第16回 東照寺写経の会
昨日、4月14日、今年度の写経の会が始まりました。
通算16回目の写経の会。参加者19名でした。
般若心経の解説は、昨年までの2年間でひと通り終わったので、今年は何の話にしようかと考えていたのですが、今回は今までと違った進め方をしてみました。
いつもどおり私から般若心経が大乗仏教の根本であるみんなが幸せになる方法、考え方であることを話した後、途中で家内の昔話を聞いてもらいました。
というのも、家内が尾花沢市にある “ とんと昔を語る会 ” のメンバーでもあるので、 「 往生の薬 」 という昔話を聞いてもらいました。
話を簡単にまとめると、
意地悪な姑にいじめられた嫁が和尚さんに姑が往生する薬をもらいに来る。和尚さんはそこまで思いつめたのならと薬を渡すのだが、どんなにつらいことを言われても「はい。はい。」というんだぞと。嫁は言われたように「はい。はい。」と言われたことをしながらも毎日毎食薬をご飯にかけて食べさせた。すると、姑はだんだん無理なことを言わなくなり、嫁のために町からいい着物を買ってきた。それに驚いた嫁は、往生させる薬の毒消しをしなければとあわてて和尚さんの所に行く。「大丈夫だ。その薬は葛粉だから」と言われて、自分のしたことを反省するという話。
私たちは自分が他人にしてもらう ( 褒めてもらうなども ) のは嬉しいが、反対に自分が他人にはなかなかできない。
「 あれをしてくれない。これもしてくれない。」 と言いたくなる。
基本は、自分の事の方が大事なんですね。
この話は「 人にしてもらうことを考えるより先に、人にしてあげることが必要だ 」 と教えてくれるのです。
六波羅蜜 ( ろくはらみつ ) の第一が “ 布施 ” です。
お金や物だけでなない、自分の体を使った布施行を少しでもしていきたいものですね。
そして、こういう話を聞いて、そう言うこともあるだろうとわかったとしても、 「 実際に行うのは難しい 」 と言って吐き捨ててしまいがちなのが大人たちかもしれません。
前回の4月8日の花まつりの時にも書きましたが、
“ 佛遺教 ( ぶつゆいきょう ) ” という、お釈迦様がお亡くなりになる前に説いたお経の中に
≪ 聞・思・修 の慧を以って而も自ら増益すべし ≫ とあります。
“ 聞 ” すばらしい教えを聞くこと
“ 思 ” 自分の事として普段から思い意識すること
“ 修 ” 実際に実践していくこと
お釈迦様の教え、道元禅師・瑩山禅師のいろいろなよき教えがあります。
その教えに聞く耳を持ち、それを自分のものとし、行っていくのです。
そのよき教えを共有する。価値観を共有する仲間を増やしていくことができれば、争いの少ない社会にできるのではないでしょうか。
次回はどんな話をしようかと毎回悩んでいますが、私自身の勉強になります。
聞いて下さる方がいればこそです。ありがたいです。
通算16回目の写経の会。参加者19名でした。
般若心経の解説は、昨年までの2年間でひと通り終わったので、今年は何の話にしようかと考えていたのですが、今回は今までと違った進め方をしてみました。
いつもどおり私から般若心経が大乗仏教の根本であるみんなが幸せになる方法、考え方であることを話した後、途中で家内の昔話を聞いてもらいました。
というのも、家内が尾花沢市にある “ とんと昔を語る会 ” のメンバーでもあるので、 「 往生の薬 」 という昔話を聞いてもらいました。
話を簡単にまとめると、
意地悪な姑にいじめられた嫁が和尚さんに姑が往生する薬をもらいに来る。和尚さんはそこまで思いつめたのならと薬を渡すのだが、どんなにつらいことを言われても「はい。はい。」というんだぞと。嫁は言われたように「はい。はい。」と言われたことをしながらも毎日毎食薬をご飯にかけて食べさせた。すると、姑はだんだん無理なことを言わなくなり、嫁のために町からいい着物を買ってきた。それに驚いた嫁は、往生させる薬の毒消しをしなければとあわてて和尚さんの所に行く。「大丈夫だ。その薬は葛粉だから」と言われて、自分のしたことを反省するという話。
私たちは自分が他人にしてもらう ( 褒めてもらうなども ) のは嬉しいが、反対に自分が他人にはなかなかできない。
「 あれをしてくれない。これもしてくれない。」 と言いたくなる。
基本は、自分の事の方が大事なんですね。
この話は「 人にしてもらうことを考えるより先に、人にしてあげることが必要だ 」 と教えてくれるのです。
六波羅蜜 ( ろくはらみつ ) の第一が “ 布施 ” です。
お金や物だけでなない、自分の体を使った布施行を少しでもしていきたいものですね。
そして、こういう話を聞いて、そう言うこともあるだろうとわかったとしても、 「 実際に行うのは難しい 」 と言って吐き捨ててしまいがちなのが大人たちかもしれません。
前回の4月8日の花まつりの時にも書きましたが、
“ 佛遺教 ( ぶつゆいきょう ) ” という、お釈迦様がお亡くなりになる前に説いたお経の中に
≪ 聞・思・修 の慧を以って而も自ら増益すべし ≫ とあります。
“ 聞 ” すばらしい教えを聞くこと
“ 思 ” 自分の事として普段から思い意識すること
“ 修 ” 実際に実践していくこと
お釈迦様の教え、道元禅師・瑩山禅師のいろいろなよき教えがあります。
その教えに聞く耳を持ち、それを自分のものとし、行っていくのです。
そのよき教えを共有する。価値観を共有する仲間を増やしていくことができれば、争いの少ない社会にできるのではないでしょうか。
次回はどんな話をしようかと毎回悩んでいますが、私自身の勉強になります。
聞いて下さる方がいればこそです。ありがたいです。
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