮で夜逃げする家も多くなっている。
また、奥州街道の伝馬の役が課せられ、参勤交代等の荷物運びなどの仕事が農民の大きな負担となっていた。
その負担を軽くするために考えられた策が、仙台藩に1000両(映画では、今の金額で3億円と言っていました)を貸してその利息を町の人々に分配するというのです。
とはいうものの、その元手となる1000両をどう工面するかが、大きな問題。

その策の発案者でさえ、実際取り組むには尻込み状態。
しかし、その考えに希望を見出した一人が動き出し、一人、また一人と出資者を増やすのです。そして、9人が出資(映画の中では10人になるみたい)。

目的を達成し、ハッピーエンドで終わる映画です。
詳細は明かしません。是非、映画をご覧ください。

心がホンワカとなって、ズキッと心に刺激を感じた映画でした。

なぜ、ズキッと指摘を受けたか ということですが・・・。
肝心なところは、自分達には直接的なメリットは一切ないのにも関わらず、財産を投げ打って9人だけで1000両というお金を準備するのです。
ましてや、出資者が誰であるかが町の人たちに知れてくると、自分たちが偉そうにしてしまうのではないか。
それではいけないということで、 “ つつしみの掟 ” という、5カ条の掟を自らが定めるのです。

① 仲間うちでのケンカ・口論はつつしむ 
② 出資者であることを他に話すのをつつしむ
③ 寺や神社に寄付をする時も名前を出すのをつつしむ
④ 道を歩く時でさえ、真ん中を偉そうに歩くのをつつしむ
⑤ 宴会の席では上座に座るのをつつしむ
そして最後に、家が続く限り子々孫々までこのことを “ つつしむ ” というのです。

これこそ、 “ 自未得度 先度他 ( じみとくど せんどた ) ” であり “ 陰徳 ” のなにものでもありませんね。

自らの事より他の事を考える。
自分の行いを伏せて他のために成す。
“ つつしみの掟 ” を自らに課し、子孫にまでもそれを守らせる。 「 私の先祖はこんなことをしたんだ。 」 とも言わせないのです。

とてもとてもできないことです。
東北の田舎町、250年ほど前の出来事だそうです・・・。
東照寺から直線距離で50㎞も離れていない、そんな近いところでの話なんです・・・。



ひとつの疑問は、このように他言しないようにしたのに、なぜ、今、映画化されるほど知られたのか?

その答えは、吉岡の龍泉院 ( 曹洞宗 ) の当時のご住職が、9名に対する感謝の心を忘れてはならないとのことから 『 国恩記 』 として記録を残していたのだそうです。
それを歴史家である磯田道史さん ( 最近、よくテレビで見かけます。この方のお話、私は好きです ) が書かれた 『 無私の日本人 』 に載ったのが映画化のきっかけのようです。

最後に、今も子孫が吉岡でお店を開いているんだそうです・・・。

是非、ご覧ください。


H28.05.22 藤の花
書斎から見える藤の花が風にたなびいています。
栗の木に絡みついているんです。

第9回 東照寺写経の会

またもや久々のブログ更新です。(・_・;)

「 ブログ楽しみにしているんだから~ 」 との声を掛けてもらったりもします。
ありがたいです。m(__)m


昨日の写経会の報告です。

参加者14名と今までで一番少なかったですね。
急遽、欠席の連絡を数名から頂いたりもしました。
「 田植え仕事で・・・ 」 との電話もありました。そろそろ田植えの時期に入って来たようです。
春になると農家の方々は何かと忙しくなってきますよね。


さて、毎回、写経の前に2~30分のお話をしています。
般若心経の意味を基本にしています。
今回は、 “ 是故 空中 無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 ” の部分でした。
そのところは、簡単に説明で終わらせて、今回は別の話をしました。


最近 “ 瞬間菩薩 ” という話を、ご法事の際に話したりしています。
今回の写経の会でもその話をしました。

ところで “ 菩薩 ” は大勢いらっしゃいますね。
般若心経で主役になっている観自在菩薩 ( 観世音菩薩 ) をはじめ、地蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩・・・。
この菩薩という仏様は、まだ如来 ( 悟った仏 ) にまで到達していない段階というランクなのです。
しかし、逆に、人間 ( 凡夫 ) を救うためにワンランク身を落として救いの手を差しのべてくださっている仏様という考え方があります。

校長先生 ( 如来 ) だけでは小学1年生 (人間 ) へのこまごまとした指導は行き渡りませんよね。
担任の先生 ( 菩薩 ) が必要なわけです。

このように、自分は身を落としてでも他者のためになるという行為を、 “ 菩薩行 ( ぼさつぎょう ) ” というのです。


これを踏まえて、 “ 瞬間菩薩 ” の説明を、こんな話から入りました。
今、AC公共広告機構(ACジャパン)のCMで、相田みつをさんの

セトモノと セトモノと
ぶつかりっこすると すぐこわれちゃう
どっちかやわらかければだいじょうぶ
やわらかいこころをもちましょう
そういうわたしは いつもセトモノ


という詩が使われていますね。
会社員風の男性二人が横断歩道を渡る時に肩と肩がぶつかる映像です。

ぶつかった瞬間にムッとした表情だったのに、相手にニッコリ笑いながら 「 すみません 」 と言われて、はにかむ様な笑顔で返すんですね。


もし、相手もムッとした態度で、にらみ合いながら別れたとしたらどうでしょう。
2人とも、その後の時間を嫌な気持ちで過ごしただろうと想像できますね。

肩がぶつかった時、その時に相手が悪いんだと思っても、相手の気持ちになるという菩薩の心を一瞬持つだけで、対応が違ってくるのだと思います。

それが “ 瞬間菩薩 ” です。

いつでも “ 菩薩様 ” になっていられれば一番いいのですが、凡夫である私たち人間はそうはいきません。
“ 瞬間菩薩 ” の回数をいかに多く持てるかですね。
いや、持とうと思えば、回数は少しでも増やせそうな気がしませんか。

“ 瞬間菩薩 ” って、なんか気楽にチャレンジできそうな気がします。

決して “ 瞬間悪魔 ” にはならないように


写経の会、来月は6月16日です。


H28.05.17 六地蔵
六地蔵尊 きゃらの木の新芽も青々と雨に輝きが増します

H28.05.17 あじさい
あじさいの花も、今年は早くなりそうかな~
プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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