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境内の 銀杏 キャラ 杉 の伐採

昨日27日、本堂の左手前にありました銀杏の木とキャラの木、そして、山門右手前と萬霊塔の左手奥の2本の杉を伐採しました。

杉は2本共に根元に腐食が見られたための伐採です。
銀杏は特に冬期間と春先に太い枝が折れて落下する恐れが毎年あることや、鐘楼堂の屋根や建物への影響があること。
また、合同供養墓の建立を考えているなかで、本堂前のこの場所が適していることなどもあり、キャラの木と共に伐採することで昨年の護持会役員会で決定していました。

2018.09.27 銀杏 キャラ 杉 の伐採前
伐採前の本堂前の銀杏とキャラの木

2018.09.27 銀杏 キャラ 杉 の伐採後
伐採後の状況


森林組合の職員曰く、 「 銀杏の切り株の年輪を見ると80年以上は立っているだろう 」 とのこと。
100年までは経っていないと思っていましたので、ほぼ、思った通りです。
キャラの木も同じくらいのようです。
19世か20世の住職の代に植えたのでしょう。

銀杏の木は 「 葉の水分が多いので、もらい火をしないように植えるんだ 」 と聞いたことがあります。諸説あるでしょうが・・・。
これまで東照寺を守ってくださった4本の木に感謝の思いを込めながら作業を見守りました。

さすがにプロ、上手なものです。

銀杏は実がなるので、毎年、ご年始においでになった方に一袋ずつ差し上げていたのですが、それができなくなるのは残念でもあります。

伐採はしましたが、合同供養墓を建立するには切り株を掘り返さなければなりません。
その伐根は、数年後にと考えているところです。

2018.09.27 銀杏 キャラ 杉 の伐採 1
クレーンの先に作業員を乗せて、まずは枝打ちから。

2018.09.27 銀杏 キャラ 杉 の伐採 2
銀杏の木の先端をクレーンで吊って途中から切断。

2018.09.27 銀杏 キャラ 杉 の伐採 3
最後には下から切断。 3回に分けて切りました。

2018.09.27 銀杏 キャラ 杉 の伐採 4
「 思った以上に重い木だ 」 とのこと。

伐採をする日以前に、東照寺護持会役員の方々に集まっていただき、伐採に当たって、これまで東照寺を守ってくださった木への感謝を込め、また、伐採作業の安全祈願のお参りをいたしました。
伐採供養 1

伐採供養 2

伐採供養 3
役員さん方全員に焼香してもらいました。

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御詠歌検定 合格 免状伝達

毎年受検しています曹洞宗山形県第一宗務所主催の「梅花流御詠歌の検定試験」が7月20日に行われました。
東照寺講から、今年も8名が受検。

『 全員合格 』

昨日の練習会に先立って、曹洞宗管長 江川辰三猊下からの合格の証と教階章 ( バッジ )を伝達しました。

2018.09.22 御詠歌検定 合格 免状伝達 集合写真

検定合格3回目の「 正教導 」 が 4名
検定合格5回目の「 中教導 」 が 1名
検定合格6回目の 「 権大教導 」 が 3名

「 中教導 」 の合格者は、鈴や撞木の房が紫から水色に変わります。
みなさん、おめでとうございます。


今は、10月30日に開催される、山形県第一宗務所管内梅花流奉詠大会に向けた練習です。
みなさん、益々の精進を期待しています。

2018.09.22 御詠歌検定 合格 免状伝達 1
おひとりおひとり、読み上げて伝達しました。
2018.09.22 御詠歌検定 合格 免状伝達 2

第52回 曹洞宗青少年書道展 出品作品展

5月12日に、東照寺の近くにある宮沢地区公民館で行われている “ 宮沢土曜学校 ”を紹介しました。
【 こちらをご覧ください 】

その際に、“ 第52回 曹洞宗青少年書道展 ” へ出品する記事を載せました。
9名の子供たちが出品した作品を、今、東照寺の本堂に展示しています。

全員が一生懸命取り組んだことが伝わる書ですね。
自信作を出品したことがわかります。

それぞれ、賞をいただきました。

その中でも、柴﨑流歌さん(中学2年生)の作品が、 “ 愛知学院大学学長賞 ” という特別賞を受賞しました。

流歌さんは、以前にも別の書道展で山形県知事賞を受賞するなど、いつもすばらしい書を書いています。

皆さんの力作を、是非、東照寺においでいただいてご覧ください。
展示期間は、10月中頃までになるかと思います。
市民文化際にも展示予定だそうです。

2018.09.22 第52回 曹洞宗青少年書道展 1
“ 宮沢土曜学校 ”で指導されている森山洋さんが展示用に表具してくれました。
2018.09.22 第52回 曹洞宗青少年書道展 2

秋彼岸ですね~。 家内が、野に咲く秋の草花を活けました。
2018.09.22 秋の花

還暦同級会

尾花沢市立宮沢中学校 ( 今は閉校 ) の第24回卒業生の還暦同級会を、昨日、16日~17日、天童温泉 天童ホテルで行いました。

卒業生96名の内、6名が亡くなり、90名中54名が出席(内、日帰り3名)。
出席率はちょうど60パーセント。
恩師は、4名中、2名の先生にご参加いただけました。

これまで、幹事会を4回。
その内、東照寺を会場に3回行ないました。

一次会と二次会は幹事で準備しましたが、終始、和やかな内に楽しく過ごしました。
カラオケで歌う人もなく、話に盛り上がっていました。
カラオケの音で会話が聞き取れないなんてこともありますからね。
久しぶりに会った同級生といろいろな話をすることができて、幹事としては大成功と思っています。


そんな中、当日の16日の午前中には、亡くなった6名の内のお一人の七回忌の法要を行いました。
ご家族、特に娘さん方といろいろな話をし、今日、同級会をすることを伝えました。
いい日にお参りができてよかったねと。


また、14日のブログで写経の会の記事、映画 『 日日是好日 』 の話で、樹木希林さんのお体について書きましたが、まさか、翌日の15日にお亡くなりになるとは・・・。  残念です。

『 日日是好日 』 絶対に観に行きます。

2018.09.16 同級会 1
恩師お二人より、 「 まだ60歳。これからが大切 」 との励ましのお言葉をいただきました。

2018.09.16 同級会 2
同級生の祝いのおどり。 拍手喝采!!

第28回 東照寺写経の会

今回の参加者は14名。

今回のお話は、 『 日日是好日 』

今年のこれまでの災害を振り返ると、
6月の大阪府北部の地震
7月の西日本豪雨災害
7~8月の東日本での猛暑
8月6日には、東照寺付近も避難指示が出た豪雨。
河川の氾濫。橋げたの陥没。田畑への土砂・流木等、爪痕が残っています。
県内の戸沢村での浸水や、庭月観音の被害など、ニュースにもなりました。
8・9月の台風20号・21号
9月6日の北海道胆振東部地震 震度7の激震

いろいろありました。

“ この世は苦である ” というお釈迦様の言葉を痛感します。

しかしながら、それでも “ 日日是好日 ” と、中国唐時代の雲門文偃 ( ぶんえん )禅師がおっしゃっている。

これは、単に毎日を楽しく良き日と思って過ごせと言っているのではないですね。
昨日より今日が良かったという比較しての良い日ではないですね。
昨日より悪くても、只今、この時が良い時であると考えられることが大切。
無常の世の中において、台風が来ようが地震が来ようが、愛する人との別れが来ようとも、与えられた命の、この瞬間を精一杯に生ききっていく。
このように心がけて生きていくことが 「 日日是好日 」 の意味合い。


私たちの嫌がる “ 台風 ” でさえ、地球として必要であり、いろいろな生物にとって必要なこと。
まわりまわって、人間にとっても。

台風が、赤道前後のエネルギーを温帯地方にもたらしているのだそうです。
水不足の解消にもなります。
大雨は、川底の石の汚れを落とし、魚の卵を産み付けやすくなるとか。
大雨が川から砂を加工に運び、その砂によって水を浄化させる。
台風の渦によって表面の酸素を多く含む海水と酸素の少ない海底の海水がかき混ぜられ、生息できる生物がいる。

いろいろな面で、良くも悪くも影響を与えている。


「 いい天気 」 とはどんな天気か。
雨が降ってほしい人にとって、晴天は悪い天気ですね。
人それぞれの 「 いい天気 」 がある。


良寛さんは大地震に遭遇した時に、子供を亡くした山田杜皐(とこう)という俳人に手紙を送っている。
その中に、有名な

災難に逢う時節には災難に逢うがよく候
死ぬ時節には死ぬがよく候
これはこれ災難をのがるる妙法にて候

の文章があります。

その前文には、
自分も親戚も家も無事だという知らせと、自分が生きながらえたがゆえに、このように悲惨な状況を目にしなければならないつらさを書いています。
しかし、手紙には子を亡くされたことには触れず、慰めの言葉もなく、 「 死ぬ時節には死ぬがよく候 」 とまで書いています。
無常の世であるがゆえに、現状をあるがままに受け止めることを諭した手紙となっているのでしょう。

この手紙をしかと受け止めた杜皐さんの境涯の高さも想像できるところです。

「 日日是好日 」
この境涯ははるかに高いですが、少しでも近くに届きたいですね。


最後に、映画『日日是好日』というのが10月13日(土)から全国ロードショーだそうです。
黒木華さんが主役、樹木希林さんがお茶の先生役。
茶室の床の間には禅語がよく掛けられます。
「 日日是好日 」 も使われますね。
是非、観たいと思っています。


樹木希林さん、大丈夫だろうか。
最近、危篤状態までなったと聞いたけれど・・・。
いい味出していますよね。
『 万引き家族 』 の時も・・・。

2018.09.14 写経の会 1
トウモロコシ メロン 栗の渋皮煮 玉こんにゃく
差し入れがたくさん並びました。 ごちそうさまです。
栗は早生だそうです。大きさもビッグ!! 
私の人生で一番の大きさかも?!

2018.09.14 写経の会 2
みなさん、食べる前から嬉しそうです

梅花流特派師範巡回講習会 東照寺にて開催

昨日、山形県第一宗務所主催の 「 平成30年度梅花流特派巡回講習会 」 が東照寺で行われました。
東照寺では、この8年間ほどで3回の特派講習会の会場としてお引き受けしてきました。
今回は、秋田県由利本荘市 長谷寺ご住職 浅田高明特派師範においでいただきました。

東照寺講員8名と、遠く真室川町から2名の参加を得て、計10名という少ない中ではありますが、それもあって、みっちり中身の濃いご指導を受けることができたのではと思っています。
“ 曹洞宗山形県第一宗務所管内奉詠大会 ” が10月30日に行われます。
その時の東照寺講の発表曲が ♪ 追善供養御和讃 ♪ と決めておりましたので、それを中心にしてご指導いただきました。

講習時間は午前10時から午後3時までの正味4時間。
3時の終了時間には 「 まだ教えてもらいたい 」 「 是非また来てください 」 の声が講員さん方から聞こえてきました。

講師がお帰りの際は、全員が本堂玄関から手を振ってお見送りしました。
かたずけが終わって、いつものようにお菓子を中心に円座になって茶話会が行われましたが、 「 いい講習会でした 」 の声を再度聞き、私もよかったと思ったところです。

講師からは、詠唱とは別に鈴鳴だけの練習も必要という話もありました。
自宅での練習、是非、各自行ってもらいたいと思います。
講習を受けたみなさん、お疲れさまでした。

2018.09.08 梅花流特派師範巡回講習会 2
浅田師範の指導に笑顔がたくさん!!
2018.09.08 梅花流特派師範巡回講習会 3

2018.09.08 梅花流特派師範巡回講習会 4
指導いただいたところは、教典にまずは書き込みます!
そして、頭の中にも書き込まなければ・・・

2018.09.08 梅花流特派師範巡回講習会 1
鈴鉦の扱い方など、基本もしっかりと

2018.09.08 梅花流特派師範巡回講習会 5
お昼の食事、合掌して “ 五観の偈 ” を唱和して 「 いただきます 」
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zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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