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佐野原五百羅漢園に行ってきました

先日、家内と白鷹町に今年4月にオープンした
佐野原五百羅漢園 ” に行ってきました。


羅漢さんは、正式には “ 阿羅漢 ( あらかん ) ” と言い、人々から尊敬され布施をいただく資格がある人という意味で、悟りを開き仏弟子としては最高位とも言われます。
厳密に言うと、大乗仏教と小乗仏教では評価が違ったりもするのですが・・・。


有名なのは十六羅漢や五百羅漢ですが、お釈迦様が亡くなられた後に、お釈迦様の教えを確認し合った優秀な和尚さん方、五百人を五百羅漢と言っているようですが、私は詳しいことはわかりません。

今回行きました “ 佐野原五百羅漢 ” の大きな石から作られた五百体の羅漢は、整然とお座りになっている見事なものでした。
中央の建物の中には大きなお釈迦様の石像が祀られていました。


その中で、そこに行く途中の “ 十八羅漢 ” が、また見事!
彫り方も五百羅漢の石仏より繊細で、何と言っても顔の表情が違う!迫力が違う!

十六羅漢が有名ですが、二人加えて十八羅漢もあります。
加える二人ははっきりと定まってはいないようですが。

18人の中で、私が知っている方をまず載せます。

佐野原五百羅漢14
1番 “ 賓頭盧尊者 ( びんずるそんじゃ ) ”
赤い体の 「 なで仏 」 を見たことはありませんか。
自分の患っているところと同じところをなでると治ると言われる 「 おびんずる様 」 のことです。

佐野原五百羅漢11
10番 “ 半託迦 ( 摩訶半託迦 まはー ぱんたか ) ” 
16番の注荼半託迦の兄で、摩訶槃特( まかはんどく )とも言います。
弟と違い、とても頭の良かった人です。

佐野原五百羅漢13
11番 “ 囉怙羅 ( らごら ) ”
お釈迦様の唯一の息子です。
十大弟子の一人でもあります。

佐野原五百羅漢12
16番 “ 注荼半託迦 ( ちゅーだ ぱんたか ) ”
“ 周利槃特 ( しゅりはんどく ) ” とも言う。
周利槃特は、お釈迦様の弟子の中で、自分の名前さえも覚えられないようなもっとも頭の悪い人だったが悟りを得た人です。
お釈迦様に 「 塵を払い 垢を除かん 」 と唱えながら掃除だけをしなさいと命じられます。
彼は何年もの間、毎日毎日、掃除だけを繰り返すことにより、ついに、落とすべき塵・垢とは、貪・瞋・痴 ( とんじんち ) という己の心の汚れ ( 三毒 ) だと悟るのです。
お釈迦様は、彼を馬鹿にしていた弟子たちに 「 悟りを開くということは、たくさんのことを覚える能力はいらない。徹底して行うことで得られるのだ。 」 と示したのです。

この話は、お坊さんなら誰もが知っている有名な話です。



以下は、五百体の中で知っている羅漢さんをいくつか写真に収めました。
お釈迦様の法を受け継いだ祖師方もおられたので、お釈迦様から直々に法を受け継いだ摩訶迦葉 ( まかかしょう ) 大和尚を第一祖として紹介します。


佐野原五百羅漢15
第1番 阿若憍陳如 ( あにゃきょうじんにょ )尊者
お釈迦様が悟りを得て最初に法を伝えた ( 初転法輪 ) 5人の中のリーダーであり、最初の弟子と言えます。
『 佛遺教 』 というお経の最初にもお名前が出てきます。

佐野原五百羅漢10
第18番 仏陀難提 ( ぶつだなんだい ) 尊者
お釈迦様の法を継いだ摩訶迦葉大和尚を第一祖として、その後、第八祖として法を継いだ方。

佐野原五百羅漢09
第21番 優婆毱多( うばきくた ) 尊者
第四祖として法を継いだ方。
第24番の商那和修尊者の法を継ぎました。

佐野原五百羅漢08
第24番 商那和修 ( しょうなわしゅ ) 尊者
第三祖として法を継いだ方。

佐野原五百羅漢01
第30番 迦那提婆 ( かなだいば ) 尊者
第十五祖として法を継いだ方。


次の羅漢さまはどのようなお方かわかりませんが、お姿やお名前に興味を持ち写してきました。

佐野原五百羅漢07
第246番だったと思うのですが、 不思議尊者 は、何とも滑稽。
アニメの一休さんを思わせる姿です。

佐野原五百羅漢05
第415番の 金剛尊尊者 は女性でしょうか?
五百羅漢の中で唯一の女性は第357番の庵羅満尊者ですから、この方は男性ですね。
胸のふくらみが気になるのですが、筋肉なのでしょう。

佐野原五百羅漢06
第418番は 超絶倫尊者
“ 絶倫 ” に超が付く! 
勘違いしてはダメですよね。
何事にも群を抜いてすぐれている方なのでしょう。

佐野原五百羅漢04
第481番は 滅悪趣尊者
手にこん棒のような武器を持っているようです。
悪趣を滅するのに必要なのでしょう。

佐野原五百羅漢03
第489番は 抜衆苦尊者
衆生の苦しみを抜いてくださる方なのでしょう。
穏やかな笑顔で動物を抱きかかえています。
猫にしてはシッポが短いけれど・・・。


是非、一度足を運んで手を合わせてみてはいかがでしょう。

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第55回 管内梅花流奉詠大会

21日(土)、第55回 曹洞宗山形県第一宗務所主催の 「 管内梅花流奉詠大会 」 が天童温泉 天童ホテルで開催されました。

東照寺講は8名の参加。
“ 同行御和讃 ” を奉詠しました。


奉詠の前に講の紹介がありますが、東照寺講の紹介文は次のとおりです。

東照寺講として登壇するのは今年で3回目です。
月に2回、土曜日の夜に練習をしていますが、毎回、最初に 「 お誓い 」 をお唱えします。
同じ仏の御子であることを自覚しあいながら、梅花流詠讃歌を通して、正しい信仰に生き、仲良いくらしをし、そして、明るい世の中を作っていきたい。
そのためにも、まずは、講員の和を大切にしながらの練習会をしています。
今年は “ 同行御和讃 ” をお唱えします。
心をひとつにして、互いに励まし、いたわり合いながら、お釈迦様の教え、道元禅師、瑩山禅師の教えを学べる喜びを、少ないメンバーですが、一生懸命お唱えさせていただきます。


2017.10.21 管内梅花流奉詠大会 東照寺講

同行御和讃の3番の歌詞の時に、後列の講員さんは手を取り合ってお唱えをしました。
かわった志向でしたが、同行同修のよろこびを体で表しながらの奉詠をしました。
会場が少しザワッとなりましたが、唱え終わって盛大な拍手がありました。
練習の時以上に上手に唱えてくれました!


また、宗務所管内を4つのブロックに分けて、複数の梅花講が一緒に唱える “ ブロック登壇 ” があります。
東照寺講はBブロックで、第1~7教区と第12~17教区の梅花講が合同で登壇し“ 正法御和讃 ” をお唱えしました。
今年も、東照寺講から詠題 ( えいだい 御詠歌のタイトルを唱える方 ) と、詠頭 ( えいとう 出だしの部分を唱える方 )を務めました。

2017.10.21 管内梅花流奉詠大会 ブロック登壇


アトラクションは、北海道稚内市の天徳寺ご住職 山本大雲師によります “ 二胡 ” の演奏。
中国伝統楽器であり、甘くて、そして、哀愁漂う深い音色に、中国の悠久なる歴史、雄大な風土が感じられました。
来月、16教区主催の中国旅行を控え、特に感じたところです。

2017.10.21 管内梅花流奉詠大会 二胡演奏


2017.10.21 管内梅花流奉詠大会 会場風景
会場の風景

2017.10.21 管内梅花流奉詠大会 三宝会
寺族のみなさん “ 三宝会 ”   
家内は二列目左から3番目

石灯篭が立ちました

駐車場から本堂へ登っていくスロープの右側に、石灯篭が立ちました。

2017.10.14 石灯篭

土建業を営んでいる檀家さんから 「 新しい灯篭じゃないんだけれど、お寺に合うと思って・・・。どこかに立てさせてくれ。 」 との話。
3日前の11日にご覧のように安置してくれました。
「 寄付者の名前は表に出さなくていいから 」 とのことです。

ローソクなどの明かりが漏れる火窓が2か所あります。
そこに、格子の窓を今作ってもらっているところです。
出来上がってきたら再度ご報告します。

第21回 東照寺写経の会

今回の参加者は16名。

今日の天気は、“ 女心と秋の空 ”
などと書くと女性に怒られそうですが、今日の写経での話もそこから入っていきました。
朝から数時間の間に、晴天、くもり、雨、強風・・・。
数十分で変化するのですから、たしかに “ 女心と秋の空 ” がピッタリ!

ところで、この言葉は割と新しく、本来は“ 男心と秋の空 ” と使われてきたとのこと。
男の浮気心を意味するものだそうです。
その言葉が、女性の心が変わりやすいということから ( 私が判断しているわけではありませんので・・・あしからず ) 、 “ 女心と秋の空 ” が一般的に使われ、最近では “ 男心と秋の空 ” は聞くことがありませんね。

男女にかかわらないのですから、人間の心は秋の空のようだということになります。
とは言うものの、そんなにころころ変わらない心を持ちたいものです。

H29.10.12 イチョウ2
強風でイチョウの実が大分落ちました。
写経に参加された方が拾っていってくれました。

H29.10.12 イチョウ1
今年もたくさんの実がなっていますね~
プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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