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第27回 東照寺写経の会

今回の参加者は15名。
初めての参加者が3名いらっしゃいました。
9月も参加してくれるそうです。


今回のお話は、 『 観世音菩薩往生浄土本縁経 』 というお経に出てくるお話をしました。
「 昔々、天竺に、早離 ( そうり ) ・即離 ( そくり ) いう二人の幼い兄弟がいました・・・ 」 という出だしで始まる有名なお話です。
今回の参加者は誰も聞いたことが無いとのこと。

やさしかった母が亡くなり、新しいお母さんを迎えるのですが、飢饉などの天災もあり、幼い二人は大変な苦労をします。挙句の果てに、新しい母から孤島に捨てられてしまい最後の時を迎えるのですが、その時の弟 即離が兄 早離に、新しい母への恨みつらみを訴え、「 呪ってやる 」 と言うのですが、その時に、兄 早離が次のようなことを言うのです。

「 即離、それは違うよ。僕たちはこんな小さい歳だけど、とても苦しい思いや辛い思いをした。でも、こんな苦しみは願ってもできない苦しみだよ。せっかく頂いたこの苦しみを、苦しんでいる他の人のために役立てるように生まれ変わろうよ。生まれ変わったら、親に死に別れたり、あるいは、おなかが減って泣いている人の所に行って、一緒に泣いてあげようじゃないか。僕たちはそれができるんだよ。 」と。

それを聞いて、即離が、「 兄さんの言う通りだ。僕もそんな風に生まれ変わりたい。 」 と言って息を引き取り、兄の早離もその即離の安らかな死に顔を見ながら後を追う。

この早離が観世音菩薩で、即離が大勢至菩薩なんだよ、というお話。


観音様の菩薩像を表すのにはわかりやすいお話なので、最初に話をし、
その後に、 『 仏にもまさる心を知らずして 鬼婆なりと人はいふらむ 』 の歌で有名な “ 税所敦子 ” さんの話でまとめました。

税所敦子 ( さいしょあつこ ) さんのこの歌については、他のネットで調べてください。
( 長くなるので、手抜きします m(__)m )


境内のアジサイも満開を過ぎてきました。
太陽の直射日光が当たるところは、梅雨が明けたこともあって辛そうです。

2018.07.19 アジサイ
山門前の斜面の株も少し大きくなってきました。
白いアジサイが目立ちますね。

2018.07.19 アジサイ アナベル
アナベルも大きく咲きました。

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Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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