第12回 東照寺写経の会
12回目の写経の会。
参加者19名の内、
5名が10回以上参加。
5回以上参加されている方は79%なんです。
ほとんどリピーターですが、毎回のように初めて参加する方もおられます。
今回は、3名が初めての参加。女性2名、男性1名。
写経はひとりで家でもできるものですよね。
しかし、みんなと一緒に静かな空間 ( 本堂 ) で集中して書くというのがいいのでしょう。
今日のお話の中でもお伝えしたのですが、“ 大衆の威神力 ( だいしゅうのいじんりき ) ” という言葉があります。
本山などでの厳しい修行をする時、ひとりではくじけてしまうけれども、多くのお坊さんの仲間と一緒に行うことによって、力が湧いてくる。周りに支えられるということですね。
写経は厳しい修行という考え方を持つ必要はありませんが・・・。
共に同じことを成すというのは、心強いものです。
とは言うものの、ご自宅で書いて来た写経を持参し納経される方もおられます。
それぞれ、自分に合ったやり方でいいでしょう。
写経の会に参加されて、いろいろな面で 「 良かった 」 と思える会にしていきたいと思っています。
参加されている方からのご要望などあれば、遠慮なく申し出ください。

妻が寺の周りの花や草などを生けていたので、パチリ。 秋ですね~
参加者19名の内、
5名が10回以上参加。
5回以上参加されている方は79%なんです。
ほとんどリピーターですが、毎回のように初めて参加する方もおられます。
今回は、3名が初めての参加。女性2名、男性1名。
写経はひとりで家でもできるものですよね。
しかし、みんなと一緒に静かな空間 ( 本堂 ) で集中して書くというのがいいのでしょう。
今日のお話の中でもお伝えしたのですが、“ 大衆の威神力 ( だいしゅうのいじんりき ) ” という言葉があります。
本山などでの厳しい修行をする時、ひとりではくじけてしまうけれども、多くのお坊さんの仲間と一緒に行うことによって、力が湧いてくる。周りに支えられるということですね。
写経は厳しい修行という考え方を持つ必要はありませんが・・・。
共に同じことを成すというのは、心強いものです。
とは言うものの、ご自宅で書いて来た写経を持参し納経される方もおられます。
それぞれ、自分に合ったやり方でいいでしょう。
写経の会に参加されて、いろいろな面で 「 良かった 」 と思える会にしていきたいと思っています。
参加されている方からのご要望などあれば、遠慮なく申し出ください。

妻が寺の周りの花や草などを生けていたので、パチリ。 秋ですね~
残心
9月3日の山形新聞の 「 記者雑記 」 という欄に、日本の武道には “ 残心 ( ざんしん ) ” という言葉があるという話が載っていました。
技が決まっても油断せずに、身構え、心構えを崩さないこと。
余韻を残すという日本人の美学に通じる概念だ、と。
たとえとして、 「 剣道では勝敗の喜び、悔しさといった感情を表に出すことは残心がない振る舞いで、相手を敬う礼節に欠けると判断され、負けを宣告されることもあるという。
リオオリンピックの柔道73㎏級で優勝した大野選手が、畳を下りるまで笑顔を見せず、深々と礼をした 」 ことなどが書かれていたのです。
ちょうどその日、お檀家さんの法要があり、施主家の当主 ( 私の長男と同級生 ) が中学・高校と剣道をしていたこともあって、新聞の “ 残心 ” の話をしたりしました。
私も、高校は柔道、大学は茶道をやりましたので、やはり、日本の 「 道 」 と付くものには、共通する点があるな~ などと感じたりします。
茶聖と称される “ 千利休 ” が茶の心得を詠んだ “ 利休百首 ” の中に、
何にても 置付けかへる 手離れは 恋しき人に 別るゝと知れ
という歌があります。
どのような道具であっても、置いて手から離す時には、恋しい人と離れなければならない時のような気持で手を離さなければならない。
別れの余韻を持ちなさいということでしょう。
この心構えも “ 残心 ” ですよね。
茶道と言えば、昨日のことです。
大学時代の茶道部の後輩4人が訪ねてくれました。
大学生最後の年、4年生の時の2年生が1人、1年生が3人。
全員県外に在住なんですが、宮城県鳴子温泉郷の川渡温泉に一泊旅行の帰り道に寄ってくれたんです。
「 尾花沢市と言えば小野先輩がいる 」 と思い出してもらったようで、急遽、連絡なしでしたから、ビックリ
お茶を飲みながら1時間ほど話をしました。
懐かしかったのはもちろん、思い出して寄ってくれたことがなによりうれしかったですね~。
体調を悪くした方や、膝が痛くてなどと、卒業してから30数年経てば、いろんなことがあったりしますね。

私のガンも手術から3年半ほど過ぎました。
手術した山形市にある山形県立中央病院へ定期的に血液検査等に行っていましたが、これからは近くの開業医での検査でいいですからと言われてきました。
まだ、安心とは言い切れませんが、不安にばかり思っていたらいつまでも “ 安心 ” なんていう言葉は使えないですしね。
ガンだろうがなんだろうが、誰しもがいつ病気になっても不思議じゃないのですから。
今をしっかり生きていくことですね。
そして、後輩たちにも “ また会いましょう ” という楽しみを持って。
車の中から姿が見えなくなるまで手を振ってくれました。
これまた “ 残心 ” です。
技が決まっても油断せずに、身構え、心構えを崩さないこと。
余韻を残すという日本人の美学に通じる概念だ、と。
たとえとして、 「 剣道では勝敗の喜び、悔しさといった感情を表に出すことは残心がない振る舞いで、相手を敬う礼節に欠けると判断され、負けを宣告されることもあるという。
リオオリンピックの柔道73㎏級で優勝した大野選手が、畳を下りるまで笑顔を見せず、深々と礼をした 」 ことなどが書かれていたのです。
ちょうどその日、お檀家さんの法要があり、施主家の当主 ( 私の長男と同級生 ) が中学・高校と剣道をしていたこともあって、新聞の “ 残心 ” の話をしたりしました。
私も、高校は柔道、大学は茶道をやりましたので、やはり、日本の 「 道 」 と付くものには、共通する点があるな~ などと感じたりします。
茶聖と称される “ 千利休 ” が茶の心得を詠んだ “ 利休百首 ” の中に、
何にても 置付けかへる 手離れは 恋しき人に 別るゝと知れ
という歌があります。
どのような道具であっても、置いて手から離す時には、恋しい人と離れなければならない時のような気持で手を離さなければならない。
別れの余韻を持ちなさいということでしょう。
この心構えも “ 残心 ” ですよね。
茶道と言えば、昨日のことです。
大学時代の茶道部の後輩4人が訪ねてくれました。
大学生最後の年、4年生の時の2年生が1人、1年生が3人。
全員県外に在住なんですが、宮城県鳴子温泉郷の川渡温泉に一泊旅行の帰り道に寄ってくれたんです。
「 尾花沢市と言えば小野先輩がいる 」 と思い出してもらったようで、急遽、連絡なしでしたから、ビックリ

お茶を飲みながら1時間ほど話をしました。
懐かしかったのはもちろん、思い出して寄ってくれたことがなによりうれしかったですね~。
体調を悪くした方や、膝が痛くてなどと、卒業してから30数年経てば、いろんなことがあったりしますね。

私のガンも手術から3年半ほど過ぎました。
手術した山形市にある山形県立中央病院へ定期的に血液検査等に行っていましたが、これからは近くの開業医での検査でいいですからと言われてきました。
まだ、安心とは言い切れませんが、不安にばかり思っていたらいつまでも “ 安心 ” なんていう言葉は使えないですしね。
ガンだろうがなんだろうが、誰しもがいつ病気になっても不思議じゃないのですから。
今をしっかり生きていくことですね。
そして、後輩たちにも “ また会いましょう ” という楽しみを持って。
車の中から姿が見えなくなるまで手を振ってくれました。
これまた “ 残心 ” です。