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寺族会研修旅行 ( 新潟方面 )

去る9月14~15日、曹洞宗山形県第一宗務所寺族会企画の “ 寺族会研修旅行 ”に家内が参加しました。
その感想を投稿してもらいました。ご覧ください。


この度の研修会は、新潟の名刹参拝と良寛さまゆかりの地を巡るものでした。

初日、最初に、曹洞宗専門僧堂であります “ 大榮寺様 ” を参拝させていただきました。
大榮寺様の前堂長 ( 前どうちょう 前住職 ) でありました川口常光老師は、山形県寒河江市の在家のご出身ですが、縁あって東照寺の先々代住職に就いて得度されました。
川口老師は遷化 ( せんげ 逝去 ) なされましたが、大本山永平寺の西堂も務められた方です。

H29.9.14 大榮寺専門僧堂
大榮寺専門僧堂の法堂

数年の間、東照寺で修業され、その後、駒沢大学に進学の後、大榮寺様に修行に向かわれたとのことです。
30年ほど前になりますが、東照寺を旅立って以来初めて来寺された老師とお会いしました。
とても懐かしがられておられたのを覚えております。

私たちが大榮寺様に伺ったときは法要の最中で、その後、中食 ( お昼の食事 ) になるため案内はできないとのことでした。
僧堂での食事時間は、決められた時間内に行われなければならないわけですから…。

しかしながら、川口常光様とのご縁を汲んでいただいたのか、お位牌のある開山堂に案内していただき手を合わせることができました。
忙しい中、ご配慮いただきましたこと、ありがたく存じます。

東照寺にゆかりのあるお寺であり、特に心に残る参拝となりました。


新潟といえば “ 良寛さま ” です。
そして、良寛さまと申しますと、晩年親交の深かった貞心尼さまとのことがよく語られるようです。

長岡市にある “ 良寛の里美術館 ” にもお二人の和歌がいくつか展示されていました。
中には相聞歌かと思えるような和歌もありました。
男女の関係を疑う下世話な見方もあるようです。
しかし、資料の解説文には、 「 道を深く求める師弟の姿と見るべきであろう 」 と書かれていました。
大きくうなずき、和歌を何度も読み返しました。
道を求める者は、同じ方向を見据えており、互いの考えを理解しあえるからの和歌であろうと詠み取りました。

H29.9.14 良寛の里美術館
良寛の里美術館内の、良寛さまと貞心尼さまの像


良寛さま、貞心尼さま、川口常光様、そして大榮寺様の修行僧の方たち。
時代も立場も違いますが、道を求めて修行される姿におのずと合掌し頭が下がりました。


2日間とても良いお天気で、美しい日本海の向こうに佐渡島もきれいに見えました。
普段、あまり交流のない寺族の方とお寺のことなど話すこともでき、参加して大変よかったと思っています。

「 是非、参加してきなさい 」 と言ってくれた住職に感謝です。
もちろん、お土産は買いましたよ!



“ 物 ” と “ 話 ” のお土産をいただきました。
改めて、ありがとうございます。
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第20回 東照寺写経の会

一昨年から始めた 「 東照寺写経の会 」 ですが、今回で20回目を迎えました。


始める前に 「 何人集まるだろう。繰り返し来てくれる人はいるだろうか。 」 などと心配していたのですが、今でも、少ない時でも十数名は集ってくれます。

今日は16名でした。

いちばん多く参加されているのは、18回の方がいらっしゃいます。2回だけの欠席ですね。
出席率9割。すごいですね~。
とってもありがたいです。


H29.9.13 写経の会 納経
書いた写経はほとんど方は寺に納経していきます ( 納経料は100円です ) 。
もちろん、持ち帰っても結構です。



今日のお話は、もうすぐ “ 彼岸 ” ですから、それに関連しての話。
般若心経は “ 彼方の岸にわたる方法 ( こころ安らかになれる方法 ) ” を教えてくれるお経なわけです。
その方法を実践をする期間が彼岸の一週間ですから、とても関係するわけですね。

彼方の岸にわたるには、“ 六波羅蜜 ” の実践が必要です。
“ 布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧 ” の六つ。

梅花流の 「 彼岸御和讃 」 という御詠歌があります。
その御詠歌を下の歌詞を見ていただきながら聞いていただきました。
歌詞の中に、 “ 六波羅蜜 ” の六つがうたわれているのがわかりますね。


  【 彼岸御和讃 】

1、山川険しき 世なれども
  仏の教え ひとすじに
  彼岸に至る しあわせよ
  ああ あめつちに 陽はうらら
  久遠の救い ここにあり

2、あまねく施し 戒めて
  日に夜に励む もろびとに
  彼岸の花の 美しさ
  ああ 爽やかに この宴
  妙なる調べ 夢ならず

3、心を定めて 腹たてず
  祖先に祈り こめてこそ
  彼岸を迎う 親も子も
  ああ いまひらく この悟り
  嵐もしばし 雪もやむ



お釈迦さま・道元禅師さまの教えに従った生き方を実践し、私たちの日々の生活が心安らかなる彼岸の世界になるように努力していきましょうとお話ししました。


写経が終って本堂の玄関から見上げた空は、秋晴れの素晴らしい空でした。
写経の会からお家に戻られる参加者の心も同じようにカラリと澄み渡っているように感じられました。



※「 彼岸御和讃 」 は、島倉千代子さんも歌っています。
YouTube で検索すると聞けますので、是非、お聞きください。

H29.9.13 写経の会 茶話会
書き終えてからの “ 茶話会 ” での話もいいですね。
忙しいために参加できない方が必ずいらっしゃるのが残念でもあります。

御詠歌検定 合格

去る7月20日に曹洞宗山形県第一宗務所主催の「梅花流御詠歌の検定試験」が行われ、東照寺講から今年も8名が受検しました。

結果は、今回も 『 全員合格 』 でした。
曹洞宗管長 福山諦法猊下からの合格の証と教階章 ( バッジ ) が送られてきたので、昨日の練習会で伝達式を行いました。

H29.09.09 梅花検定合格者

検定合格2回目の「 権正教導 」 が 4名
検定合格4回目の「 権中教導 」 が 1名
検定合格5回目の 「 中教導 」 が 3名

平成25年から毎年受検して、今回で5回目の合格となり 「 中教導 」 の教階となった3名は、鈴や撞木に付ける房が紫色から水色に変わります。

「 来年も受検します! 」 とみなさん張り切っているようです。
ますます精進していきましょう!!

H29.09.09 梅花練習会 ( 茶話会 )
練習が終わって、輪になって恒例のお茶会


目前に、来月21日に “ 曹洞宗山形県第一宗務所主催の 「第55回 管内梅花流奉詠大会 」 ” があり、今、そこで発表する曲の練習が第一となっています。


また、今年の全国大会で新曲 「 澄みわたる空 」 が発表なりましたので、その練習を昨日初めて行いました。
この曲は、南こうせつさん作詞作曲で、鈴鉦を鳴らさない形式で “ 御詠歌 ” というよりは、歌という感じで、一般の方でも口ずさめる感じです。

講員さんのなかから 「 先日、一度聞いたことがあって、もっと難しいかと思ったけどそうでもないね~ 」 との声も聞こえました。
また、次回も歌ってみましょう!!

プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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