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第9回 東照寺写経の会

またもや久々のブログ更新です。(・_・;)

「 ブログ楽しみにしているんだから~ 」 との声を掛けてもらったりもします。
ありがたいです。m(__)m


昨日の写経会の報告です。

参加者14名と今までで一番少なかったですね。
急遽、欠席の連絡を数名から頂いたりもしました。
「 田植え仕事で・・・ 」 との電話もありました。そろそろ田植えの時期に入って来たようです。
春になると農家の方々は何かと忙しくなってきますよね。


さて、毎回、写経の前に2~30分のお話をしています。
般若心経の意味を基本にしています。
今回は、 “ 是故 空中 無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 ” の部分でした。
そのところは、簡単に説明で終わらせて、今回は別の話をしました。


最近 “ 瞬間菩薩 ” という話を、ご法事の際に話したりしています。
今回の写経の会でもその話をしました。

ところで “ 菩薩 ” は大勢いらっしゃいますね。
般若心経で主役になっている観自在菩薩 ( 観世音菩薩 ) をはじめ、地蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩・・・。
この菩薩という仏様は、まだ如来 ( 悟った仏 ) にまで到達していない段階というランクなのです。
しかし、逆に、人間 ( 凡夫 ) を救うためにワンランク身を落として救いの手を差しのべてくださっている仏様という考え方があります。

校長先生 ( 如来 ) だけでは小学1年生 (人間 ) へのこまごまとした指導は行き渡りませんよね。
担任の先生 ( 菩薩 ) が必要なわけです。

このように、自分は身を落としてでも他者のためになるという行為を、 “ 菩薩行 ( ぼさつぎょう ) ” というのです。


これを踏まえて、 “ 瞬間菩薩 ” の説明を、こんな話から入りました。
今、AC公共広告機構(ACジャパン)のCMで、相田みつをさんの

セトモノと セトモノと
ぶつかりっこすると すぐこわれちゃう
どっちかやわらかければだいじょうぶ
やわらかいこころをもちましょう
そういうわたしは いつもセトモノ


という詩が使われていますね。
会社員風の男性二人が横断歩道を渡る時に肩と肩がぶつかる映像です。

ぶつかった瞬間にムッとした表情だったのに、相手にニッコリ笑いながら 「 すみません 」 と言われて、はにかむ様な笑顔で返すんですね。


もし、相手もムッとした態度で、にらみ合いながら別れたとしたらどうでしょう。
2人とも、その後の時間を嫌な気持ちで過ごしただろうと想像できますね。

肩がぶつかった時、その時に相手が悪いんだと思っても、相手の気持ちになるという菩薩の心を一瞬持つだけで、対応が違ってくるのだと思います。

それが “ 瞬間菩薩 ” です。

いつでも “ 菩薩様 ” になっていられれば一番いいのですが、凡夫である私たち人間はそうはいきません。
“ 瞬間菩薩 ” の回数をいかに多く持てるかですね。
いや、持とうと思えば、回数は少しでも増やせそうな気がしませんか。

“ 瞬間菩薩 ” って、なんか気楽にチャレンジできそうな気がします。

決して “ 瞬間悪魔 ” にはならないように


写経の会、来月は6月16日です。


H28.05.17 六地蔵
六地蔵尊 きゃらの木の新芽も青々と雨に輝きが増します

H28.05.17 あじさい
あじさいの花も、今年は早くなりそうかな~
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Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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