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桐の木の倒木処理

豪雪のニュースが新聞・テレビで賑やかです。
雪が名物の当地。もちろん積雪はありますが、毎年のことで、今のところ騒がれているほどではないです。

とはいうものの、先日、12月22日に東照寺境内の富山地区墓地内で、桐の木が根本付近から倒れてしまいました。雪の関係もあるのでしょう。県道脇の杉の木に寄り掛かり、あわや県道へ倒れるのでは・・・。
直ぐに駐在さんに電話、現地確認をしてもらい、本署から4名の動員を得て、5名で対応してくれました。
チェーンソーで切り倒すのも大変です。道路で車の誘導をしながら。最後の木の先端を切り落とした時には県道を半分以上超えてしまいました。倒木を気づかずにいたら大事故になっていたかもしれないと思うと、ゾッとします。
通報から2時間ほどで対応をしてくださいました。ありがたいです!
各地で倒木の被害があるようです。倒木が停電の原因になる場合も少なくないとか。
2年前の同じ日には、本堂裏手の杉の木が途中から斜めに割かれて倒木しています。本堂などへの被害もギリギリなく済みましたが、クリスマス寒波とは言うものの、気温も真冬日にはならないので、湿った重い雪にやられてしまうようです。

毎年、雪で命を失う方が多数いらっしゃいます。
みなさんお気を付けください。私も気を付けます!!

2022.12.22 桐の倒木処理 1
道路の左側は斜面で、奥の木が斜めに道路側の杉に倒れ掛かっているのがわかるでしょうか。

2022.12.22 桐の倒木処理 2
直径50cmほどの桐の木です。
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2022年 成道会

東照寺では、毎年、12月8日に近い土日を選んで、お釈迦さも悟りを開かれたお祝いの法要 「 成道会 ( じょうどうえ ) 」 を、梅花流御詠歌を習っている講員さん方と行なっています。
本日の参加者は、講員さん9名、住職、副住職、住職の妻の計12名での法要。

お釈迦様は、釈迦族の王子であり、結婚し長男を授かった後、私たちが欲しいと思っている財産や名誉、あらゆるものを捨てて出家します。
そして、6年間の人一倍厳しい難行苦行をなされた後、体を痛めつけて得られるものはないと思い、苦行する仲間たちから 「 脱落者 」 と冷たい視線を浴びながらも山を下りて来るのです。
そして、ナイランジャナー川で沐浴し、菩提樹の下で坐禅を組み、明けの明星をご覧になられお悟りを開かれたのが12月8日なのです。

今までやってきたことを途中でやめるということは、一見、中途半端な行いと見えます。また、自分のこれまでやってきたことを否定することでもあり、決断が鈍ったりもするでしょう。
しかし、今の自分の行っていることが間違っていないのか、よりよい方向はないのかを見つめることがとても大事なことだと思います。
それをお釈迦様が教えてくださっています。

脚下照顧。
自分の今の心の中を、客観的に見る時間を持ちたいものです。

第61回 東照寺写経の会

12月1日に行われました写経の会の参加者は16名。
3日に長男の結婚式のため上京し、前後、なにかと慌ただしく、ブログのアップが遅くなりました。

今回の法話は
『 仏遺教経 』 の16回目。
これまで、 「 八大人覚 ( はちだいにんがく )」 という重要な教えを8回にわたってお話してきましたが、それ教えを示されたお釈迦様は、更に、弟子たちに諭されます。

それが “ 不放逸 ( ふほういつ ) ” の教えです。
“ 放逸 ” とは、なまけること。仏道に励まないことです。

汝等 ( なんだち ) 比丘 ( びく )、諸の功徳に於いて、常に当に一心に諸の放逸を捨つること、怨賊 ( おんぞく ) を離るるが如くすべし。

弟子たちよ、様々な功徳のある行いの中において重要なことは、日々の生活の中でいろいろな気の緩みやなまけ心を起こさないように専心することだ。それは、たとえば怨むべき盗賊から逃げるようにしなければならない。

〔 中略 〕

我は良医の病を知って薬を説くが如し、服すと服せざるは医の咎 ( とが ) に非ず。また善く導くものの、人を善道 ( ぜんどう ) に導くが如し。之を聞いて行かざるは、導くものの過 ( とが ) に非ず。

私は、名医が病気の治療方法を知り、適した薬を処方するようなものだ。しかし、薬を飲むかどうかは患者次第であって、医者の責任の範疇ではない。また同じように、指導者が、人としての良き生き方を導いたとしても、それに従わないとすれば、それは指導者の責任ではない。


お釈迦様は 「 八大人覚 」 という重要な内容を伝えた後、改めて、なまけ怠らずにその教えに従うことを促したのです。
そして、あとは、私の責任ではなく、あなた方一人ひとりがこの教えに従っていく、仏道を励んでいくという姿勢が重要だと示したのです。

さて、
 医の咎 ( とが ) に非ず。
 導くものの過 ( とが ) に非ず。
どちらも 「 私 ( お釈迦様 ) の責任じゃないよ 」 という表現ですが、チョット見ると責任逃れや責任転嫁にも見えたりします。
しかし、そうではありません。
良医が良薬を勧めるように、良き師としての教えを説いて勧めることはあっても、決して、押し付けるようなことはないのです。
だから、良薬 ( 良き教え ) を服すかどうかは、それを受けた者の判断に任せるしかなく、あくまで自己責任の下で人生を生きていくことが大原則であることを認識したうえで受け止めなければならないわけです。
それを、あえて示されたのです。

私たちは、自分に都合が悪くなると、その理由を他者に責任転嫁してしまいがちです。
やれ、 「 上司が悪い、世の中が悪い 」 と言い出し、どこまでも自分の非を認めることなく、謙虚に反省することがなかったりしますね。
毎日の生活の中で、自分にとってプラスになるものもあれば、マイナスになるものもあります。
名医のお釈迦様が発する良薬であります 「 仏法 仏の教え 」 、 「 八大人覚 」 は、私たちにとって、確実に人間性がより良い方向に磨かれていくのに間違いないプラスの影響をいただけるものです。
仏の教えに従って生活すれば、直接的に人格が変わってくるのですが、それを自分にとって本当にプラスになると思って実践するかどうかは、自分次第だということに気づかなければならないのです。
「 そんなこと、当たり前じゃないか 」 と片付けずに “ 不放逸 ” の教えにしっかりと頷きたいものです。

2022.12.02 初雪は写経会の日 この写真は翌日の朝です
今年の初雪が、写経の会の12月1日でした。
この写真は、翌朝。 しっかりと雪化粧になりました。
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Author:zenzen1213

山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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