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天童市民プラザ 『 暮らしに生かす坐禅 』 令和元年度前期

天童市ターミナルビル「パルテ」で行われている 生涯学習講座 “ 天童市民プラザ ” の中で
『 暮らしに生かす坐禅 』 があります。
 ≪ ホームページはこちら ≫

イス坐禅の体験と毎回別の和尚さんの話が聞けます。

今年の前期の講座の概要は、次のとおりでした。
 5月7日 ( 火 ) 21日 ( 火 )
 6月4日 ( 火 ) 25日 ( 火 )
 受講料 3,600円 / 4回
 時間 19:00 ~ 20:30

株式会社 スポーツクラブ天童が行っているもので、依頼があり、曹洞宗山形県第一宗務所が無償で行っている講座です。
何年も行っているもので、私は、昨年の前期と後期の法話の担当の一人として伺いました。
今年、前期の最終日、6月25日を担当しました。

昨夜は欠席者もあってのことでしょうが、6名だけでした。
しかし、参加者のみなさんは熱心です。
話を聞く姿勢が、反応がいいんです。


今回、私に与えられた演題は、
十重禁戒 ( じゅうじゅうきんかい ) の 第八 不慳法財戒 ( ふけんほうざいかい ) についてでした。
 「 慳 」 は惜しむ。
 「 法 」 はお釈迦様の教え。
 「 財 」 は財産(お金や物)。
“ 教えも、財産も、他人に渡すことを惜しまない ” ということです。

菩薩様の生き方を目指す私たちにとって行うべきであります 「 六波羅蜜 ( ろくはらみつ ) 」 の六つの修行の第一が 「 布施 」 です。

布施には、
①法施 ( ほうせ )
  お釈迦様や祖師方の教えを伝える布施。
②財施 ( ざいせ )
  財産があるからできる布施
③無畏施 ( むいせ )
  他人の畏れ ( 恐れや不安 ) を取り除く布施。

その中で、財産がなくてもできる布施行 ( ふせぎょう )
“ 無財の七施 ( むざいのしちせ ) ”を中心の法話になりました。

最後に、坐禅と無財の七施の実践により、菩薩様に少しでも近づけるよう願い、ちょうど1時間の時間をいただいてお伝えしました。

秋には、日中の講座になるようです。
お時間のある方は、天童市民に限らないそうですので、ご参加ください。


今日、家内が作った “ 苔玉 ” です。
『 暮らしに生かす坐禅 』 の写真がないので・・・
2019.06.26 苔玉1

2019.06.26 苔玉2

2019.06.26 苔玉3

2019.06.26 苔玉4
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第34回 東照寺写経の会

17日に行いました。
今回の参加者は15名。
初めての参加はいらっしゃいませんでした。

今回の法話は、「 三宝 ( さんぼう ) 」 について。
“ 三宝 ” という言葉を聞いたことがない方も少なからずいらっしゃいました。
写経を行っている方、いやいや、仏教徒としては、必ず知っていただきたいことです。

ということで・・・
三宝とは “ 仏 ” “ 法 ” “ 僧 ” ( ぶっぽうそう ) の三つの宝
についての話をしました。

2019.06.17 写経の会

“ 仏 ” とは、お釈迦さまのこと。
 お釈迦さまがいらっしゃらなければ、正しい教えをいただくことができなかったのですから、仏は宝です。
“ 法 ”とは、お釈迦様の説かれた教え、仏法のこと。
 仏法は、すべての人が幸せになれる教えですから、法は宝です。
“ 僧 ”とは、仏法を伝え、実践する私たちのこと。
 仏法を実践し伝えていただいた多くの方々、そして、現在、実践している私たち ( 坊さんだけに限らず、仏教に従った生活をしているすべての方 ) がいることによって幸せを次に繋げることができるのですから、僧は宝です。


今回は、梅花流の 「 三宝御和讃 」 もお唱えしていただきました。
お聞かせしたかったですね~。


聖徳太子が定めた 「 十七条憲法 」 にも三宝を大切にするように示されています。

その第一は、
一曰 以和為貴 ( 一にいわく。和をもって とうとしとなす ) 
から始まります。これは広く知られていますね。

そして、第二は、
二曰 篤敬三宝 三宝者仏法僧也 ( 二にいわく。あつく三宝を敬え。三宝とは仏法僧なり )
この後にも文は続くのですが、仏教に帰依しなければ、何によって間違った生き方を正すことができるだろうかと締めくくっています。


道元禅師さまは、『 修証義 』 第三章 ( 正法眼蔵 「 帰依仏法僧宝の巻 」 ) で
 仏は、是れ、大師なるが故に 帰依す
 ( 仏さまは、偉大なるお師匠さまだから帰依する )
 法は、良薬なるが故に 帰依す
 ( 仏の教えは、良く効く薬だから帰依する )
 僧は、勝友なるが故に 帰依す
 ( 僧は、素晴らしい友達だから帰依する )
と、示されています。


「 帰依 ( きえ ) 」 とは、 “ 依って帰える ” と書きますね。
私たちは、旅行から帰るのは家です。
旅行は、帰ってくる家があるから楽しいんです。
家はどんな豪華なホテルに泊まるよりも心が安らぎますよね。
仏法僧は、仏教徒にとって心安らぐ三つの宝なので、帰依と表すのです。


ですから、仏教徒であれば、次の
三帰礼文 ( さんきらいもん 三帰依文 ( さんきえもん )とも言います ) )を唱えましょう

 南無帰依仏 ( なむきえぶつ )
 南無帰依法 ( なむきえほう )
 南無帰依僧 ( なむきえそう )

合掌して、お唱えしてみましょう。
心が穏やかになると思いますよ。

プロフィール

zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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