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第47回 東照寺写経の会

本日の “ 東照寺写経の会 ” 参加者は12名。
本堂前の芝桜が満開。
真っ白で、 「 雪が積もっているみたい 」 なんて声も聞こえました。

さて、今日の法話は 『 仏垂般涅槃略説教誡経 ( ぶっしはつねはんりゃくせつきょうかいきょう ) 』 2回目です。

お経の中で、何度となく 「 汝等比丘 ( なんだちびく ) 」 と呼びかけがあります。比丘 ( びく ) とは、出家者のことです。
「 弟子たちよ 」 と呼びかけながらお話が進みます。
出家者に話した内容ですから、一般の方には関係ないようにも受け取れますが、いやいや、仏教徒としてこうあるべきという導きとして学ぶべき大切な教え満載のお経なんです。

今回のキーワードは 「 波羅提木叉 ( はらだいもくしゃ ) 」 です。

サンガ ( 比丘たちのグループ ( 仏教教団 ) ) を維持するための規律が 「 波羅提木叉 」 です。
グループ内がスムーズに機能する為に守るべき作法や規律のことであり、これこそが、お釈迦様が亡くなった後に比丘たちが拠り所とし、守ることの大切さを諭されるのです。
遺言の教えの第一番目が、 “ 戒律を守ること! ” なんですね。
一口に戒律と言いますが、仏教では、
“ 戒 ” は、 自分が立派な人になっていくための行為。
“ 律 ” は、 サンガを守るため、集団における規律、ルールのこと。

戒は自分が悟るために成すべきことなので、強制されるものではないんですね。戒を破ればその人が悟りから離れることになるのですから。自らの反省が必要です。
律は、破ればグループ運営に支障をきたすのですから、組織として反省させたり、罰を与えるなどの対応がなされわけです。
どちらも、出家者自ら望んだなかでの戒律であるところに意味があります。

15日と17日の山形新聞に、校則に関する記事が載っていました。
生徒自らが校則を決めるという記事と、文科省が社会の常識や時代の進展で校則を絶えず見直すべきとしているのに、全国の各教育委員会で学校への見直しを求める動きが鈍いといった記事です。
生徒たちが納得できない校則は、単に縛り付けるだけになってしまわけですから、望ましいとはいえません。

私たちも家庭という小さい組織の中でも、家族が納得し合えるルール作りが重要ですね。
どこの家庭も、長い時間の中で出来上がっているのでしょうが、改めて話し合いをしてみるのもいいのかもしれません。

自分の家庭の波羅提木叉を作ってみてもいいかも。
新婚さんは特にですね!

2021.5.18 芝さくら 1
真っ白の芝ざくら 本当に雪のようです。

2021.5.18 芝さくら 2
以前は赤い花もあったのに、白組の優勝! って感じです。

2021.5.18 シャガ
参加者から 「 この花の名前は何に? 」 と聞かれました。
シャガ です。観音堂の下側の斜面に群生しています。
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山形県尾花沢市にある
曹洞宗寺院の住職です

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