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第56回 東照寺写経の会

本日の参加者は20名。
初めて参加の方が3名でした。

今日の法話は
『 仏遺教経 』 の11回目。

「 八大人覚 ( はちだいにんがく )」 の第4番目
“ 精進 ” です。
精進と言えば、一般的には 「 精神を打ち込んで努力すること 」 みたいな感じですかね。
仏教的には 「 悪を断って善を行ない、一心に仏道修行を行なう 」 といったことでしょうが、なににしても、良きことを一生懸命に行いなさいとの教えです。

若 ( も ) し勤めて精進すれば、則ち事として難 ( かた ) き者 ( もの ) なし。是の故に汝達 ( なんだち ) 、当に勤めて精進すべし。たとえば少水の常に流れて、則 ( すなわ ) ち能 ( よ ) く石を穿 ( うがつ ) つが如し。〔 精進の教えの抜粋 〕

“ 精進 ” のところではふたつのたとえ話が示されていますが、これは最初のたとえです。
水滴が常に石の上に滴れば、ついには石に穴を開ける力を持つのだと。
日々の行いの積み重ねがなせると教えてくださっています。

107歳で遷化 ( せんげ お亡くなりになった ) 永平寺の宮崎奕保禅師は 「 まなぶはまねること 」「 仏の生き方を一日まねたら一日の仏。三日まねたら三日の仏。一生まねたら本物の仏だ。 」 とおっしゃった。

また、道元禅師は 「 古人云く、霧の中を行けば、覚えざるに衣しめる。よき人に近づけば、覚えざるによき人となるなり。 」 ( 『 正法眼蔵随聞記 』五ノ四 )

 霧の中を歩けば衣がいつの間にかシットリと濡れる。よき仲間とよき生活、行動をまねて行なったら、よき人間になれる。
 写経の会が、そんな場所となり、お釈迦様の教えを 「 うん 」 とうなずいて、実践していただきたいものです。

 自分が変わっても、相手がそこに達していない場合は往々にしてあることです。その時は、自分のレベルを下げずに益々仏に近くなるために、精進していくことがたいせつでもあります。

2022.06.16 写仏
写経を早めに書き上げた方で、希望の方に写仏をしていただきました。
今回は、お釈迦様です。
( 写真は手本の絵です )
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最上三十三観音巡礼

6月11日 ( 土 ) 12日 ( 日 ) の一泊二日の巡礼に行ってきました。
男性4名 女性8名 計12名

子年のご開帳がコロナウイルスの関係で2年延長での実施です。
一カ所だけだったように思いますが、声を出してお参りしないようとの表示がある札所もありましたが、多くの札所に消毒薬の設置もありました。
なんにしても、ご開帳をしていただいた札所の方々に感謝しながら、観音様に手を合わせてきました。

今回の巡礼のエピソードは、初日の長谷堂観音での “ 豪雨 ” と “ 雷雨 ” 。
特に長い上り坂で普段でさえ大変な長谷堂です。ズボンと靴がびしょ濡れの方も。
二日目の五十沢観音も階段を上る頃からの “ 雷雨 ” 。お参りが終わるころには雨だけとなりましたが、どちらも稲妻の光と雷鳴の 「 メリメリメリ 」 の音の中の御詠歌となりました。
とは言え、それ以外は、出発前の天気予報ほどの雨には打たれず、傘の出番も少ない巡礼で、二日目の午後からは晴天となり、最後の庭月では、晴れ晴れと笈摺り納めの御詠歌を唱えてきました。

三番 “ 千手堂 ” でのこと。
私たちの前にお参りされていた70歳代でしょうか、女性の方でしたが、般若心経や観世音菩薩普門品偈を唱えるたびに 「 〇〇〇〇でありがとうございます。 △△△△でありがとうございます。 」 と、観音様のおかげですと、多くの事柄に対して 「 ありがとうございます。 」 と小さな声で聞き取れないのですが、感謝の言葉を述べていました。

観音様は現世利益の仏さまと言われます。利益を望んでのお願い事がついつい湧き出てしまいますが、お参りとはこの女性のような感謝の心を向けることだと改めて教えられました。

観音様のおかげによって無事巡礼を終えられました。

2022.06.11 千手堂
千手堂  日陰を選んで撮影。

2022.06.12 庭月
庭月観音
「 次のご開帳は10年後。その時にはもう巡礼は難しいかもね。 」 などの声もちらほらと・・・。

2022.06.12 お姿
“ 祈るあなたが 観音様 ”
何をどう祈るのかで観音様にも鬼にもなります。
み仏の子として、あたたかな心をもって手を合わせたいものです。

楽書展

昨日、5月11日の 「 楽書 10 」 で紹介した山形市の文翔館での “ 楽書展 ” を見てきました。
私は出品していないのですが、勉強のために。

岡部先生の山形市と天童市での教室で習っている方々の作品です。
― 日々の書 ・ 初夏 ―

額装や表装などなど、いろいろな展示の工夫がなされています。
妻曰く、 「 発表の場があるのってとってもいいよね~。作品の見せ方も上手! 」
そして一言 「 あなたも本堂に何か書いて展示したら 」 と。
「 そうだね。上手に書けるようになったらね 」 とだけ答えておきました。
上手下手は別にして、書いてみようかな~ とは思ったりするのですが・・・。

明日、6月4日(日) 14時までの開催です。

2022.06.02 楽書展 1

2022.06.02 楽書展 2
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zenzen1213

Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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